(「河北新報」平成25年8月7日(水)付け記事より引用)
東日本大震災で被災した障害者通所施設「仙台つどいの家」が仙台市泉区南光台東から宮城野区幸町に移転し,新しい施設の利用が7月中旬に始まった。新施設の開所に合わせ,職員の震災体験を収録した作文集も作成した。
新施設は鉄骨木造の平屋で約930平方メートル。介護用の広いトイレや絵画を描くスペースがあり,太陽光発電設備を整えたほか,備蓄を充実させた。7月末現在で重症心身,発達,知的などの障害がある39人が,日中の活動場所として利用する。
泉区の旧施設は震災で地盤が崩れ,建物は基礎から壊れた。運営法人「つどいの家」(若林区)が宮城野区の私有地を無償で借りて新施設を建設。移転関連の費用は約4億2000万円で,国の補助金や義援金,借り入れで賄った。
下郡山和子理事長は「多くの支援のおかげで再スタートできた。新施設を地域づくりの拠点とし,交流を深めたい。」と話す。
新施設では今後地域住民との交流会を予定している。パン工房を今月中にも開設し,地域の一人暮らしのお年寄りに宅配するサービスも計画する。
作文集は,法人職員約100人の震災体験をまとめた。家族を心配しながら利用者の世話を続けた心境,多くの支えに対する感謝の気持ちなど,率直な思いがつづられている。約500部を作成し,支援者らに配付している。
東日本大震災で被災した障害者通所施設「仙台つどいの家」が仙台市泉区南光台東から宮城野区幸町に移転し,新しい施設の利用が7月中旬に始まった。新施設の開所に合わせ,職員の震災体験を収録した作文集も作成した。
新施設は鉄骨木造の平屋で約930平方メートル。介護用の広いトイレや絵画を描くスペースがあり,太陽光発電設備を整えたほか,備蓄を充実させた。7月末現在で重症心身,発達,知的などの障害がある39人が,日中の活動場所として利用する。
泉区の旧施設は震災で地盤が崩れ,建物は基礎から壊れた。運営法人「つどいの家」(若林区)が宮城野区の私有地を無償で借りて新施設を建設。移転関連の費用は約4億2000万円で,国の補助金や義援金,借り入れで賄った。
下郡山和子理事長は「多くの支援のおかげで再スタートできた。新施設を地域づくりの拠点とし,交流を深めたい。」と話す。
新施設では今後地域住民との交流会を予定している。パン工房を今月中にも開設し,地域の一人暮らしのお年寄りに宅配するサービスも計画する。
作文集は,法人職員約100人の震災体験をまとめた。家族を心配しながら利用者の世話を続けた心境,多くの支えに対する感謝の気持ちなど,率直な思いがつづられている。約500部を作成し,支援者らに配付している。