幕別町からさらに北上していくと、昆布刈石展望台という看板が目に入りました。国道336号から未舗装の脇道に入り、2Kmほど走ると目的地のようです。急ぐ旅でもないので、行ってみましょう。未舗装なので、ゆっくり注意しながら走っていきます。
北海道十勝郡浦幌町昆布狩石 Pあり 生憎の天気が続いており、真っ白でほとんど何も見えません。
しばらくしたら、うっすらと見えてきましたが、このあたりが限界のようです。車はたまーにやってくる程度です。
せっかく見晴らしがいい所に来たので、アマチュア無線でもやってみましょうか。各バンドのモービルホイップアンテナを持ってきています。リグは、YAESUのFT-991AM50W機です。今回のメインはFT8なので、Windows7パソコンにWSJT-Xをインストールして、時間同期用にBTSTimeSyncも入れています。BTSTimeSync用のGPSアンテナも車の上にセットしています。
50MHzはオープンしていません。7MHzは昼間の時間帯は国内コンディションが悪く、信号は概して弱いです。それでも6局と交信できました。144MHzのFT8でCQを出すと、なんと7エリアの岩手県久慈市から呼んでいただきました。相手は-8dB、自局は-16dBというレポートです。遠距離の海上伝搬ですね。その後、数回CQを出しましたが、これ1局のみの交信でした。
JRが走っているような都会に出てきました。
たまたま厚内駅があったので寄ってみます。浦幌町にあるJR根室本線の無人駅です。
2面3線式のホームに、立派な跨線橋がありますが・・
ダイヤは、上り(十勝・新得方面)7本、下り(釧路方面)6本かぁ。それも終電早いし、厳しいなあ。
釧路に向かう途中、寄ってみたのは「道の駅しらぬか恋問」です。
北海道白糠郡白糠町恋問3-3-1
ここのマスコットキャラクターは「タコとイカ」のようですね。
なぬー、タコ君とイカさんの恋物語だと。どちらもぬるぬるですね。
あー、こういう路線なのですね。
先を急ぎましょうか。事前に調べておいた、標茶町指定文化財旧塘路駅逓所に到着です。
北海道川上郡標茶町字塘路1-12 Pあり 入館無料
駅逓所とは北海道独自の制度で公設の宿泊所です。また旅人に輸送用の馬の貸し出しを行っており、約20Kmごとに設置され最盛期には200か所にあったそうです。旅行者や荷物の中継地点ですね。もともとここにあった駅逓所ではなく1973年に移築復元し、2009年に経済産業省の近代化産業遺産に認定されました。2023年1月に改修復元工事を完了して公開しているので、凄くきれいな状態です。
内地でいう街道にあった宿場みたいなものですね。
隣接して、標津町指定文化財北海道集治監釧路分監本館があります。ここも入館無料なので立ち寄ってみましょう。
1885年(明治18)年に標茶市内に釧路集治館(後日、北海道集治監釧路分監に名称変更)が作られ、看守と受刑者が生活できる最低限の建物が先に建設されました。その後集治館内に建物が作られていき、庁舎(本館)は1886年(明治19年)に建造されました。本館は1901年(明治34年)に閉丁となるまで集治館の事務所として使われたものです。明治のころは受刑者を北海道に移送し、過酷な労働に従事させたということはご存じの通りです。
本館は、紆余曲折を経て1969年(昭和44年)に現地に移設保存されることになりました。詳細は、ネットなどに記事があると思います。集治館の事務所なので、立派な内装です。
2Fはさらに豪華です。
また隣接して「標茶町博物館ニ・タイト」(森の湖の意味)があるます。ここだけが有料施設です。
北海道標茶町字塘路原野北8線58-9 Pあり 入館料:210円
塘路の歴史・文化・動植物の展示があります。
北海道を旅していると良く見る動物ベスト3スリー(但し、N村比)
No1.シカでしたぁ(水曜どうでしょう風に)
No2 キタキツネ 意外にどこにでもいる。目が合うと寄ってくる「おねだりきつね」もいるが、エキノコックスを持っていので決して接触してはいけない。
No3 エゾタヌキ 夜間道路に佇んでいることがあり、走行中は要注意。車に轢かれてのしタヌキになっているものも見ることもある。
「この後、塘路湖を散策しようと思うのですが」
「近くの橋のところで、羆が目撃されたので注意して下さいね」
「わっかりました」
遊歩道が整備されており、他の人も散策しているので大丈夫とは思うのですが、早々に退散しました。
宿は、釧路駅ちかくの「スーパーホテル」を予約しています。北海道LOVE割も、しっかり事前申請したのでお得に泊まることができます。釧路駅近くには2軒スーパーホテルがありますが、駅前ではなく少し離れた方です。
スーパーホテル釧路天然温泉 北海道釧路市黒鉄町11-1-1
なんと、無料のウェルカムバーがあり、アルコール・ソフトドリンクが飲み放題です。さぞ混んでいるかと思ったら、そうでもありません。N村的にはアルコールを飲むと翌日がきついので、ソフトドリンクのみ有難くいただきました。
日本酒・洋酒が揃っているので、飲兵衛には嬉しいでしょうね。深酒している人もなく、数人が静かな雰囲気で飲んでいました。
スーパーホテル天然温泉というくらいなので、温泉の大浴場(といってもカランは5つ程度)があります。女性用時間が設定されているので、男性はそれを外して利用します。込み具合は、部屋にあるQRコードからスマホで確認ができます。宿泊客は多そうですが、大浴場自体はそれほど混んでは無く、通常2~4人程度の利用状況みたいです。(但しN村訪問時)部屋にもユニットバスがあるので、それで済ます人も多いのでしょう。(部屋は温泉ではない)
晩飯は、スーパーの「ご当地帯広豚丼」です。
ホテルの無料コーヒーもいただきました。この無料コーヒーはインスタントではなく、都度豆を挽いて入れる方式なので、とても美味いです。
長旅になると、洗濯が必要になります。ホテルにコインランドリーがあるのは有難いです。それも町中の店よりかなり格安で利用できます。スーパーホテル便利だな。仕事で長期滞在している人もいそうです。ここには連泊して、翌日はじっくり釧路観光を楽しみます。