ホルマリンのマンネリ感

札幌出身苫小牧在住、ホルマリンです。怪しいスポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、一人旅、昭和レトロなどなど…。

家族で道東旅行 その5

2015-09-12 23:59:46 | 北海道内の旅行・風景
ま~た更新が停滞してしまいました。申し訳ありません。
次回で最終回の予定です。

―野付半島―


北方領土の国後島まで16キロ。微妙~に霞んで見えますね~(^_^;)


ネイチャーセンターの展示物を見ていると、外に居た父から電話が。
外にクジラみたいなの打ちあがってて、みんな見に来てるわ!!

…マジ!?


※↓やや閲覧注意です。



あら……、既に死んでいました。あれは恐らくイルカでしょうね。
大海原で命尽きて、ここまで流されてきたのでしょうか…。打ちつける波にユラユラと揺れていました。


さて、ネイチャーセンターからは殺風景な遊歩道が延びています。
「この先1キロ」の表示に騙されて延々と歩くこと2キロほど…(笑)。
この先に、野付半島といえばの観光スポットがあるのです!

僕も一度訪問してみたいと思っていましたが、なんでも母に関しては20年以上にわたって来たいと思っていた場所のようです(^_^;)

トドワラ



海水に侵食され白骨化したトドマツ群が異様な世界観をつくりだす、まさに地の果てともいえる観光名所。
とはいっても現在進行形で侵食が進んでいるため、次第に何も無い湿地帯に変化しつつあり、説明板も何やら物哀しさ漂う締めくくりとなっています…(笑)。
草むらだけで何も無いと思っていた遊歩道脇にも、地に還りつつあるトドマツの残骸があり、動物の骨のように変化したマツの枝をじっくり観察する事ができます。

遊歩道を突端まで歩くと、ようやくポツポツと散乱するマツ(の死骸)を眺める事が出来ます。



これぞ究極の僻地だね…。




浸食のスピードは相当早いようで、30年ほど前の写真にはそこらじゅうに立ち並んでいたトドマツの枯れ木。現在はそのほとんどが地に還ってしまい、やや物足りなくなってしまったのが残念です。いずれはこれらも完全に消えてしまうのでしょう。
30年前に来たかったですね…。

せっかくなので、20年来の願いが叶った母を記念撮影してあげました(*^_^*)。
しかし、母は枯れ木群よりも反対の沼地を双眼鏡で覗きながら「アオサギ40羽以上いる!」と興味津々。

まったく…「この親にしてこの子あり」、といったところでしょうか…(^_^;)。


さて、トドワラを後にし、ネイチャーセンターへ戻ります。
そして車で少し戻ったところに展望スペースがあり、そこから眺められるのがここ。
・ナラワラ


トドワラは知っていたけどナラワラもあったの!?…トドワラとの違いは枯れている木の種類らしく、こちらはミズナラがメインだといいます。
肉眼で見るとかなり幻想的な風景なのですが、写真だと良さがあまり出ませんね…。
遠くから眺めるだけなのも残念。


何となく日本離れした風景ですね(*^_^*)。
持参した双眼鏡でよく見てみると、ナラワラの中にはエゾシカの群れがたくさん!
なんか……もの●け姫に出てきそうでステキ!!!
あそこまで行ってみたい~!!(たぶん立ち入り禁止。)


本日の観光はここまで。充実した1日でした。
野付半島から車で延々と走り、日が暮れ始めた頃に釧路湿原の脇にある小さな宿泊施設に到着。

施設に向かう細道にはシカのフンのようなものが大量に散乱しており、「近くにいるんじゃない?」と話していたら、遠くの野原に案の定エゾシカの群れが…。

道東地方、シカ多すぎだろ!


次回!最終回です。
釧路を散策。手違いで恐怖の●●●●●に突入してしまいます。

続く。

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8 コメント

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待ってました★ (ゆうちゃ)
2015-09-13 17:36:29
野付半島の記事、楽しみにしてました♪
先日美容院で『日本の絶景』みたいな本が置いてあって、その中で1番気になったのが野付半島でした。
流石、ホルマリンさん!そしてご家族!
ペーパードライバーなので、車でしかアクセスできなそうなのが残念ですが、めっちゃ行ってみたい場所です^^
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>ゆうちゃさん (ホルマリン)
2015-09-14 13:38:30
お待たせしてしまい、失礼いたしました。そして楽しみにして頂いてありがとうございます(^_^)
良い写真があまり無いのですが、雰囲気は感じられたでしょうか。
野付半島は昔であれば更に奇妙な景色が楽しめたようなのですが、風化でほとんど普通の野原になってしまったのが残念です…。

こちらはバスツアー等もあるようで、この日は関西からの年配者のツアーが来ていましたよ。半島内には意外と民家も立ち並んでいるので、路線バスも走っているかもしれません。
ゆうちゃさんも機会があれば訪問できると良いですね!
返信する
Unknown (北の旅烏)
2015-09-16 08:45:34
荒涼とした風景が広がるさいはての地、野付半島。
お天気がイマイチの感がありますがそれはそれで
見応えがあります。道内で行ったことのない場所
の一つでもある根室&中標津方面。ず~っと昔の
「大草原のみゆきちゃん」(テレビ放映)をふと
思い出してしまいます。そうそう道東は「熊撃ち」
の舞台(みゆきちゃんの父、久保俊治さん)でも
ありました。夢の中に出てきそうです。(^^)
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キラク (tada)
2015-09-16 23:41:32
新沼謙治という歌手が歌う「まぼろしのキラク」という曲に「野付半島 遥か昔 一夜で砂に消えた街 キラク」の一節があり、その時「野付半島」を知りました。何とも不思議な形の半島、ホルマリン君の旅行先に登場するとは!!行って見たいですね。
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>北の旅烏さん (ホルマリン)
2015-09-17 17:50:36
どんよりした曇り空、何も無い僻地の風景をより寂しげなものにしていますね…。
根室方面は自分もまだ行った事がなく、最東端の納沙布岬はいつか行ってみたいと思っています(自転車で…)

「大草原の少女みゆきちゃん」調べてみました。てっきりドラマかと思ったら、小学1年の女の子のドキュメントなのですね!
家の手伝いをしながら往復8キロの通学路を毎日通うみゆきちゃん、お利口さんですね。(^-^)
自然豊かな道東地方での一家の暮らしにも興味が沸きました。

「羆撃ち」は昨年のママチャリ旅行の記事にも書き込んで頂きましたね(^^)
調べてみると著者・久保氏の描写力がかなり評価されていますね。こちらもぜひ読んでみたいです。
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>tadaさん (ホルマリン)
2015-09-17 18:14:16
野付半島が登場する歌があったとは知りませんでした!今年出たばかりの新しい歌ですね。
あの島に伝説の街「キラク」の言い伝えがあったのですね。調べてみると、現在は灯台のみしか無い島の先端部にあったようですね。文献に残っていない事もあって、まさに「幻の街」。幻想的ですね。

野付半島、かなり細長い島なので、島の幅が1キロにも満たないような場所もありました。道の両側に海を眺める事ができ、面白い風景でした。
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江戸時代には街があったのですか (円山)
2015-09-18 12:52:07
うちのご先祖様が
今の札幌に入植したのは明治初期でしたがまだキラクの街はあったのかな?
車で利尻からオホーツク沿いを根室市まではしつたことありましたが時間がなくて野付半島はみれずスルーしましたが歴史があるんですね。
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>円山さん (ホルマリン)
2015-09-18 22:23:24
調べたところ、キラクが最も発展したのは江戸の終わりごろだったらしいです。歓楽街やら遊郭やらがあったそうで。言い伝えでは明治が始まる頃には既に消えていたようですが、真実は神のみぞ知る、ですね(^^)
自分も野付半島はトドワラだけの小さな島だと思っていたのですが(←失礼)、現在も住宅が多く建っている立派な半島でした。
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