泉区生活支援ネットワーク

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筋ジス患者がNPO設立 障害者就労を応援(「河北新報」より)

2016年04月03日 | 就労・生活自立
「河北新報」平成28年4月3日(日)付け記事より引用)
 筋ジストロフィー患者として東日本大震災時の体験を講演している名取市の桜井理(さとる)さん(40)が、障害者の就労支援などを担うNPO法人「LiFESET(ライフセット)」を設立した。補助金頼みの法人運営を避けようと、活動初年度は講演に力を入れて資金を稼ぎ、来年度から障害者を雇用し企業との橋渡しなどをする。

 ライフセットは震災5年目のことし3月11日に立ち上げ、今月1日、仙台市青葉区に事務所を構えた。桜井さんと支援者らが理事に就き、障害者の就労支援や講演活動、障害者の視点による防災施策の提言を活動内容とすることを決めた。

 幼少期から支援学校で過ごした障害者は社会との接点が少なく、職場で円滑なコミュニケーションを取りにくいとされる。こうした「就労の壁」を取り払うため、ライフセットは障害者をいったん雇用。賛同企業の協力の下で会計入力代行業務などを経験し、業務や社会生活に慣れてもらってから企業に紹介するほか、独立してもらうという構想を温めている。

 24時間人工呼吸器を使用する桜井さんは震災時、停電の中で紙一重で命をつないだ経験などを語ってきた。足の筋肉がわずかに動くだけの体でメッセージを発信する姿は共感を呼び、今も週に1回の頻度で講演の依頼が舞い込む。

 このため、ライフセットは桜井さんの講演を最大で月8回に増やし、本年度の活動の柱に据えることにした。補助金や寄付金に頼った法人運営では将来的に行き詰まると考えたためで、謝礼を活動資金に充てる計画だ。講演内容をDVDなどに収録し、販売することも考えている。

 法人運営に意気込む桜井さんは「筋ジストロフィー患者の平均寿命が30年と言われる中、40歳になった。人との出会いは宝。若い世代にもそう感じてもらえる社会にするため、全力で駆け抜けたい」と話す。

 連絡先はライフセット022(706)1461。
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