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電子工作やパズルのブログです。主にLEDを使った電子工作をやっています。

WS2813を点灯してみた

2013年12月20日 01時54分23秒 | 電子工作
WS2813の顛末を書きましたが、それぞれのタイミングに違いが有るのか無いのか、
実際に測定してみることにしました。

先ずは、ブレッドボードに挿せるように変換基板を作ってみました。
左からWS2812、WS2812B、WS2813です。


このままArduino互換機のOnBoardにつないでみましたが、
タイミング互換があるので、全部普通に点灯します。


タイミングスペックを調べるにはパルス幅を微妙に変化させて、0と1の境目を探る必要があります。
そのためには、Arduinoでは無理なので、ディスクリートで作ってみました。

HC123を2個使って、H/L: 350ns/800nsのパルスをH/L: 30μs/4msでバースト状にします。
30μsあれば、24ビットは確保出来るはずで、それ以上はスルーになるだけです。

350nsでは0 codeなので、少しずつ長くしていけば1 codeになるところが有るはずで、
そのとき24ビットすべて1 codeになるので、白発光になるはずです。

こうやって、ギリギリ白発光するところを探ってみました。
その結果はこうなりました。
WS2812 592ns
WS2812B 616ns
WS2813 604ns

このデータから、スレッショルド値は600nsでバラついているように見えます。
つまり、3つとも同じであることが推察できます。

また、スペックからHの時間のみで0/1の判定をしていると
思われるので、Lの時間は50μsまでは関係ないはずです。
実際にLの時間を400nsから3μsまで変えてみましたが変化は無かったです。

以上のことから、タイミングスペックは3つとも同じだと思われます。
では、次にデータシートのスペックから考察してみることにします。
これはまた明日。

大人のホビーフェスタで買った「ピーピーギャーギャー発振器」を作ってみた

2013年12月16日 21時48分33秒 | 電子工作
先日の大人のホビーフェスタの様子は、ここここで詳しく紹介されています。

でも、私が一番面白いと思ったのが紹介されていません。
それは、電子工作マガジンでホチキスを使ったパッチン紙基板でおなじみの
久保さんのキット「ピーピーギャーギャー発振器」です。


まさしく「ピーピーギャーギャー」とうるさいのです。
でも、よく見るとマイコンとかICなど、シーケンス制御を
行っているようなものは見当たりません。
ディスクリート部品だけのようです。

久保さんに話しを聞いてみると、ポイントは自動点滅のRGB LEDだったのです。
そう、勝手に色が変わっていくあのLEDです。
変化するLEDの光をCdsに当てれば抵抗値が変わって
あの面白い音を出すと言うわけです。
なーーーるほど。

昔懐かしいトランジスタ2個を使った弛張発振器と、
最近の自動点滅LEDをうまく組み合わせた妙策、さすがです。
この発想は無かった!

そう考えると、最新の技術と昔の技術を組み合わせることで
他にも面白いものが作れそうです。



では、そのとき購入したキットがこれです。


中身はこんな感じ。


このキットは基本的な弛張発振器から「ピーピーギャーギャー発振器」まで
4種類の回路を組むことができるのですが、
ここはいきなり「ピーピーギャーギャー発振器」を作ってみましょう。

実体配線図もあるのですぐにできました。
ただ、私はジャンパを使わずに組んでみました。

どうです?
と言っても写真では、この面白さが伝わらないので、動画を撮ってみました。


どうです?
こんな簡単な回路でこんなに面白い音が出るんですよ。



ここで終わったら、ただの紹介記事なので、
ちょうど先日シリコンハウスへ行ったとき、年末セールで売っていた
LEDを使ってみましょう。

Φ10mmの自動点滅RGB LEDです。2個200円。

中身はこれです。

右側がキットに付いていた普通のΦ5mmのLEDですから相当巨大です。

キットのLEDの代わりにこれに替えてみました。

やはりデカイので、派手です。w

音の変化がちょっとゆっくりになりました。


WS2813に関する顛末

2013年12月15日 11時02分46秒 | 組み込みソフト
ツイッターで、WS2813と言うのを見つけました。
WS2812Bからさらにバージョンアップしたものだそうです。
そう言うことなら、私はWs2812もWS2812Bも持っているので
比較してみようと、連絡してみました。

そして、それが届きました。


中身はこれです。


見た限りWS2812Bと見分けが付きません。

左がWS2812Bで、左がWS2813です。
紛れないようにWS2813の方の角を黒く塗りました。

では、違うというタイミングをチェックしてみましょう。



ところが、ここに来てWS2813というのはまがいものと言う情報が。

ググってみると、実際アリババではWS2813を売ってます

そしてこちらにはWs2813 (ws2811 updated version) と書かれていて、
ここでは、Ws2812b (WS2811, WS2813)となっていて
どれもこれも一緒くたになっています。どういうこと?

ここには、企業ニュースとして「WS2812とWS2813について」と題して
開発経緯が書かれています。

  WS2813为内置IC第二代,比第一代WS2812更胜一筹。他包含第一代
WS2812的所有优点也胜过WS2812的所有优点。WS2813为4个脚
5050RGB灯珠型。脚位更少,更稳定;灯珠支架更亮,更好看,亮度也更
高;电路更简洁,性能更高,生产成本却更低;新正反级接反保护,接错
线也不会烧。

  WS2813はIC内蔵の第2世代で、第1世代のWS2812に比べて勝っています。
第1世代のWS2812の全てのメリットを含み、勝っています。WS2813は4ピンの
5050型のRGBLEDのため、ピン数は少なくなり、安定になりました。
明るくなり、きれいになり、輝度もアップしました。回路は簡単になり、
性能は向上、コストも低くなりました。新らしく逆接保護が増えました。
間違って逆接しても焼けません。

これって、WS2812Bのことじゃ?データシートに同じ事が書かれています。
ここには、WS2812Bのことには触れていませんし。

でも、コントローラの説明には、
led module with IC WS2811, WS2812, WS2812B, WS2813
なんて、書いてあります。


いよいよ混乱してきたので、直接メーカーに聞いてみました。
そしたら、こんな回答が来ました。

您好, 我们公司暂时还没有WS2813产品,
能否告诉我您是从什么渠道购买的

WS2813と言う製品は今のところまだ有りません。
どんなルートで買ったか教えてくれませんか?

と言う事は、やはりWS2813はまがいもの?
私がサンプルをもらった朱雀技研さんも販売側からの返答が無いそうです。

結局、真相ははっきりしません。

これは私の推測ですが、すごく改良されたのにWS2812Bと言う名前では、
WS2812と大して変わらないと思った販売側が、
かってにWS2813として売っているんじゃないでしょうか?


と、ここまで書いてメーカーのサイトを改めてみたところ



なんじゃこれ? WS2812Sって!
追記:WS2811にもBが付いてる!

でも、リンク先にはSが付いていません。



どうやら、問い合わせが多かったからか、メーカーが動き出したようです。
このサイトから目が離せませんね。

WS2812B デジタルLEDをユニバーサル基板に配置する算段

2013年12月08日 10時44分09秒 | 電子工作
WS2812Bを大量に買ったのは、察しの通りマトリクス状に並べるためです。

いきなり基板を発注して待つと言うのも今どきではアリかと思いますが、
その前にユニバーサル基板でプロトタイプを考えてみようと思います。

まず、どのくらいの密度が可能かと言うと、こんな感じ。




一列に並べるなら、これもアリかも知れません。

上下左右の間隔を考えると、これくらいか。
左基準で、右は成り行き。


あるいは、2個のランドにちょうど乗せるこんな感じ。



そうそう、昔作ったアレと比較してみましょう。


これと比べれば、コテの先も十分入りそうです。
前のはハーピッチだし。

ん、ハーフピッチ?
ならば、ハーフピッチに並べると、こんな感じか。


こ、これはちょっと厳しいかも。

ハーフピッチはちょっと無理ですね。