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ドロドロしたギョーカイ/悪徳商法にご注意…「血液ドロドロ」実はウソ

2007-06-14 01:05:08 | ニュース
「医」は忍術。あるいは錬金術?











悪徳商法にご注意…「血液ドロドロ」実はウソ(抜粋)
(2007/03/29 09:13)

医師免許を持たない業者が血液の検査を行い

「血がドロドロです。サラサラにしなければ…」

などと不安をあおって

高額なブレスレットやネックレスを買わせる悪質商法に関する相談が増加している。


<専門家>
「医療機関以外での安易な検査は避けるように」


<国民生活センター>
①同様の相談が平成17年度だけで、589件
②年々増加傾向にあり、8年度(132件)の約4.5倍


<50歳代女性>
①健康器具販売店を訪れた際、「血液を調べませんか」と店のスタッフに勧められた

スタッフ
採った血を顕微鏡で見せながら
「血が動かないですね。70歳代(の血液)です」

②女性に磁気のある腕輪を身につけさせ、再び血液を調べると

「サラサラになりましたよ」

③腕輪の効果を信じた女性は、勧められるままに約20万円で購入

④ところがその後

病院で検査してもらうと
「血液に異常はなく健康体です」

⑤このとき初めて、女性は「だまされた」と気づいた


<60歳代の女性>
①業者から「無料で健康チェックをする」という電話があり、自宅に招く

②業者は女性に対し体に微電流を流し、悪い個所をチェックするという検査を実施

業者
「1カ所だけ悪い値が出た」

③彼女は脳梗塞を患い、健康を気にしていただけに不安を感じた
④血栓を溶かして血液をサラサラにするという32万円の健康食品を業者に勧められると、つい飛びつき、購入してしまった


<センター>
売りつけられるものとして特に多いもの

磁気ネックレスなどの医療用具 22.4%
健康食品 21.7%
ブレスレットなどのアクセサリー
ふとんなどの寝具類
浄水器など


<センター情報分析部 渡辺優一さん>
「そもそもこれらの悪質商法では、医師免許を持たない業者が検査などを行っているケースが多い」

その行為は、医師法に反する。

「注射針にしても、こういった業者では使い回しされている可能性も否定できず、危ない」

センターに相談を持ちかける人の平均年齢は51・9歳

相談件数が増えていることについて
「健康ブームの高まりを背景に、過去に(比較的大きな)病気をしたことがあるなど健康に強い関心がある人が、トラブルに巻き込まれることが多いようだ」

「病院などの信頼できる場所以外で血液検査を受けてはいけない。もし健康に不安があるのなら、かかりつけ医に診てもらってほしい」

かりに高額商品を契約してしまってもクーリング・オフなどが可能なケースも多い

「あきらめず、早めに最寄りの消費生活センターに相談してほしい」


<慶応義塾大医学部中央臨床検査部 村田満教授(血液学)>
「そもそも血液の“サラサラ”“ドロドロ”に、はっきりした医学的な定義はない」
「一般的にブレスレットやアクセサリーを身につけて、血液の状態が改善することはありえません」











他にも、こんなHPがあります。











TV通販の血液サラサラ映像って信用できる?(抜粋)
http://www.supplerank.com/onai_contents/34.html

「健康情報番組では肝心な点が隠蔽されています。測定された血液がどの程度サラサラになればどのような疾病リスクがどの程度低減するのか、実際にはわかっていません。私は、サラサラ映像に関する論文について文献データベースを調べてみましたが、いくつかの基礎的論文しか見つけることはできませんでした。」

「健康情報番組は一般の人にわかりやすいという理由でサラサラ映像を使ってはいますが、「血液サラサラ」について医学的な共通認識が確立していません。番組に登場する専門家たちはそれぞれ自分の考える「血液サラサラ」を勝手に語っているに過ぎないのです。」










ウィキペディアでも



血液サラサラ
http://wkp.fresheye.com/wikipedia/%e8%a1%80%e6%b6%b2%e3%82%b5%e3%83%a9%e3%82%b5%e3%83%a9



というのがあります。

だいたい同じ内容。

ご参考までに。











「ドロドロ血」商法で数十億円集金 医療会社を強制捜査 警視庁(抜粋)
6月12日 産経新聞

医師や看護師の資格がないのに採血して

「あなたの血はドロドロ。病気になりやすい」と診断

「高額な会員制サービスに加入させた」として

警視庁生活環境課が

東京都千代田区の医療サービス会社を

医師法違反容疑で家宅捜索したことが

11日、分かった。


<同社>
①グループの不動産会社を使い、採血に応じた高齢者らから中国への投資も募り
②数十億円を集めたとみられる
③健康と資産運用をセットにした新手の商法の被害拡大を防ぐため、警視庁は強制捜査に踏み切った
④同社はテレビを参考に4年前から採血を始めた

⑤「ドロドロ血をサラサラにする」と高額器具を売りつける商法に全国の消費者センターには相談が相次いでいるが、強制捜査は異例


<手口>
①同社は「無料で血液検査する」と、都内の富裕層の高齢者を対象に電話で勧誘
②栄養士の資格しかない女性スタッフが指先に針を刺して血を採取したうえで拡大した映像を示し
③「血がドロドロ」と入会を勧めたほか
④営業社員が「このままではがんになる」と診断を下したケースもあるなど
⑤医師法違反の疑いが持たれている


<同社>
①採血に応じた人に対して鍼灸やマッサージにも勧誘
②入会金100万円のほか、1~5年のコース別で30万~150万円の費用が必要で、約1600人が登録

③さらに、「心身ともに安心できる生活環境につながる」と中国への資産運用も持ち掛け
④約1600人のうち約1割の会員から北京や桂林のホテル建設名目で集金
⑤1人につき千数百万~3000万円超を集めた


<警視庁>
関心の高い「ドロドロ血」と資産運用のセット商法について

(1)健康不安を告げる手口に問題
(2)1人あたりの出資額が大きい

としており

医師法違反の裏付けと新手の商法の解明を急いでいる


<同社>
平成6年設立でグループ約20社での売り上げは約55億円

取材に対し
「医師法違反というなら真摯に受け止めるが、『がんになる』とは言っていない。投資もきちんと説明し、解約にも応じている」











「このままでは呪われるぞ」

悪質な新興宗教と同じですな。



「がんになる」

なんてコウカテキメン。



「健康でなくてはいけない」

という強迫観念にとり憑かれた人は大勢います。



かくいう自分にも「そのケ」はあります。



「みのもんた症候群」

ですね。



それにしても

「あるある」のヤラセ騒動の時にハッキリしたけど

やっぱり

「ああいう番組」

の内容ってビミョーな場合が多いんですね。



例えば

新学説なんてのは

「本当に正しい」

って承認されてるかどうかなんて

「その道の専門家」じゃないと分からないもんねえ。





「ビタミンをたくさん摂るといい」

ってのも流行ったけど

最近は聞かないし

(まあビタミンが生きていく上で欠かせないってのは確かだけど)。



「メガビタミン」というそうです。ココに載ってます。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2743320.html



「信じる、信じない」ってのは

個人の自由なわけですが

「脅して、金儲けしよう」

ってのはイカンですよね、もちろん。



「情報を集めよう」としても

「集まらない」コトもあるわけで

その場合は仕方ありませんが

例えば

この「血液ドロドロ」であれば

ネットを見ただけでも

ニュース以外に

こういうサイトがいっぱいあるわけですから

まずは「確認してから始めよう」ってことなんでしょうね。



いや

この世知辛い世の中

まずは

「疑ってかかろう」

というコトかもしれません。











切ないなあ。
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