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ホルマリンのマンネリ感

北海道在住、ホルマリンです。旅行、怪しい珍スポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、昭和レトロなどなど…。

オートレストラン鉄剣タローに行ってきた!(後編)

2016-05-12 01:32:32 | 日本全国!珍スポット・魔境訪問
昭和自販機の聖地「オートレストラン鉄剣タロー」訪問記、前回からの続きです!

トーストサンド自販機



ハンバーガー自販機と仲良く並ぶこちら。個人的に昭和自販機の中ではいちばん好きな筐体なんですよね~♪せっかくなのでこちらも購入しましょう(^-^)。
以前述べましたが、このタイプの自販機は昭和50(1975)年から昭和55(1980)年までの5年間のみ製造されていたもので、稼働機で現存するものは全国に20数台ほどらしいです!
そんなトースト自販機、私は1年前の千葉でも対面しているので、何だかんだ言って利用するのは2回目。これはもう相当恵まれていると言わざるを得ないですね(笑)。…幸せです。

こちらのお店ではハムサンド220円のみ販売。やはりボタンは片方が封鎖されており、残る1つだけが稼働。



お金を入れて押しごたえのないボタンをふにゃんと押すと、「トースト中」のランプが可愛らしくポッポッと光ります。
40秒ほど待つと、熱い鉄板でプレスされたペラペラのトーストが、アルミホイルに包まれてストーンと落ちてきます(^-^)。

取り出し口を開けたとたんに漂うこげた匂い(笑)。昨年の千葉県・24丸昇では問題なく持てるくらいの温かさでしたが、今回はホイルが超熱い!!端っこを持って急いでテーブルへ。

ペリペリと開けてみると、パンの縁は焦げてしまっていますが、全体の焼き加減は…、まぁ多少黒っぽいですかね…(^_^;)。
普通のハムサンドかと思いきや、食べてみるとコショウとカラシが利いていて鼻が痛くなるほどでした(笑)。しかし嫌いな味ではない。普通に美味しい。
こちらのトーストも、ハンバーガーと同じく群馬県の「マルイケ食品」が納品しているらしいです。
ここの商品って、味に独特のアクセントがあるんですね。

食後に店内を探検。

店の右半分、なぜかだだっ広いスペースが。奥には何やら物騒な落書きが。
…説明によると、どうやらこのスペースは園子温監督の映画TOKYO TRIBE(2014)の撮影で使用された場所なのだとか!当時のセットをそのまま残していたんですね!
決してヤンキーのたまり場ではありません(笑)。

うどん自販機



こちらも今となっては貴重な存在ですね♪
自販機マニアに「御三家」と呼ばれている3種類の自販機すべてを、ここでは味わう事が出来るのです!(^-^)

こちらでは「そば」の販売は行っておらず、300円のうどんのみ販売。ハンバーガーやトーストとは異なり、こちらのうどんは店のオーナーさんが隣の調理場で調理し、補充しているのだそうです。値段の割に具材が豪華だと評判のようです。
オーナーさんはとても気が利く方のようで、自販機には案内や注意書きの紙がたくさん。ぶらさがったうどんの食べ方マニュアルには、ご丁寧に
味が薄いというご指摘がありますが、少量のタレにお湯が足されて出てくるので混ざっていないのです。混ぜて頂いてちょうどよい濃さになるような味調整となっています」という旨が書かれていました(*^_^*)。

…なお「うどん自販機」、ハンバーガーとトーストですっかり満足してしまっていたので今回は購入せず。やっぱ食べておいたほうが良かったかな??
中身が気になる方は昨年2月の千葉県で自動販売機とふれあう旅 その1をご参照ください(^^;)


見学中、ちょうどオーナーの女性がお盆を持ってやってきて、うどん自販機の補充をされていました。
自販機の中も撮影させて頂きまして、どうもありがとうございました(他のお客さんも撮影していましたw)
約1時間少々の滞在中、オーナーさんは何度か店まで見に来て、各自販機の内部をこまめに確認していました。こういったオーナーさんのマメな性格が、紙媒体のあらゆる案内や注意書きとなって店全体に表れているのですね(*^_^*)。
…そして、昭和の自販機が元気に稼働しているのも、この人の努力あるからこそですよね。


店の中央部には「駅ノート」ならぬオートレストラン・ノートが何冊もキレイに整頓されて置かれており、壁にはココが紹介された雑誌や書籍の案内が嬉しそうに掲示されていました(^-^)。周辺の観光ガイドまで貼られていますよ!
…やはり(その筋の人には)有名なスポットだけあって、ノートにはかなりの書き込みがありますね。いろいろ読んでいるだけでも充分楽しいです。

年代物の「アイスクリーム自販機」もありました!

センス抜群のレイアウト!!残念ながら、こちらは故障中でした…。
機械に貼られた説明によると、数年前までは稼働していたそうなのですが、部品の替えが無いので直そうにも直せない状況らしいです…(;O;)
ハンバーガーやトースト自販機もこのような事にならなければいいんですけど…(^_^;)。




これにて「オートレストラン鉄剣タロー」の見学は終了です。
入店時はお客さんが少なく意外に感じましたが、滞在中はひっきりなしに自販機目当てのお客さんが出入りしており、予想通りといった感じでした(*^_^*)。その客層は家族連れであったり、若者のグループであったり、7~8人の団体さんであったり…。
あらためて、この場所の人気ぶりを感じました。
みなさん、今時これほどの昭和ムードを満喫できるお店は貴重ですよ!機械があればぜひ訪問してみてください♪(^-^)


↑店のウラの建設会社敷地内に居た方々。夢に出てきそう。
(特に左から2番目wこっち見ないでwww)

完。
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オートレストラン鉄剣タローに行ってきた!(前編)

2016-05-08 03:19:50 | 日本全国!珍スポット・魔境訪問

~念願の自販機バーガーを食す in埼玉~


2016年4月某日。東京研修生活20日間の合間に、私はとある昭和スポットを訪問した。
埼玉県の郊外にあるその場所の名は「オートレストラン鉄剣タロー」。
開業は昭和63年と比較的新しい方ですが、ここは知る人ぞ知る昭和自販機の聖地。
「うどん・そば」「トーストサンド」「ハンバーガー」などといった絶滅危惧種の自販機たちが現存し、故障もせず元気に稼働しているのは全国的にも大変貴重です。

昨今の自販機ブームのおかげで注目の集まる場所ですが、私も数年ほど前から憧れていた場所でした。
何と言っても自販機のハンバーガーが食べられるというのが、その最も大きな理由ですかね…(^_^;)。

2015年2月に「千葉県で自動販売機とふれあう旅」を決行した際、私は「うどん自販機」と「トースト自販機」は味わう事が出来たのですが、「ハンバーガー自販機」は残念ながら売り切れで食べる事が出来なかったという悔しい思い出があります。
今回の訪問で、念願の自販機バーガーは食べられるのでしょうか!?

…もはや執念ですね(笑)。それでは行きましょう。



4月某日、午前11時半。
同期と渋谷で飲み会をしていたので寝ていないのですが、そのままJRのフリーきっぷを購入して埼玉県へ。
都内から電車に揺られること1時間ほど、「吹上」駅で下車してしばらく歩きます。

駅からはそれなりに距離があるのですが、周囲には畑が広がっており「これまたヘンピな場所に来てしまった…」と一人で苦笑い。私の旅はいつもこうですね。(^_^;)笑
高架を走る北陸新幹線「かがやき」を見る事が出来たのは嬉しかったですが♪


…直線道路を歩き続けること30分ほど。
広い通りに面して、ようやく目的の「鉄剣タロー」が見えてきました!(*^_^*)




・オートレストラン鉄剣タロー(埼玉県行田市下忍315-1)

いや~、昭和感漂いまくりの店名とこの外観。やっと来る事ができました!(*^_^*)
広い駐車場が示すように、本来はドライバーの休憩所という位置づけのようですね。
そして「鉄剣タロー」という印象的な名前は、近くに史跡として残る「埼玉(さきたま)古墳群」から出土した鉄剣にちなんでいるそうです。
それでは、さっそく店内へ。


…ガランとした店内は予想よりも小さめか。名物のカラフルな蛍光灯は日中なので存在感が薄いですが、夜は怪しげな雰囲気を演出するといいます。
中央には休憩のできる机といすが3セットほど。その後ろには噂の自販機たちが横一列に並ぶ。
壮観ですね!


そしてその奥には年代物のゲーム機たちがズラリ。クレーンゲームは壊れていたり、中の景品が黄ばんでいたりとやはり昭和テイスト。数年前までは更に多くの旧型ゲームがあったとのことですが、少し整理されてしまったようで残念ですね…。
なお、入店時はゲーム中のお客さんが一人いるだけでした…。

では、いよいよ一番の目的であるハンバーガー自販機を。
ズラリと並ぶ新旧の自販機たちの中に。


あった。(しかもトースト自販機と仲良く並んでいます♪


チーズバーガー220円。ボタンは3つありましたが、2つはテープで封鎖されていました。残る1つのボタンはひび割れ、すっかり黄ばんでしまっています…。
このタイプのハンバーガー自販機は昭和46年~平成6年まで製造されたようで、稼働するものは全国で10数台しか残っていないのだとか。この風格をとくとご覧あれ。

品切れを心配していましたが、まだ残っているようでホッと一安心。やっと辿り着いて売り切れだったらシャレになりませんからね(^_^;)。
ドキドキしながらお金を入れてボタンを押すと、「加熱中」のランプが光り出して隣のタイマー(ニキシー管)がしっかりカウントダウンを始めました!
そして待つこと1分。「チンコン」という小さい音が鳴るとともに、取り出し口からゴトンという音が…。




これが念願の自販機バーガー。
ご覧の通り、小さな箱に入っています(*^_^*)。しっかり温まっていて、取り出す時は箱から湯気が出ていました。
紙の独特な匂いと共に取り出すバーガーは重量感があり、パテも分厚いです。

ひとくち食べてみると、ソースはややトマト風味が強く、更にタマネギが利いている印象で、チェーン店のハンバーガーとは全く違った味わいでした!(^-^)
パンは多少シワシワですが、さほど気にならず。分厚い肉とトロトロのチーズが合って美味。かなり食べごたえがありました!

こちらのバーガーは、「マルイケ食品」という群馬県のメーカーが販売している自販機専用のハンバーガーだそうで、噂によると週に2回、おばあさんがわざわざ車を走らせて補充に来ているのだそうです。


…ううむ。自販機でこの味わい。値段に見合った予想以上のクオリティでしたよ。
そして素朴なデザインの箱は持ち帰るのが鉄則ですね!(笑)


店内の至る所にある機械類、そのすべてが年代物な雰囲気ですね。


次回!トーストサンドを味わう!
続く。
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「鬼怒川秘宝殿」訪問記

2013-12-01 11:41:55 | 日本全国!珍スポット・魔境訪問
※下ネタ系が苦手な方は閲覧注意!

~「夏は栃木でバイト!!」番外編レポート~



 栃木県・鬼怒川温泉郷より東武鉄道で3駅。「龍王峡」駅より山道を5分ほど歩いた所にあるのが「鬼怒川秘宝殿」。周囲に存在している観光施設と言えば大自然豊かな「龍王峡」ぐらいで、正直言うと「なんでこんな所に秘宝館が・・・」といった感じだ。
 夏休みの1カ月で鬼怒川温泉に滞在している間、出来れば見物したいと思っていたのが、既に当ブログで記事をアップ済みの「東武ワールドスクウェア」と「日光東照宮」、そしてこの「鬼怒川秘宝殿」であった。温泉街から離れている事は知っていたので、当初は「秘宝館は行けないかな・・・」と半分あきらめかけていた。しかしある日、同じホテルに滞在していたバイトメンバーの1人が「ジョギングしている時にその施設の前を通った」と証言し、意外と温泉街からも遠くはないという事実を知ったのだった。
 本当は電車でも簡単に行けたのだが、せっかく見知らぬ地・栃木県に来てるんだから周辺も存分に観光したい、ということで徒歩で向かうことに。鬼怒川温泉での最後の休日であろう8月28日。気持ち良い快晴の中、行くなら今日がラストチャンスとばかりに勇んでチャレンジした。
 ひたすらセミの鳴き声を聞きながら何もない山道をトボトボ歩き、小さな集落を超えた向こうに「秘宝殿」の巨大な文字を見つけた時は思わずニヤリとしてしまったのであった。

 「秘宝館」という昭和のお笑い施設は絶滅の危機に瀕しており、2013年現在、全国に残っているのはわずか3件。この「鬼怒川秘宝殿」はその中の貴重な物件だ。僕は秘宝館の「残骸」は探検したことがあるが、現役の物件に入るのはもちろん初めてである。珍スポットマニアにとって、受付でキチンと入場料を払い、メンテナンスの行き届いた現役の秘宝館内を見物することができるのは非常に幸せな体験なわけで、僕は蛍光灯の下で輝く巨大チ●コ型の展示物を見て「栃木に来て良かったなぁ」と改めて実感したのであった(笑)。




昭和の全盛期は撮影禁止だったが、現在は到る所に「写真撮影OK!」の張り紙が堂々と張られていて、太っ腹な施設となっている。入場料も1000円と値下がりしている(珍スポットではよくある状況)。
受付のおばさんに「ブログ掲載OKですか」と聞くと快く許可してくれ、「結構みなさんに聞かれるんですよ~!」とのこと。やはり全国から珍スポファンが来ているらしい。
なお、入口のノボリには「リニューアルオープン!」という文字が。ホントかよ!?


この秘宝館の一番の見どころは、電動で動くマネキンたちによる展示。どれも周辺地域の史実(?)に絡めたもので本格的だ。自動センサーで解説とセリフが流れ出す仕組み。
(左)真面目にお経を読む道鏡…と思いきや、ものすごい効果音と共に股間がそそり立つ(!!)。なお写真では見えにくいが、後ろの鏡の中には行為中の図。
(右)「板東武者修行出生前夜」。その名の通り。戦いにおもむく前夜の板東夫妻、という事で、セリフは「行かないで!行かないで!イカないで!!(以下略)」といった感じ。


百花繚乱太閤幻夢」。・・・「秀吉の豪遊ぶりをしのぶ」とあるが、コレはヤリすぎだろ・・・。2人くらい持て余してますよ。
ちなみに、こちらはさすがに電動ギミックは無し。


(左)「雷鳴日光街道狼藉」。題名が良い感じ。木々が生い茂り昼間でも薄暗い日光街道ではこのような光景がよく見られた・・・などという本当かどうか分からない解説と共に、籠担ぎ人がレイプする情景をながめる。
(右)「生写恋情任生手管」。栃木名物といえばかんぴょう。「今年もえぇ~カンピョウが出来たなぁ!」「もうえぇのなんのって・・・(←行為中)」「あぁ~なんてこった!オレもえく(良く)なってきたぁ~!!」→土壁を突き破って飛び出す珍!!(ライトアップ等の演出も強烈。)ラストは吉本新喜劇みたいな効果音で閉幕。


艶姿温泉郷恋花開」。都築響一の書「珍日本紀行」にて、コレの写真が見開き1ページでデカデカと載っていて強烈であった(笑)。


↑マネキンの展示が終わり、順路終盤になって突如現れる「ラブサイエンスコーナー」。数枚のパネル展示のみで、あくまでオマケ的。


(左)エロス聖堂。幻想的なライトアップと音声がひたすら流れるだけで、よく分からなかった(笑)。
(右)なぜか誰もいない上映室で映画が流れていた。やけに古そうな映画だし、エロと関係ない内容だし・・・。ちなみに室内には、とっくに絶滅してしまったような年代物のゲーム機が数台置かれていたが「故障中」。


(左)秘宝館には定番のモンロー氏。なおベッドは回転していなかったが、故障しているのか元から回る仕組みの物ではないのかは不明。
(右)これは何の説明も無くポンと置かれていた。後ろにまた年代物のゲーム機が置かれていて、これも壊れているのか間抜けな効果音をずっと発していて、うるさかった。




ラストに現れるお土産コーナー。結構充実しており、商品は年代物のVHSエロビデオ、いやらしい形の置物、性玩具、48手てぬぐい等。本の秘宝館グッズ紹介で見たことのある「授かり飴」(珍&万の形のアメ)もあった。

最後に・・・。出口付近にあったトイレに入ると、手書きで「こぼすな、たらすな、まつたけの汁」の張り紙が。・・・素敵すぎる。


こじんまりした施設なので、30分ぐらいであっさり見学終了。
平日の午前中という事もあると思うが、見学者は最後まで僕1人だけで完全貸切状態であった。この後、近くの龍王峡を見学した帰り際に見た時も駐車場は車1台のみ(しかも隣にある釣り堀の利用者だと思われる・・・)。いったいこの日は何人のお客さんがいたのだろう?
思うのだが、この施設、「年中無休」などと強がってないで「週末のみ営業」にしたほうが経営も楽だと思うのだが・・・。


ちなみに、この施設の向かいにはすっかり寂れた「玩具博物館」の廃墟があった。
ますます鬼怒川秘宝殿の将来が心配になる光景である。

(2013年8月訪問)


『夏は栃木でバイト!!』本編(全29回)はこちらからどうぞ!!
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