
初めて入った中華料理屋で死んだ祖母の味と同じチャーハンに出会ったり、失業してふらりと見かけた料理教室に参加したり、そんな風にしていろいろな人たちがぶたぶたさんに出会います。
山崎ぶたぶたさんは全能ではないし、ぬいぐるみだし、失業したりもしますが、彼だけは周囲が変わっていっても(外観だけは)変わりません。ぶたぶたさんは人生のランドマーク。
疲れたら休めばいいし、変わるなら変わればいい。無理に変える必要もないけれど、変わってしまうからと怯える必要もない。あたりまえのことをあたりまえに話し、過去の思い出を引き出し、傷つき疲れた人たちに新しい一歩を踏み出すきっかけを与えてくれるのです。
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