讃岐うどんやラーメン食べ歩きと、旅のブログ

讃岐うどんの食べ歩きが好きです。また国内・海外問わず旅が好きなので、ぼちぼち書いていこうと思います。

中華製DAC/プリアンプ/ブルートゥース搭載「Nobsound_P1pro」Nobsound

2022-12-27 20:00:00 | 無線・ラジオ・家電・パソコン
 こないだ中華製のプリアンプ「AIYIMA_TUBE-A3」を導入したところ、すこぶる良好だったのでサンスイのオーディオ用プリメインアンプ(AU-α607)用にと、真空管式プリアンプを購入しようと思ったのである。もともとがプリメインアンプなので、必須というわけではないのですが、真空管をかませることによって、なんとなく音が変わるかなと思ったところであります。本来ならば、CDプレーヤーなどの後に入れて、α607のプリ部をスルーさせるといいのでしょうが、ソースとしてレコードプレーヤー、CDプレーヤー、FMチューナー、カセットデッキがあるので、やむなくプリとメイン部の間に挿入しました。α607は、プリ部とメイン部が各々リアパネルにRCA端子で出ているので、簡単に割り込ませることができます。(あまり良い使い方ではない)

【選択基準】
①同じTUBE-A3だと面白みがない。
②ブルートゥースが使えるといい。
③通常USB接続はしないので、あってもなくてもいい。(動作確認は行います)

 AIYIMAのプリアンプにも同様の機能付きの製品がありますが、口コミを参照しブルートゥースが安定して動作すると思われるNobsoundのP1proを選択しました。

 価格は、送料・税込みで、11,888円です。AIYIMA製のプリアンプ(DAC機能なし)の倍くらいの価格ですが、DAC及びブルートゥースがあるということを勘案すると、同程度の製品と思われます。ブルートゥースは、5.0搭載です。

 国内発送なので、2日で到着しました。


 本体+ACアダプタ(DC12V用)+USBケーブル+真空管5654Wx2本+簡易な取り扱い説明書です。RCAコードは、必要な場合は別途調達する必要があります。


 ア〇ゾンの説明や口コミを見ても、どの型番の真空管を使っているのか不明でしたが、同梱されていたのは、米国GE社製の5654Wでした。ただし、同じ5654Wでも印刷されているロゴやフォントが違うので、異なる時期や工場で製造されたのかもしれません。以前は、北京と書かれた中華製真空管(写真で見ると、6K4のように見えるが未確認)だったようなのですが、今は5654Wに変わっているという口コミもありました。5654Wは、6K4や6J1などの真空管と差し替え可能です。

 付属している5654Wですが、ピンは若干汚れていて印刷もバラバラなので、年月の経った本物の新古品のように見えます。方や、以前アマ〇ンで購入した5654Wは、箱も真空管のピンもピカピカで、管面の印刷もきれいで経年劣化を感じさせません。本物か否かは、調べようがありませんが、これは本物のGEの球であってほしいと思います。

 前面スイッチで、真空管の下にあるLEDの色を変えられます。性能的には全く関係ない部分ですが、こういう遊び心は好きです。

 赤色LED


 青色LED


 動作確認をします。

①RCA接続
 入出力共にRCA端子が背面にあるので、オーディオ信号を接続すると問題なく動作しました。

②ブルートゥース接続
 Windows10パソコンのアクションセンターから接続をしてみたところ、問題なく接続でき途切れることなく再生します。ただ、ブルートゥースの接続先が「DOUK AUDIO」となります。NobsoundとDouk Audioって、同じメーカーなのかな?調べてみても、良く分かりませんでした。この両社は中国メーカーで、同じようなオーディオ製品を提供しています。接続は安定しており、切れることはありません。

③USB接続
 カタログによると、WinXp~10/MAC/Linuxまでカバーしているとのことです。ドライバーは特に付属しておらず、ダウンロード用urlも見当たりません。

・付属のUSBケーブルで、Win7パソコンに接続してみる。
・自動でドライバーがインストールされるが、パソコンが認識しない。
・設定を有効にするために、再起動してくださいとのメッセージが出たため、パソコンの再起動を実施。
・パソコン右下のスピーカーマークを右クリックして、新規に認識したDACを選択すると音が出た。
・インストールされるドライバは3つで、2つはすんなりインストールされたが、残り1つはWindowsUpdateを探しに行くので時間がかかる。1~2分かかる場合があるので、そのまま待ちましょう。
・Windows10パソコンでは、3つともすんなりインストールできるので、30秒以内くらいで完了しました。

④ヘッドフォン端子あり
 ただし、ステレオミニジャックのみです。ヘッドフォン出力は十分あり、ボリュームを絞り気味で聞かないと大きすぎて歪むくらいです。(だいたい30%くらいの位置でOK)迫力ある音で聞くことができます。(かなりいい)

 元のAU-α607がプリメインアンプなので、トーンコントロールが付いて好みの音に設定していましたが、このプリアンプを接続したことで重低音の響きが良くなり、また全体の音の解像度が高くなりました。全体的に迫力ある音になったように思います。ワンクラス以上のアンプに交換したような体感があります。

 これも口コミですが、AMラジオに妨害が入るというのがありました。5m程度の距離でも放送がブロックされ、本体の電源をOFFにしてもアダプタをAC100Vから外さないと、妨害波が出続けるというものです。実験してみたところ、5m程度では大丈夫ですが、ACアダプタの1m以内にAMラジオを近づけるとブーンという強力なノイズが確認でき、放送内容が分からなくなるほどです。気休めですが、ACアダプタ直近にフェライトコアを挿入したところ、少しは軽減した気がします。(あくまでラジオを聞いてみた感じで、定量的なものではありません)

 音はいいので、1万円程度のブルートゥース付DAC/プリアンプとしては、上出来の部類ではないかと思います。(オーディオは、上を見るときりがない)
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 このP1proを中華製小型真空管メインアンプ(6BQ5パラシングル)に接続してみます。音質向上にはつながるのですが、BASSを上げると、ソースによっては重低音で歪が発生する場合がありました。(BASSを抑え気味だと歪まない) α607では、BASSを最大に上げても歪むことはありませんので、6BQ5アンプと小型スピーカーが、重低音の再生に対応できなかったのかもしれません。手持ちの6BQ5小型真空管アンプには、TUBE-A3の方がうまくマッチングします。

 逆に、α607にTUBE-A3を接続しても不具合は発生しません。TUBE-A3は機能は限定的ですが、オールマイティという感じです。(ただし、自分の環境で試した範囲内です)P1proは、うまく使いこなせば素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれると思います。
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 真空管ソケットをチェックしてみたところ、2番ピン(第三グリッド)と7番ピン(カソード)間に導通がありました。5654や6AK5などは、真空管内部で2-7は接続されていますが、6CB6、6BA6などの球は未接続です。そのため、基板上で2-7を接続していれば、そのような多様な種類の球と差し替えが可能になります。TUBE-A3も同様な回路構成なので、真空管を交換して音色の違いを楽しむことができます。

 あまりに古いストック品の球を使う場合は、ピンを磨いたりしないと接触不良で鳴らない場合があります。それと、ピンの曲がりにも注意しましょう。無理やりソケットに挿入しようとすると、ソケットのピンを痛める場合があります。(以前、別のアンプでやっちまいました)
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 オペアンプが交換可能か販売元のページを見てみたら、基板にはんだ付けのようです。ソケットタイプではないので、簡単には交換ができないようです。
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 DENONの小型サラウンドアンプ、UAVC-300に接続してみました。


 このアンプは、5.1CHのAVアンプですが、スーパーウーハーは付いているものの、他のSPが小型なので迫力ある音は期待できず、REGZA_TVのアンプとしてたまに使う程度です。REGZAの小型TVは使い勝手が良かったので買ったのですが、内蔵SPの音がしょぼすぎて「なんじゃこりゃ」という感じなので、たまに外部アンプで音を鳴らしていました。同じサイズのCDプレーヤーも付いていたのですが、10年ほど前にトレーの機械的な故障で再起不能になり処分しました。

 左SPとセンターSPです。


 これは、スーパーウーハー。


 P1Proを通してみたところ、音が別物のようになります。広域から低域まで音の輪郭がはっきりとして、迫力ある音を奏でてくれます。ブルートゥースが付いているので、パソコンから音源を飛ばすこともできます。同じアンプとSPとは思えないほどです。

 出力回路には遅延リレーが付いており、電源SW_ON後数秒は出力がカットされます。しかし、リレーが切り替わると、ほぼ遅延なく100%出力されます。真空管だと、ヒーターが温まるまで時間がかかりますが、これは真空管ということを忘れるほど、立ち上がり速度が早く感じます。

 あまりにも早いので、真空管は飾りか?と思う程です。試しに、真空管を取り外してみました。
①両方外す⇒両CHとも出力無し
②片方外す⇒  〃   (片側からしか出力しないと思ったが、両CH出力無し)


 手持ちの、6GM6に取り換えてみたところ、出力100%に達するまで、それなりに時間がかかりました。平均の、真空管動作時間かなと思います。


 疑ってすまん。付属の、GE社JAN5654Wの立ち上がり時間が、非常に早いようです。メインアンプ及び、このプリアンプの遅延リレー動作後は、ほぼ遅延なく動作するのでストレスはありません。
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 中華アンプの回し者ではありませんが、これほど音が変わるとは思いませんでした。当初、CQ誌でDACを使うと音が良くなるという記事を読んだのが始まりで、半信半疑で買ったのがスタートです。さらに、ネットで真空管プリアンプの口コミを見ていたら、良い評判が多く試しに買ってみたところ、評判通りの働きをしてくれました。

 ただし、誰のシステムでも改善されるかというと、そういうわけではないと思います。何十万もするオーディオシステムに使っても改善されるどころか、マイナスになる場合もあるかと思います。(そういう口コミもあります)

 我が家の場合は、比較的チープなオーディオシステムなので、効果が大きく出たのだと思います。導入にあたっては、ご自身のオーディオシステムを考慮されることをお勧めします。なんでもかんでも良くなる、魔法の箱ではありません。
コメント
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