当局のFT8(ハイバンド)ワッチに多用するナガラ社製T3-3VX(10,18,24MHz用 3エレ短縮八木アンテナ)のSWR特性が最近、少し悪く成って居た。
当局のFT8モード運用は今年の6月半ばまでは此のアンテナを使用して可也アクテイブに運用して居たが運用中に不注意にもパワー調整を上げ過ぎて虎子の無線機のファイナル部を不覚にも壊して仕舞った。其の後、トランシーバーは自力で修理したが此のモードは私のメイン運用では無い為に其の後のFT8モードはワッチは続けて居たが交信は殆ど行わない実態は完全なSWL状態・・・・・・
然し最近の24~28MHz帯の可也良いDXコンディションを日々のワッチの中で実感すると此のSWL状態は余りにも勿体ない事と私本来の運用スタイルであるSSBやCWモードでの現時点でのDXing状況はFT8と比較すると交信出来る確率は可也低い様に感じられ来年明けからはコンディションの良い24MHz帯と28MHz帯での本格的なFT8モードの運用をしようと計画を進めて居る。
其の様な状況の中で前記のアンテナ状態はSWL状態(ワッチのみ)なら殆ど問題は無いが本格的な運用と成ると問題が有るので今日の午後にタワーに上がり問題の原因を探る事にした。事前に予想したトラブルの原因としては多分タワー上に有るアメリトロンの4回路同軸切替器へ接続されている問題のアンテナ側のMコネクター(アンテナへの給電バランから同軸切替器に至る同軸側)の接触不良か?同軸の外被覆の傷部からの雨水が入って特性不良の何れかと考えて居た。
此のアメリトロンの同軸切替器は切替器側のメス側(切替器本体側)のストロークが短くオス側のM型コネクターを一杯締めこんだ状態では本体のケースとオスのM型コネクターの隙間が1mm強程しか無く然も本体カバーケースの雨対策のオーバーハング部分の出っ張り構造から防水テープを巻き付ける段階で完全な防水対策が遣り辛い構造に成って居り過去にも此の事例が有った。
問題のアンテナの防水処理したエフコテープ部をカッターで切取りM型コネクターを外し心線部の先の接触面を確認すると白色化には至っては居なかったが全体的に黒ずんだ感じで正常な状態では無かったので持って上がって居た真鍮ブラシで其の部分を綺麗な表面に仕上げて接続し丁寧にエフコテープで防水処理を施した。
タワーから降りて早速、各周波数帯のSWR測定をしたら3バンド共に一番高い測定値で1.2以内で殆どの帯域内では1.1を維持して居た。其の後、『飛んでるか?チェック』を各周波数帯で行ったが問題は無かったので取敢えず問題処理は出来たが其の原因がコネクター部分の防水処理の拙さからの雨水が入ったのか?バランからの同軸外皮の傷から雨水が浸入し落差でM型コネクター先端まで辿り着いた水分が運用通電中の何かの原因で変色して少し電気的な接触不良状態が発生した可能性が高い。念の為に目視出来る範囲での同軸ケーブルの外皮チェックは行ったが見た部分での問題箇所は無かった。其の事から多分、原因として考えられるのは同軸切替器に接続したM型コネクター部分の防水処理が甘かったのでは?と想像するが最終的な原因箇所は時間を掛けて判断するしか無い。同軸ケーブル外皮からの雨水の侵入なら同じ事が近い内に発生するだろうし、暫くは様子見をするしか無い。