恐懼に堪えない日々

【恐懼】(きょうく)・・・ おそれかしこまること。日々の生活は恐懼に堪えないことばかりですよね。

映画『亡国のイージス』

2005年08月23日 | 日記とか
バイトが休みなのでどこかへ出かけようかと画策するも、
外を見れば景色が白くなるような土砂降り。
さすがにバイクで出かけることも出来ず、
家の掃除をしていたのですが、半年ぐらい前に知人から、
映画のタダ券をもらっていたことを思い出し、
普段ならあまり縁がない映画館へ足を運ぶことにしました。
あまり普段から映画情報に目を通したりすることはないのですが、
最近ちょいと気になってる映画がありまして、
どうせタダなんだからいいだろ、って感じで上野まで行ってきました。

で、見たのは「亡国のイージス」ってやつ。
簡単にいってしまえば海上自衛隊のイージス艦がどうのこうのって話です。
まぁなんでこの映画に興味を持ったのかといえば、
言うまでもなく、イージス艦やら海自、といったテーマを同じくする、
「ジパング」によって海自やイージス艦に興味を持ったっていうことなんですね。
どうも電車にしてもバイクにしても一度興味を持ってしまうと、
ついついのめり込んでしまう性格の私ですが、
最近の興味はもっぱら海に向かっているような気がしなくもありません。
そのうち自衛隊の基地公開にカメラ持参で行ってしまうかも。

まぁそれはそうと、映画自体は人気小説の映画化版らしいのですが、
原作は全く目を通していないので、
ジパングに出てくる海上自衛隊の組織なんかの知識はあるものの、
それ以外は予備知識以外は一切なく鑑賞したわけですが、
それでもストーリーを追う分にはそこまで問題はありませんでした。
私としては漫画やアニメでしか見ていないイージス艦や、
戦闘シーンなんかも映画とはいえ「実写」で見ることが出来たので、
その辺は「こういうふうになってるのか」と楽しめましたね。
映画のテーマにされていた、
今、この国の未来に不安を抱かぬ者は一人としていないだろう。
未曾有の経済的発展を享受しながら、理想も持たず、
国家としての責任能力も自覚せぬまま世界進出を遂げた日本。
バブル崩壊が経済を袋小路へと迷い込ませたとき、
そこに我々が誇るべきものは何ひとつとして残らなかった。

というのも今の日本をとてもよく表わしている設定で、
興味深いものでありました。

ストーリー的にはおそらく原作を知る人には不満だったかも。
なんというかもう少しストーリーの裏にある人間関係や、
設定上の背後関係をしっかりと示してもらわないと、
どんどん流れていく展開についていくことが出来ず、
ストーリーの重厚さが失われてしまってるんじゃないかなぁ、と思ってみたり。
映画という限られた時間の中でそれだけのことをまとめるのは大変でしょうが、
よっぽど集中してみていないと、置いていかれてしまう、
なんてこともあるような。「え?なんでこうなるの?」みたいな。
テレビドラマ化でもしてくれればもっと話に幅が出るんだろうなぁ。
たぶん見ないだろうけど。

しかし、某国の工作員役として出てきた中井貴一ですが、
あの顔を見るとどうしてもミキプルーンを思い出してしまうんだよなぁ。
いかんいかん。

恐懼謹言。
コメント
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