二日半に及ぶ長雨で外にも出られず する事が無いので前々から家内に頼まれて居た二階のジャンク部屋と化した部屋の整理を始めたら部屋の片隅から小さいダンボール箱が出て来た。私には余り記憶が無かったので「果て何かなぁ~?」と思いながら箱を空けたら中から八重洲無線の周波数カウンターのYC-500Jが出て来た。私としては購入した覚えが無いので「???」状態に成ったが暫く考えて居たら数年前に廃局したOMさんから或る日突然に10年振り位に電話が掛かって「今回は無線局を廃局するに当たり無線機関係の一切合切を処分するのだが要らないか?」と連絡を貰った。当局には渡りに船の話、無償で良いと言われたが余りにも申し訳なく早速ビール2ケースを持ってすっ飛んで行ってケンウッドのトランシーバーとフロンティアのSB-2000と終端、通過,切替式の2KWの電力刑と各種真空管や新品の同軸関係多数を喜んで持ち帰った。
此の局は1KWの落成検査を受けて居たので其の時にパワー計と周測計は必需品なので所有して居り、多分其の方から 貰ったのだろうが周波数カウンターは日頃余り使う物では無い事から箱に入って居たのだろう貰った時には余り気に留めていなかった。私には使う気がなかったHFのトランシーバーとSB-2000は其々、和歌山県の違う御二人に養子に出して有効に使って貰う事にしてパワ-計は現在も無線機棚に並んで居るが此の箱の事は全く忘れていた。
思わぬ物が出て来て部屋の整理処では無く成った私は早速通電したら読み取り精度は解からないが正常動作はして居る様なので2時間位エージングする中でインターネットで性能と出来れば取扱説明書を探してみる事にした。「YC-500J」で検索を懸けると直ぐに取説のPDFファイルが見付かり開くと性能と周波数校正の方法が解かったので2時間程のエージング後にJJY信号を利用して取敢えず校正を行ったが殆ど経年変化は無く再調整の必要は無い位であった。肝心の基本周波数の安定度は10ppm程度(1MHzで最大10Hz以内)なので現在では一寸物足りない読み取り精度だが落成検査時に必要な周測誤差範囲内の性能は何とかクリヤー出来そうである。
因みに私の受信機の周波数ドリフト範囲は0.5ppm以内なので此の受信機での周波数読み取り誤差をYC-500Jで計測するのは一寸ナンセンスだが無線機関係を弄る玩具ぐらいには成るだろうとジャンク部屋の整理をそっちのけで半日を遊んで仕舞った。
何せ50年程をかけて集めた無線関係のパーツには其々の物に思い入れを持って集めた物ばかりなので中々処分する事が出来なくて今日の整理作業も此の周測計を見付けただけでストップして仕舞う状況に部屋全体が片付くのは何時の事やら想像もつかない。
其れにしても此の内部を見て此の部品構成で当時6万円以上したとは?ビックラコン状態!今の貨幣価値で換算すると2倍以上か?兎に角 測定器ほど高い物は有りませんHi