泉区生活支援ネットワーク

仙台市の障がい者支援のための情報です。福祉・特別支援教育・就労など,分野をこえた生活支援のネットワーク・情報交換の場です

「構造化の大切さ」~加藤潔氏の講演から~

2010年12月06日 | 発達障害・自閉症支援情報
 昨日「東北文化学園大学を会場に「札幌市自閉症発達障がい支援センターおがる」の加藤潔さんを講師に迎え,講演会が開催されました。

 ユーモアを交えた楽しくも奥の深いお話で,あっという間に約2時間が過ぎました。

 お話のポイントは,「構造化」。各業界の方には,何度も聞いてもう聞き慣れた言葉かも知れません。作業の環境を整えるワークスペース作りなどはよく知られていることかと思います。

 日常のちょっと工夫されていることが「構造化」がなされているもの。という見方を教えていただきました。京浜東北線の座席の工夫(7つの座席が並んでいる状況で,間に2本のセパレートのためのパイプが立っている。→座る場所がわかり,スペースが確保され安心して座れる→結果7人が座れる。)など多くの事例を提示していただき,自閉症の方への支援だけでなく日常生活でも役立っていることを教えられました。特に,先のチリ鉱山での生き埋めの例を出して,リーダーが示した「食糧の配分」「役割の分担・明確化」「場所の区切り」などを明確化・ルール化したことは構造化そのもので,「構造化が命を救った」例として見ているのは私ぐらい・・・では,なるほどと納得と共に笑いも。

 多くの自閉症・発達障害の方への支援ツールなど紹介いただき,障害改善・克服ではなくすてきな自閉症になるためのお話をいただきました。最後に最大の支援者である「(期待値を上げずに)子どもを信じ,(自分の子だから)いい子だね。」とほめることの大切さや「お母さんが元気に!」「子どもは守ってくれる親を選んで生まれてきた。」などのよいメッセージで締めくくりました。ちょっぴり涙も。元気をいただいたお話でした。次回は,1月23日(日)です。テーマは家庭での支援の実際。
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