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踏んだり蹴ったり/「加ト吉以外に年15t出荷」偽装牛ミンチで社長が会見

2007-06-21 14:06:56 | ニュース
坂道を転がり落ちるように・・・。











「加ト吉以外に年15t出荷」偽装牛ミンチで社長が会見(抜粋)
2007年6月21日

「ミートホープ」の田中稔社長は21日

苫小牧市の本社で記者会見し

主な取引先だった食品大手「加ト吉」(本社・香川県)の連結子会社「北海道加ト吉」(赤平市)以外にも

豚肉が混入した可能性がある牛肉ミンチを

今年4月までの1年間に少なくとも約15トン出荷していた

と発表した。

集計途中のため、数字はさらに増える見通しだという。


<これまでの社内調査>
①「加ト吉」に出荷したのと同じ牛肉ミンチを、別の3社に計1万5480キロ出荷
②最も多かった1社には、1万3340キロだった
③これらの牛肉ミンチは、「加ト吉」へのミンチと同じ製造ラインで作られていたことから
④「同じことが行われた可能性がある」などと説明











「社内調査の結果」って。



社長指示でやらせてたのがミエミエな気がするけどねえ。











「原料足りず、豚肉混入」工場長、ミンチ偽装認める(抜粋)
2007年06月20日朝日新聞

「ミートホープ」が

「主に豚肉を使ったひき肉を「牛ミンチ」として出荷していた問題」で

同社の工場長は20日未明

朝日新聞の取材に対し

「(表示と違う肉を)混ぜて出荷したことがあった」

と述べた。

同社社長は19日の取材で

「間違いで混ざったのかもしれない」

としていたが

一転して、同社側現場責任者が意図的な偽装を認めた形だ。


<工場長>
混入した動機について
「原料が足りなかったため、豚肉を混入してしまった」

虚偽の原料を投入したとの内容が記載されている内部資料「投入原料日報」について
「自分が書いたものだ」

記載通りに豚肉などを混入していた理由
「(当時の現場の)上司の指示に従った」

「現在はやっていない」


しかし

朝日新聞が検査機関に依頼したDNA鑑定では

同社のミンチ肉を素材に北海道加ト吉が4月に製造した

「牛肉コロッケ」

から豚肉が多く検出されている。


<工場長>
朝日の鑑定結果について
「わからない」

 
<工場長から名指しされた「当時の上司」(すでに退職)>
在職時に自ら混入したことを認めた上で
「社長の指示」


<他の元幹部ら>
「すべて社長の決裁が必要で、現場だけで判断できるはずがない」










で、ようやく











ミート社長が関与認める 日報に意図的な混入示す記載(抜粋)
2007年06月21日

ミートホープによる牛ミンチ偽装問題で

同社の田中稔社長(68)は

20日夜、同社で記者会見し

豚肉などの混入について

自らの関与を認めた。

「工場長から豚肉を入れていいかと言われ、容認した。牛肉がなかったから他の肉を足した。指示はしていないが容認してしまった」

謝罪。

「混ぜれば、わからないと思った」
「忙しい時に機械を洗浄しなかった。ずさんな管理だった。認識が甘かった」


<朝日新聞社が入手した「投入原料日報」(06年7月5~14日)>

①その日に工場で作ったミンチについて、商品名と原料名、投入量の内訳を責任者が記録
②工場長も、自ら書いた日報で、記載通りにミンチを製造していたことを認めていた

③この間に少なくとも94製品のミンチを製造。うち「牛」は41製品で、その約4分の3に当たる28製品に豚の心臓などを混入した記録がある
④混ぜものは多岐にわたり、「チャーシュークズ」「ラムクズ」「カモ」との記載も

⑤さらに「牛(2)」「豚(2)」の表記
⑥(2)は「2度びき」を意味しており、くず肉など様々な素材を2回重ねてミンチすることで、元の素材がわかりにくくなる効果がある(元幹部解説)


<退職した元幹部ら>
「取引先からまれに苦情があったが、すぐに謝罪して製品を引き取ったので、混入は発覚しなかった」











で社長はようやく認めたわけだけど

「指示はしていないが容認」

て、この期に及んで。











ミート社の田中社長が辞意を表明 「牛ミンチ」の回収も(抜粋)
2007年6月21日(木)

ミートホープの田中稔社長(68)は21日、記者会見し

近く社長を辞任する考えを明らかにした。











という記事もあるので

「セキニンをとるのか」

という考え方もあるけど











ミート社と6社が取引停止 事前に悪いうわさも(抜粋)
2007年06月21日朝日新聞

ミートホープ(北海道苫小牧市)の牛ミンチ偽装問題で

ミート社の肉を扱っていた各地の企業は

少なくとも6社が取引を停止した。


<ローソン>
20日、全国の店頭で販売していた「ビーフコロッケ」の販売を中止

→若者に人気の商品だが、ミート社のひき肉などで北海道加ト吉が製造していた


<紀文食品>
ミート社から豚肉と鶏肉を仕入れ、ギョーザの材料にしていた
→「即刻取引を中止した」


<明治乳業(江東区)>
業務用冷凍食品「パーティーラザニア」の出荷停止
→ミート社の牛ひき肉と豚ひき肉を使用していた


<味の素>
子会社が製造する業務用「ニュー牛肉コロッケ」でミート社の「牛ミンチ」を使っていた
→「万全を期すため出荷を停止した」


<アスカフーズ(秋田県横手市)ピラフなどの材料として鶏肉と豚肉を仕入れ>
同日午前に対策会議を開いて取引停止を決めた

(営業部長)
「どの社も品質保持をぎりぎりのコストでやっている。肉をごまかすという安易な手段に強い怒りを感じる」


<ケイエス冷凍食品(大阪府泉佐野市)>
取引停止

(幹部)
「一業者の不祥事により業界全体の信用を失いかねない」


<関西の食品加工会社の社長>
ミート社に電話し、応対した専務に
「おたくの肉は、シロなんですか、クロなんですか」

(専務)
「調査中。コメントできない」

「ひどい対応で、強い不信感を持った」
→取引停止を決断


<日本水産>
グループ会社がミート社と取引があった

(広報課長)
「業界内でよくないうわさがあったので昨年末に取引をやめていた」


<ミート社から牛ミンチを仕入れていた北海道の食品メーカーのある社員>
「昨年、まがい物のミンチを作っているといううわさを聞いた」
→以前にも、異物が混入していたため一時的に取引停止だったこともあった











と、ズタボロな会社の状況。



「社長は戦線離脱して逃げた」
「セキニン逃れ」



この方が正しいだろう。



さてタイトルだけど

「加ト吉」

のこと。



本来は被害者のはずの「加ト吉」。



こんなに名前が出るのは

「あの事件のせい」。











加ト吉 循環取引損失246億円 3月期損益 92億円赤字へ修正(抜粋)
2007年5月30日産経新聞

「複数の業者間で帳簿上の転売を繰り返す循環取引」で

「売上高を水増し計上」していた

加ト吉は

30日、記者会見して平成19年3月期の連結最終損益を

70億円の黒字から92億円の赤字に修正するなど

業績予想を下方修正。

帳簿上だけで商品の売買を繰り返す不正な循環取引による損失見込みは

売掛債権の貸し倒れや在庫の評価損などで

246億円となる見通しを発表した。


<6月末に予定している株主総会>
①島田稔取締役専務執行役員ら社外を含む取締役7人が退任
②弁護士や公認会計士ら社外取締役を含む4人が新任
③創業者の加藤義和社長(当時)は退任しており、金森哲治社長らを中心に再建にあたる
④また、19年3月期の役員賞与は、全取締役が全額を返上











と、これが5月末の記事。

「意図的な不正」

という意味では

これも「極悪」。

そして、6月20日には



加ト吉製「牛肉コロッケ」に豚混入=原料卸業者が偽装か、道など検査へ(抜粋)
6月20日信 時事通信

加ト吉の子会社が製造した牛肉コロッケに

豚肉が使われていた疑いがあることが

20日明らかになった。



他でも使ってるのにねえ。

でも、あまり同情する気にもなれない。



不幸は連鎖する。



今度はどんだけ











「業績予想を下方修正」することになるんでしょう。
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