その2です。
SW ONで、7.050MHzが表示された。ま、どこでもいいんですけど。↓あ、すでにダイヤルを動かしました。
まだ、送信出来ないので受信レポートを
1.操作は比較的シンプルだが、やはり取説を見ないと分からない部分もある。
2.RF AMPの切り替え
・RFボタンを押すと、+10dBから-20dBまで10dBステップで切り替えられる。他のリグと聞き比べた感じ、+10dBがノーマルで、ATTが必要なとき0~-20dBに落とす感じ。
3.パワー切り替え
・3段階に切り替えられる。50W機の場合は、50/10/1W となり、100W機の場合は、100/50/10Wとなる。
AMは、50W機 20/4/0.4W 100W機 40/4/0.4Wとのこと。
4.気になるフィルター関係
Mode/Wide/Narrow
・CW 1.0/0.5KHz
・SSB 2.4/1.0KHz
・AM 9/2.4KHz
・FM 9KHz
SSBの1KHzは、データ通信用と思われる。CWの0.5KHzというのは、通常運用するには、まあ大丈夫かなという数値である。コストを考えると、ベストチョイスと思われる。
数字だけみれば、この価格で実装済みというのは、すばらしい。
5.スプリット運用
・VFO A/Bの切り替えが可能
V/Mキー長押しで A=B の機能あり。ただし、VFOの切り替えに、F(ファンクション)+BANKキーを押す。他方のVFOを一発で呼び出したり、聞いたり出来ないので、スプリットパイルを呼ぶときに少し面倒。
6.CW運用
・エレキー内蔵。スピードは、F+機能で呼び出して任意のキーイング速度を設定可能。右手用、左手用でドット・ダッシュの設定が可能。このあたり、使いやすい。
7.AMの音質について。 方式は、お約束の低電力変調である。ダミーロードを接続し、他の無線機でモニターしてみた。結構綺麗に聞こえる。歪んだりはないようだが、免許が下りてから、さらに実験してみるか。AM用に9KHzのフィルターがあるので、放送波を聞くのも良い。受信部は、もちろんゼネラルカバレッジである。
8.RTTY運用
RTTY端子はない。AFSK運用になる。
9.SSB運用 たぶん、普通にラグチューしたり、国内外と話す分には、全然問題ないと思われる。操作がシンプルなだけに、使いやすいと思う。
10.メモリーCH 3バンク合計600chある。29MHzのFMなど、メモリーにCH登録しておけば、マイクのUP/DOWN SWで、簡単に切り替えられ、CH感覚で運用できる。本体のUP/DOWN SWでも切り替え可能。あと、マイクにLock機能があるので、Lockをかけておけば、メモリchが意図しなくて変わることが防げる。モービル運用時に便利である。もちろん良く聞くラジオ放送なども、まとめてメモリーしておけば良い。
7MHzのフルサイズDPをつなげて、昼の7MHzを聞いてみました。
・音は固めであるが、メリハリがあり悪くない。
・モードやワイド、ナローの設定は、その都度行わなければならない。バンドやモードを替えても、以前の設定を覚えている分けではなく、都度設定する必要がある。
・バンドチェンジは、数字キー一発で出来るのは便利。
・CWバンドを聞いてみたら、混信多し。Narrowの0.5KHzに設定した。ある程度切れるが、強力な近接妨害がかぶってくる。ピーピー言ってた混信が、フィルターを入れることで近接のピーピー音は無くなるが、ばふっばふっとかぶってくるのが分かる。まぁ、安物のセラミックフィルターでは、このあたりが限界か。まともなCWフィルターをオプションにしてくれれば、10K円くらいだったら買うのだが。(笑)
11.SDR機能
オプションのERW-7ケーブルと、市売の3.5φステレオコード2本が必要
SDRのソフトとERW-7のドライバは、ALINCOのホームページよりダウンロードする。SDRソフトはWin-VISTA以降で動作保証される。
http://www.alinco.co.jp/division/electron/soft.html
SDRソフトについて
・インストーラはない。ダウンロード後に解凍し、任意のフォルダを作成しコピーするだけ。exeファイルを実行すれば動作する。
・フォルダは、Programフォルダ配下ではなく、C:\配下の方がいい。終了時に設定を書き込みに行くが、Programフォルダ配下にあると、エラーになる。
・マイクは、パソコンに接続したものを使う。キーは、マウスでキーマークをクリックするようだ。SDRモード時には、本体のエレキーは動作しない。正直CWは実用範囲外と思う。
・ERW-7ケーブルは、USB-COMの変換ケーブルである。SDRソフトのコムポート設定は、COM3~5までしか対応していない。Win-xpにインストールしたら、COM7とかに割り当てられてしまって、動作しなかった。しかたないので、Win7パソコンに再度、インスートしなおしました。
SDRは、まだ使いこなしていないので、良さが分かったら再度レポートします。
操作画面は、こんな感じ↓
【考察】
1.入門者用リグにはいい。ただし、10W機はないので、最低3アマ以上が必要。
2.コストパフォーマンス抜群である。この価格で、この機能は立派と思う。
3.コンテストや、DXをバリバリするのは苦しい。というか、このフィルターでは、ローバンドでのコンテストは、歯がたたないだろう。ランニング局を呼びに回る程度なら大丈夫。
4.操作が比較的シンプルなので、使いやすい。
5.表示部が大きく、フロントパネルをセパレーション出来るので、モービル運用にはいいだろう。但し、移動は50W機に限る。
6.TSSへの免許申請が、ちと面倒。元々100Wの能力を有する機器なので、指摘されるかな? 送信機系統図を付けた申請書を書いたので、投函して様子を見ます。変更手数料、3K円
7.SDRについては、これからいろいろいじってみます。
8.昔のリグを思い起こさせる。無線機のチープなフィルターは、耳カルフィルターでカバーし、操作性の悪い性能は技量でカバーする。(技量がないかもしれんが)
9.SSB中心で、予算が限られる人は買い。
机の上に飾るより、移動運用で使ったり、いじった方が楽しそうな機械だな。免許がおりたら、セパレーションキットを使って車にセッティングしてみます。運用レポートは、後日ということで。
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追記
TSSの保証認定(移動用50W)が通りました。
1.念のため、保証願には「アルインコ社のDX-SR9は、出荷当時より50W仕様となっており、改造したものではありません」の文言を記載しました。
2.TSSから電話がありました。
・DX-SR9そのものではなく、付属装置として接続したパソコンを使用したデータ通信の電波形式に関するもので、本体とは直接関係ありませんでした。
さて、一段落です。