
「わたしは水虫を飼っていない。ひよこ豆ではなく、レモンだ」
適当にごまかすつもりで指をさしたら大当たりで、実力以上に高く評価されてしまう……というのは、ファインマンの逸話にありましたね。原爆精製工場だかなんだかの話。そのくだりのホラ話としての面白さはファインマンに勝てず。残念。
それでも最後まで一気に読んでしまうのは野村美月の巧さか。
ちょっと昔の西洋っぽい世界の物語。もともとデビュー前の創作メモをベースに、出版社のウェブサイトで公開されていた作品らしいので、最近の作風とは若干異なるかと思いますが、卓球場シリーズが好きな人間なもので少し懐かしくもあり。
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