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黄昏叔父さんの独り言

 アマチュア無線と何でも有りのブログ

 予備の移動用無線機の確保

2012年08月18日 | アマチュア無線 移動運用

 


 私の移動用の無線機はIC-706だが この機種はコンパクトながら1.9~430MHzまでをオール・モードで運用できる優れ物だが、すべの物にはある泣き所が有る、其れは混信除去装置で一応、DSPタイプの除去装置はオプションとして組み込んでいるが どうもトンネル内で聞いている様な反響音的な受信音が私としては耳慣れない感じで馴染め無い。



 移動運用の大半は7MHzが主体で土、日曜日の7MHzバンド内が混み合う時間帯を使用する事が多いが時として故意の「ジャマクリ」や妨害に会うと受信に苦労する事が有る。妨害は在る意味で移動局に付き纏う勲章の様な物(沢山呼ばれている事に対する妬みや腹立たしさでパイルが起こると発生する表裏一体の物)と私は自覚しているが途中で根を挙げる事は相手の思う壺なので苦しくても平気な感じで運用する必要が有る。相手は自分の電波の強さを確認している訳で弱さを見せると連続するので我慢の運用が続くのだが其の時は混信除去装置の良否が大きく影響する。

 

 其の意味ではIC-706では如何しても非力さを感じてしまう。移動運用の最初の2年間は何処に行っても最高交信数が200~300局程度で余り不足を感じなかったが2010年の2ヶ月半の長野、東北、北海道を廻り帰り道での長野県の小海町の運用時、トランシーバーのファイナル・ユニットをドライブするトランジスターが不良に成り故障した時、初めて予備の本格的なトランシーバーを使用した時、其の歴然とした受信能力の差を目の前にして驚きと「此れだ!」との確信を得た。其の後、昨年の沖縄、離島の移動運用時は毎日7~8時間のオペレートと600局を越す交信を1ヶ月間、毎日続けたが其の疲れ方の差は歴然として、帰ってから本格的なトランシーバーを探し始める事にした。


 探した機種は新品は無職の私には荷が重く、移動に使うと如何しても擦り傷や打痕は必至なので其れ相応のTS-850.TS-450.IC-756PROかPROⅡを中心にオークションに目を光らせた。最初はアイコムを中心に探したが古いIC-756PROを探したが市場では5~8万はしたので諦めTS-850を探したが、価格的には前者と保々同等で可也の価格で最終的にはTS-450に絞って探す事に、其の最大の理由はSSBとCWのオプション・フィルターを所有していたから、6ヶ月以上の間、オークションを注意深く見ていた或る日、目に留まるTS-450が現れた。

 

 其の無線機を冷やかし半分で入札したら競合も無く落札してしまい其の瞬間「しまった」とも思ったが届いた無線機はマイクとアンテナ端子を見た瞬間(相手もその様に書いてはいたが)殆ど使用感が無かった「ラッキー!」と思いテストをすると最新の機種に比べるとキャリヤ・サプレッションが少し悪い感じ、固定機で聞くとハッキリとキャリヤ漏れのビート音が確認出来た。「こりゃ拙いな」と思い調整したが余り良化しない 相手に聞こえなければ問題は無いのだろうが自分で確認出来る事は相手に解る可能性が有る。其処が問題で有る。通常の交信では相手も此方が聞かなければ電波の質を彼是とは言ってくれない。然しながら解る人には即知られてしまう。

 

 そして其れが其の局の評価に繋がる事を肝に命じなければ成らない。其の局の力量はいくら講釈を言っていても電波を聞けば直ぐに解る。特に上級局は心すべき事と思う。移動局はパワーが限定されるのでマイク・コンプレッサーをガンガン掛けて電波が歪んでいる局が大半、然しながらコンプレッサーのS.Wを入れた瞬間から電波は歪む物だと認識すべきだし其の瞬間から誰かに迷惑を掛けて居る事を認識しなければ成らない。ましてやSメータが音声に伴って変化せず振り切った状態ですくんでいる等は言語道断である。此の状態で移動運用しても其の事に対して何も言わない人が大半だが其の局の値打ちを落としているだけの事に成る。



 アマチュア無線は当り前だが見えない不特定多数の人と交信する遊び、その人のオペレーションや電波の質はその人の人格で有り顔とも言える部分、お互いに気を付けたいと思う。



 今回、TS-450用の外付けのD・S・P(デジタル・シグナル・プロセッサー)を手に入れた。「旧型ながら少しでも良い電波の発射を」との思いから奮発したが多分近い内の移動運用から活躍してくれる事だろう 最後に移動中の私の電波に問題が有れば遠慮なく申し出て戴く事を御願い致します。

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ローテーターの修理と最近思う事

2012年08月18日 | 日記

    



 JAIAのアワードに挑戦し国内の1000局までの交信は比較的順調に進んだがそれ以後は思う様に進まないので日頃使用しないV,UHF帯を使用する事に決め144MHz、430Mhz、1200MHzのリグにアンテナを接続してQRV出来るようにした。144MHzと430MHzはIC-970 1200MHzはTS-790を使用、アンテナは144MHzは10エレ・スタック、430MHzは15エレ・スタック、1200MHzは21エレ・ループアンテナを使用する事にした。



 無線機もアンテナも全て前から有ったのだが、約1年以上前にアンテナ・コネクターを外した状態で聞く事も、運用する事も無かったが久振りに接続し聞こうとアンテナ・ローテーターを回そうとすると右回転のボタンを押しても時々、反応せずアンテナが回らない時が有る。「あれれ?」と思い億劫だったが1103MXのコントローラーを分解する事に「開けてビックリ玉手箱」箱の中はガランドウ、大した部品は使用していない。取扱書に有る配線図を見るとマイクロ・S・Wしか考えられず、迷わず交換する事に部品は現役時代に沢山(良品の中古)手に入れて居たので買いに走らずに済んだが交換する時に写真のマイクロ・S・Wの中央部のスペーサー(マイクロ・S・Wの位置を決める)部品の取付けに苦労したが修理は無事完了した。



 運用の準備が出来て各、バンドを聞いたが平日はダンプの運転手のコールを言わない会話は強く入感するがアマチュア局の信号は殆ど聞こえてこない。土、日曜日になると関西方面の信号が聞こえるがHF帯の様に「何方でもどうぞ」的な感じがしない。高い周波数で全国的に飛ばない事が理由かも知れないがローカルのグループ的会話が中心で其の部分が私がU,VHF帯を遣らない大きな理由の一つで有る。

 

 若い頃は其れ成りに車に弁当箱スタイルの無線機を搭載して運用したが毎日、同じ方と話していると気安さの余り、落ち着く先の会話は決まり切ったものだった。私が開局した当時は50MHzですらメーカー製のリグが少なく在っても高額で運用する局も少なく初心者が飛び込める周波数では無かった。当時は21MHz帯ですら感度や周波数の安定度を得る為にクリコン(クリスタル・コンバーター)と言われる外付けの装置を取付け、早く言えばダブル・スーパーにして聞いていた。当然私の最初の免許状には50MHzの記載は無く、社会人に成って書き換えてから運用できる免許状に成った。今のトランシーバーはトリプル・スーパーが当り前だが当時は高1中2のシングル・スーパーが大半で有った為、50MHzの運用には自作の無線設備で運用するには其れ成りの高度な技術が必要で有った。



 其の為、開局は御決まりのH・F帯から始まり弱小の10W出力でも全国に電波が飛ぶので学校のクラブ局では先輩から運用方法やマナーを付き切りで教えられた。今に成るとこの事が非常に良かったと思う。社会人に成って20代の後半頃から講習会制度が始まり、興味が有れば子供でも免許が与えられる時代に成ると無線機メーカーも成熟し小型の無線機と手軽なアンテナで運用できるU,VHFの時代が到来し、開局はそれらの周波数で開局する様に成った。

 

 其れは其れで良しなのだが、ただ残念な事は講習会制度はアマチュア無線を発展させる事には大きく寄与したが、開局後の運用方法やマナーまで十分な指導が行き届かなかった事と、其の後の個人主義の時代感覚と相俟って遣りたい放題が罷り通るバンドに成った事もまた事実である。特に今でも問題なのがトラックやダンプカー間の通信、コールを言わない事は良くないが、私達に直接問題に成る事は無いが問題は其の事により特定出来ない事を良い事にバンド・プランを無視した運用をする事で有り、あの独特の喋り方、運用マナーが蔓延った事で有ると思う。



 U,VHF帯が盛況な時代は其れ等の影響がH.Fに及ぶ事は無かったのだが、それらに翳りが見え始めると通信相手が少なく成り、H・F帯に現れ始め、上と同じ様に特定の周波数を我が物顔で独占したり仲間内を優先させたり本来パイルはオープン戦なのにリスト運用が蔓延る運用形態が罷り通る状況に成っている。



 自局のアマチュア無線の電波は自分の予想以上に飛んでいる。アマチュア無線の楽しみ方は其々に在ろうと思うし、自由であって良いと思うが、絶えず全国の様々な人が聞いている事を自覚して運用すべきで有ると思う。今回、断定的な書き方をしたが考えや思いは其々有って然るべき、あくまでアマチュア無線を楽しむ一人の戯言と思って貰えば幸いで有る。


 

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