黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

 不可解な症状と原因

2014年04月12日 23時53分57秒 | アマチュア無線


 最近24MHz帯の運用時に送信から受信に切替わる段階で時々受信感度が極端に下がる症状が出始めた。正常に動作する時は長時間症状が出ないのだが出始めると頻繁に症状が出る。特にフルパワーで運用中に症状が出る確率が高い。海外との交信中に相手側より指摘された事が2回ほど有った。(信号が断続的に変化しているらしい事)症状を自覚したのは24MHz帯のみだったので無線機関係の故障と思い込んで居たので先日、無線機の終段回路の点検をしてみた。昨今のトランシーバーは広帯域送信回路で各周波数帯のバンドパスフィルター用のコイルのタップをリレーで切替えて居るので24MHz帯を使用時に働くリレーの接点不良の可能性が高いと思ったので点検し始めた。回路図は見当たらなかったので24Mhz帯のリレーは確認出来なかったので1,9~50MHz帯を10個のリレーで切替えていたので全数リレーのカバーを外して接点状況を確認する事にした。最近の私は視力には自信が無いので易者が使う様な天眼鏡でバンド毎のリレー接点を確認したが問題は見付らなかった。



 送信回路に問題が無いとすれば空中線の問題か?と思える。24MHzのアンテナは5エレと3エレの2バンド八木が有ったが症状は二本ともに出たので送信回路の問題と判断したのだが?・・・ しかし考えてみると両者のアンテナはアメリトロンのRCS-4(アンテナ直下型のアンテナ切替器)を経由して使用していた。此のタイプは室内からの同軸一本で4系統の空中線を室内のコントローラで同軸に重乗された直流電流でリレーを駆動させて切替える装置で前記の両アンテナは此の装置で切替えられて居たので故障原因も考えられた。今日は第1タワーに上がる機会が有ったので切替回路のケースを分解し各リレーの接点を此れ又確認したが問題点は確認出来なかった。ただ室内からの電源は切り忘れていたのでケースや同軸を動かすと3番目のリレーがやたらとチャタリングを起こした。 当然の事ながらリレーが勝手に動けば当然其の段階で他の空中線が(目的外の空中線が)回路に接続されるので受信感度や相手に対する信号強度が変化するのは理解出来るが其の原因は途中の同軸としか考えられない。しかしMコネクタ側の心線側もシールド線側の半田付けも切替器のコネクタ側では問題は見付らなかった。



 タワー上の作業中は原因は解らなかったがタワーに並走している同軸上で被服に傷が入り雨が入って不良になる可能性が有るのでタワーを降りながら関係する同軸を点検しながら降りて来る途中の地上から3mH位の高さの所で同軸中継コネクタを使用している部分が見付った。この様な場所に中継コネクタを使用した記憶は無かったので気付か無かったのだが「此処しか原因は考えられない」との直感は有った。接続部はエフコ・テープで十分な防水処理されていたが分解すると中に水は入って居なかったがMコネのオンタ部分が白色の粉の様な(電触の様な状態)物で接触不良を起こしている状況に思えた。布ヤスリで表面処理した後、新しい中間コネクタを使用し接続しエフコ・テープで仕上げた。早速24MHzでテストしたが問題なく動作している。

 

 早急な判断は出来ないが如何も症状は治った感じがする。しかし此の切替器で同時に使用している21MHz帯では(アンテナは5エレ八木)問題は全く出て居なかったので理屈的には理解出来ないのだが周波数帯に寄っての関係が有るのだろうか?良く解らないのだが暫くテストしてみようと思っている。開局して年数が経つと古い部品や部材を使用しているせいか?最近の様に続発する色々なトラブルに遭遇すると呪われている感すらする。貧乏人だから今後も辛抱強く付き合って行くしか無いのかな?後から思うとデジカメを持って上がっていたら参考になる写真が取れたのだが 今日は危険な高所作業が続いたのでデジカメを持って上がる気持ちの余裕が無くて残念な事と成った。


 危険な高所作業

2014年04月12日 15時58分03秒 | アマチュア無線


 


 今日は朝から曇り空の下り坂の天気、天気が良ければ18MHz、24MHzのデュアル・バンダーの3エレ八木をタワーから外す予定であったが生憎の天気で諦めてコタツを暖めながらテレビを見ていた。昼を過ぎても雨が降る気配も無いし、何より風が全く無いので絶好の工事日和、何時もだと彼是理由を付けてタワーに上がりたがらない私だが、何時に無く昼からアンテナ入替作業の下準備をする気持ちに成った。前にも書いたが今回は第一タワーの前記のアンテナと一番下の21MHz帯の5エレ八木を降ろして28MHz帯の自作6エレ八木(アンテナ廃材利用)と10MHz、18MHz、24MHzのトライバンダー3エレの入替を遣る予定の下準備、まず最初に今日は最上部のデュアル・バンダーの取外しに取掛かる事にした。



 しかし実は此の作業が一番危険で大変な作業で最初の写真の様にタワーの最上部から出た約5mHの2インチのパイプの3m近くまで安全ベルトを頼りに上りデュアル・バンダーのマストクランプ固定用のU字ボルトのナットを緩め徐々に24MHz帯の5エレ八木まで降ろし、前記の3エレのエレメントを個々にブームから外して、外したものを21Mhzの八木のエレメントのブーム近くの上に直角に並べて置き、分解完了時に最終的にエレメントとブームを一緒に結わえてロープで地上に降ろす作業工程なのだ。



 アンテナ用のポールはタワーの最上部の1.5m下位から2重管で、そして最後のステップの50cm位から上は単管と成っている。二重管の部分は垂直の3m上でも私の体重ぐらいでは折れ無い事は解っていても昇り降りや体重を掛けての作業中は結構揺れて気色の良いものでは無い。実は高所作業は事前に作業手順を十分に頭の中に入れてからでないと作業手順の間違いや工具の忘れ等で思わぬ作業時間が掛かり時間をロスする事が多い。従って素人の私はアンテナの工事やメンテをする場合は作業日前の数日を掛けて作業の段取りと部材や使用する道具の事などメモ書きして其れ等が完全に頭の中に入れてから作業をするようにしている。そして其れ等を夜寝る前にイメージしながら改める所が無いか・更なる良い方法は無いのか?彼是と考えてみる事にしている。



 此のアンテナを取付けた時はクレーンをチャーターして組み立てが完成しているアンテナを兄が地上でワイヤー掛けしてくれたのでクレーンで吊り上げて貰い、私はタワーの上部で受止めて2箇所のU字ボルトのナットを締め付けるだけ、アンテナの自重は関係なく自分の体勢を維持するだけで良かったが其れでも其の時のユラユラした心許無い感覚はずっと私の頭の中に残っていた。正直な所、この様な作業はアマチュア無線を遣って居なければする必要も無かったと思うし、電波がより遠くに飛ぶ様に成る実感と其の事が自分のためだと思うと出来るがお金をくれても「仕事で遣ってくれ」と頼まれたら多分間違いなく断るだろう。其の理由は基礎の穴掘り、コンクリート打ち、部材の選択、タワーの建て上げ、アンテナの取り付け等等、全て自分で遣って来たからこそ安心して出来るが人様のして来た作業は解らない上に幾許かの不安が過ぎると安心して体を任す事は出来ない。



 今日の高所作業は3時間以上に及ぶもので有ったが何日も練りに練った段取りを考えたのでイメージ通りに、忘れ物を取に降りる事も無く、一回の昇り降りで無事作業を終了した。次の作業は21MHz帯の5エレの八木を地上に降ろし、其の後に24MHzの八木をマストポールの一番下まで下げた業態でエレメントを地面に対して垂直にして其れに平行な形で最上部のアンテナをスライドさせながら吊り上げて固定した後、24Mhz帯の八木を水平に戻し、其の後、トライ・バンダーを分解して持ち上げて下げた24MHzのアンテナエレメントの上で今回の逆の形でブームをスライドしながら組み立てて最終的にマストポールに固定する方法で遣ろうと考えているが果たして上手く出来るだろうか?又 別の方法として24MHzのアンテナを最上部に其の後に28MHz帯の6エレを、最後に3エレのトライ・バンダー八木を水平状態で吊り上げる方法も有るのだが(人力で遣るには一番簡単な方法だが)上二本のアンテナがブーム長10m以上で一番下がブーム長5mで(エレメント3本は10m以上有るのだが)見た目の形とトップ・ヘビーに成りそうで心配も有る・・・・・最終的にどのタイプに成るかは解らないが3年越しの畑で放置していたアンテナが上がる事だけは間違いなく 其れが完成すれば3,5MHzを除く上の周波数のアンテナは全て私の長年の夢で有ったビーム化が実現する。