山形県の棚田の特徴のひとつは、収穫で刈り取った稲を杭掛けにすることで、
秋の風物詩になっている。
杭掛けとは、一本の稲杭と呼ばれる棒に、
円形に稲わらを掛けて自然乾燥させるものだ。
団子状になった稲杭が何十本も並んだ様は、
まるで人間が整列しているようでもある。

ここは山形県朝日町三中です。
「椹平(くぬぎだいら)」です。棚田百選の一つです。
一本松公園からは、周辺の山々や集落とよく調和した棚田を
一望することができます。
扇状に広がった穏やかな斜面に棚田が広がっています。

最上川の瀬音が聞こえる河岸段丘上に拓かれた棚田を地元の人は、
「神さまが落とした扇田」と呼びます。
杭掛けいわれる山形独自のハサ掛けと順次稲刈りを行う時のモザイク模様は
絶景と言われます。

「椹平」から見た最上川です。