「人体近傍電界通信の動向と新市場発掘に向けたアプリケーション」なんてフォーラムが開かれて、研究されているようですね。
人体近傍電界通信は、有線通信や無線通信とは異なる新らたな通信方式で、導体となる人体を通信媒体として利用する通信の形態です。
この人体通信は、人間の体表面近傍に微弱な交流信号を誘起して、専用の装置を装着した人が、他の同様の装置を装着した人、あるいは他の装置に触れる時に通信が可能になる、「触ったこと」を一種のきっかけとして扱う通信の様式です。「さわる」や「ふれる」といった人間が普段当たり前に行っている動作をコンピュータネットワークに応用しようという概念の一つで、より生活に即した利便性の高いコンピュータシステムや、それらシステムが提供する直感的でわかりやすいユビキタスサービスが可能になると期待されています。
人体近傍電界通信技術は、アドソル日進、アルプス電気、アンプレット、NTT、カイザーテクノロジー、KDDI、パナソニック、ソニーなどが商用化に向けた検討を進めており、最新の研究成果によると、その通信速度は数Mbpsまで報告されています。
また、デバイスの開発では、アルプス電気は人体通信用のICの製品化を、NTTも導電体・誘電体であれば伝送路の素材を選ばないという特徴を持つレッドタクトンの新聞発表を行っています。その代表的な応用例の1つに「鍵の置き換え」があります。
自動車の場合、すでに無線通信によるキーレス・エントリが実用化されていますが、キーの閉じ込めやエンジン誤始動回避のため、車内に複数のアンテナを設置する必要があり、技術やコスト面で無駄が多くなります。
人体通信を利用すれば電波を飛ばす必要がなくなり、アンテナ設置のコストを削減することが可能です。また、セキュリティゲートや、情報端末へのIDキーとしての応用・実用化などが考えられています。
これまでのICカード等、ICカードメディア自体をかざさなければいけないメディアと違い、人が導体となることで、鍵を身に付けているだけでゲートへの通信ができ、
利便性が高まると共に、セキュリティも同時に確保できるというニーズに対応することが期待されています。本フォーラムでは、人体通信技術とパブリックスペース、建物、オフィス、自動車など、その利用される場所を想定したアプリケーションの観点から、技術動向と、市場展望を語り、センサNWからの新市場を展望します。
また、本テーマに関して各方面からの関係者に参加をいただいて論議をしたいと思います。(座長)
東京大学 名誉教授 齊 藤 忠 夫
人間キーですか、すれ違うだけでスキミングされそうですね。
しかし、いろいろな事を考えますね、こんな研究にアマチュアバンドが狙われそうですね。