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『ドキュメント昭和史』 全8巻 1975+ 昭和史ハンドブック 1983 平凡社 1ー1

2016年07月31日 | 戦後日本史

        ▲『ドキュメント昭和史』 全8巻 1975+ 昭和史ハンドブック 1983 平凡社 当時定価1000円×8+880円

 

『ドキュメント昭和史』 全8巻 1975+ 昭和史ハンドブック 1983 平凡社 1-1

 

『ドキュメント昭和史』 全8巻 1975+ 昭和史ハンドブック 1983 平凡社

 

昭和史の本は、単行本でも、大手出版社から出た日本史のシリーズでも、年表型式のものや、図説、写真版のものもある。65歳以上の家族がいる家庭では家に何冊かの昭和史の本はあるに違いない。また毎年8月近くなると戦後●●年と称して特集本も出る。さらにテレビの特集も各社横並びでやるので、もう、昭和史や、戦後史はそれなりに分かっているというのは自然ななりゆきではある。

戦後世代といっても、平成はすでに、四半世紀を過ぎ、生前退位があれば、平成年号も間もなく終焉し、歴史となるかも知れない。

親の世代の家庭に何冊も昭和史があっても、平成世代は特に近現代史を勉強してレポートを書く学生でもないかぎり、新書版や1冊本の昭和史があるのはよい方だろう。

かく言う私も、20歳前後の頃は家にあった中央公論社の『日本の歴史』や、岩波新書の遠山茂樹ほかの『昭和史』に触れた程度だったのだから、大きなことは言えないのだが。

ひょっとしたことから、岩波書店の講座日本史を知ることになり、少しずつ買い求めはじめ、気がつくと予約購読する岩波ファンになっていた。

しかし、岩波書店の講座ものは、どちらかといえば、写真も図版もなく、研究者向けで、硬いし、市民に普及するような値段でもない。

その点、平凡社の本は、図書館向けではなく市民がすぐに使える本を目指しているところがありがたい。手にとって活用できる史料も豊富で、使いかってがいい。

研究者向けには、みすず書房の『現代史資料』 が正・続合わせ全58冊ほぼ網羅しているので、基幹の図書館には備えてあるだろう。

それでも、日本現代史の本で手元において、役立つ本はないかと探すと、思いつくのは平凡社の『ドキュメント昭和史』 である。

1975年刊行の本なので、昭和史の終焉までは扱っていないのだが、昭和史をめぐる本を読んでいる時、手元に役立つ要領を得た資料や、論考が欲しいと思うと、やはりこの本のシリーズの頁を繰ることが多いのだ。

パソコン通信もインターネットも、ない時代、なかなか希望通りの本に出会えなく、無駄な出費もあったのだが、試行錯誤を繰り返すうち、個別分野の事典とか、時代別研究案内も手元にあると本屋にいっても古書店で探すにも効率的になることが分かったのだが、こんなことを発見したのも、読書を始めて10年以上経ってからのことである。

最近、日本史研究文献事典というのも刊行されていて、私が、本の目次を黙々とスキャナーで読み取り、本の案内をする必要もいらないような便利本もあるようだが、入手するまで、しばらくかかりそうだし、すでに私が入手している、シリーズものの優れた講座は、できる限り目次を掲載するつもりなのだ。

古い本の案内は出版社でもデータベースとして詳細に掲載して欲しいのだが、データベース作成に手間暇かかるわけだし、再刊・復刊希望など、問い合わせも急増しかねないので、どこも、インターネットが普及する以前の目次付き出版データベースは手をつけていないのが現状だ。

 このシリーズ8巻の目次と巻末の参考文献表は今後も私も使用する予定なので、漏らさずに掲げることにしたい。

今日は、順不同だが、今、戦後占領期の本を読んでいるので、シリーズ6巻目の相良竜介編「占領時代」の詳細目次と、巻末参考文献である。この6巻から始め、6巻→7巻→8巻と戦後史部分を先にして、その後1巻→2巻→3巻→4巻→5巻という順序予定。

 

 

  ▲『ドキュメント昭和史』 6 占領時代

 

『ドキュメント昭和史』 6 占領時代 目次 1

 ▲ 目次 1

 ▼ 目次 2

 

 ▲ 目次2

 ▲ 目次3

 

 ▼ 『ドキュメント昭和史』 6 占領時代  参考文献 1

 ▲ 『ドキュメント昭和史』 6 占領時代  参考文献 1

 ▼ 『ドキュメント昭和史』 6 占領時代  参考文献 2

 ▲ 『ドキュメント昭和史』 6 占領時代  参考文献 2

 ▼ 『ドキュメント昭和史』 6 占領時代  参考文献 3

 

 ▲『ドキュメント昭和史』 6 占領時代  参考文献 3

 

資料と資料の記事の間の空いたスペースに下のコラムがあった。吉田首相が、NHKの冗談番組に怒り、番組名も変え、ついには番組を廃止させた話。

安倍晋三が、官房長官になった頃から、首相の現在に至るまで、NHKはどんどん退化・劣化して、メディアを扱う人間としての矜恃のかけらもなくなった。

戦後70年以上もたった日本だが、占領期に出来た冗談番組、独立したら、冗談番組がなくなった。冗談じゃない!

 

 

 

 ▲ 『ドキュメント昭和史』 6 占領時代 87頁 コラム記事より

 

 

つづく

 



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