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電子工作やパズルのブログです。主にLEDを使った電子工作をやっています。

AY-3-8500-1

2011年01月26日 23時24分40秒 | 電子工作
先日のガジェットカフェで、PONGの話が出たので。
ずいぶん前に物置から発掘したものがこれです。かなり汚い袋に入っています。


実はこれ、AY-3-8500-1 と言うICです。確か7,600円くらいだったと思います。
ファミコンなどのゲーム機が出る前のTVゲームICなのです。


日本橋に売っていなくて、通信販売で入手したものです。
何人かでまとめ買いして、私が製作見本を作ってみせたのです。

データシートは付いていましたが、TVのRF信号にするところで苦労しました。
Ball & Paddle と書いてありますが、要するにATARIのPONGです。


ちなみにATARIは日本語の「当たり」が元になっているのです。


Wikipediaにもありました。


これを作った頃、
トラ技の記事を見てMC6800(MC68000ではありませんよ)の「マイコン」も作っていました。
メモリは1KbitのDRAMを16個並べて2Kバイトです。
ROMは有りませんからアセンブラのプログラムのエリアがたったの2KBなのです。
もちろんプログラムは紙に書いたアセンブラのコードをハンドアッセンブルして
16進数にしてから手で1ビットずつトグルスイッチをパチパチやって入れていくのです。
せっかく入れてもRAMですから電源を切ると全部消えてしまいます。

こんな「マイコン」ですから画像出力など望むべくも有りません。
しょうがないので8ビットの出力ポート2個にR-2Rの抵抗ラダーを付けて
2つのアナログ信号を作りました。
これをオシロスコープのXとYに入力して、ランダムスキャンをしたのです。
で、出来上がったのがこのTVゲームと同じPONGだったのです。

かなりオリジナルに忠実に作り込んだ事を覚えています。
パドルの当たる場所によって反射角度を変えたり、点数を表示させたりしました。