最近24MHz帯の運用時に送信から受信に切替わる段階で時々受信感度が極端に下がる症状が出始めた。正常に動作する時は長時間症状が出ないのだが出始めると頻繁に症状が出る。特にフルパワーで運用中に症状が出る確率が高い。海外との交信中に相手側より指摘された事が2回ほど有った。(信号が断続的に変化しているらしい事)症状を自覚したのは24MHz帯のみだったので無線機関係の故障と思い込んで居たので先日、無線機の終段回路の点検をしてみた。昨今のトランシーバーは広帯域送信回路で各周波数帯のバンドパスフィルター用のコイルのタップをリレーで切替えて居るので24MHz帯を使用時に働くリレーの接点不良の可能性が高いと思ったので点検し始めた。回路図は見当たらなかったので24Mhz帯のリレーは確認出来なかったので1,9~50MHz帯を10個のリレーで切替えていたので全数リレーのカバーを外して接点状況を確認する事にした。最近の私は視力には自信が無いので易者が使う様な天眼鏡でバンド毎のリレー接点を確認したが問題は見付らなかった。
送信回路に問題が無いとすれば空中線の問題か?と思える。24MHzのアンテナは5エレと3エレの2バンド八木が有ったが症状は二本ともに出たので送信回路の問題と判断したのだが?・・・ しかし考えてみると両者のアンテナはアメリトロンのRCS-4(アンテナ直下型のアンテナ切替器)を経由して使用していた。此のタイプは室内からの同軸一本で4系統の空中線を室内のコントローラで同軸に重乗された直流電流でリレーを駆動させて切替える装置で前記の両アンテナは此の装置で切替えられて居たので故障原因も考えられた。今日は第1タワーに上がる機会が有ったので切替回路のケースを分解し各リレーの接点を此れ又確認したが問題点は確認出来なかった。ただ室内からの電源は切り忘れていたのでケースや同軸を動かすと3番目のリレーがやたらとチャタリングを起こした。 当然の事ながらリレーが勝手に動けば当然其の段階で他の空中線が(目的外の空中線が)回路に接続されるので受信感度や相手に対する信号強度が変化するのは理解出来るが其の原因は途中の同軸としか考えられない。しかしMコネクタ側の心線側もシールド線側の半田付けも切替器のコネクタ側では問題は見付らなかった。
タワー上の作業中は原因は解らなかったがタワーに並走している同軸上で被服に傷が入り雨が入って不良になる可能性が有るのでタワーを降りながら関係する同軸を点検しながら降りて来る途中の地上から3mH位の高さの所で同軸中継コネクタを使用している部分が見付った。この様な場所に中継コネクタを使用した記憶は無かったので気付か無かったのだが「此処しか原因は考えられない」との直感は有った。接続部はエフコ・テープで十分な防水処理されていたが分解すると中に水は入って居なかったがMコネのオンタ部分が白色の粉の様な(電触の様な状態)物で接触不良を起こしている状況に思えた。布ヤスリで表面処理した後、新しい中間コネクタを使用し接続しエフコ・テープで仕上げた。早速24MHzでテストしたが問題なく動作している。
早急な判断は出来ないが如何も症状は治った感じがする。しかし此の切替器で同時に使用している21MHz帯では(アンテナは5エレ八木)問題は全く出て居なかったので理屈的には理解出来ないのだが周波数帯に寄っての関係が有るのだろうか?良く解らないのだが暫くテストしてみようと思っている。開局して年数が経つと古い部品や部材を使用しているせいか?最近の様に続発する色々なトラブルに遭遇すると呪われている感すらする。貧乏人だから今後も辛抱強く付き合って行くしか無いのかな?後から思うとデジカメを持って上がっていたら参考になる写真が取れたのだが 今日は危険な高所作業が続いたのでデジカメを持って上がる気持ちの余裕が無くて残念な事と成った。