伊豆の渓流を考える日々

Fishing club HUSLER 伊豆前戦基地
伊豆の渓流、釣行報告等を書き留める。
渓流オフは海を楽しむ。

松川釣行(2007.06.23)

2007-06-30 | 松川・松川湖
伊東松川漁協の組合員で有りながら全然地元をやってなかった。今シーズン始めての伊東大川(松川)である。私が何故に松川にあまり行かないのか、組合員なので遊漁券を買って入って頂くお客さんの邪魔に成らないように気を使っているからで有ると書きたい処だが、実は非常に難しいから私の様なへっぽこルアーマンにはなかなか釣れない、釣れないからつまらない、つまらないからあまり行かないと成る訳です。今回もなかなか渋い結果でした。

釣行の内容に入る前に少し松川のご紹介。
伊東松川漁業協同組合が管理するエリアは伊東大川水系で奥野ダムによって出来た松川湖とダムの上下流である。トラウトマンが楽しめるのは鮎漁が始まる前のダムより下流で期間及びエリアが限定されるが毎年稚鮎と共に遡上するサツキマスも居たりして毎年わずかだが釣果が聞こえてくる。解禁前に成魚放流された魚が中心だが前年の生き残りやネイティブが混じり鮎を食べて育った体高の有りのピンピンの魚にもお目にかかかれるのですが、残念ながら今期は既にアマゴ漁は禁漁の為、来年のお楽しみです。
次に松川湖、ここは文字通り湖で定期的に放流される虹鱒が中心で上は70㎝から20㎝位の虹鱒が釣れる。放流も大小混ぜての放流の為、管理釣り場のそれとは違い深場に移動して鰭が回復した大きな個体も釣れるなど、必ず魚が居るとは限らずなかなか難しい場面も有るのです。アマゴも湖に入れているので時には尺上のアマゴも釣れることが有るのだが、私はあくまでも川に遡上してからのを狙います。
最後に松川湖バックウォーターから上流の渓流部分。渓流と言えるほどの川幅も無く、比較的緩い源流河川の様な感じ。奥野ダム公園の遊歩道の為に設置された飛び石(通称渡り石)が湖エリアと渓流エリアの境目、そこからダム周遊道路の白川橋までが途中簡単に入る事が出来ないで一区切り、そこから上流は林道が川伝いに整備されていて入渓ポイントが多く比較的入りやすい。全般にゴルジュぽい感じ、シートロッドでピンポイントを打っていくスタイルがピッタリな渓相。小さい川なのでニーブーツ(安全の為フェルト底)でも十分に遡行が出来るのもお手軽で良い感じ。全行程普通のルアーマンなら3時間程度なのもお手軽です。
この時期に成るとかなり上流まで虹鱒が遡上していて思わぬ大物とのやり取りてな事も有ったりだが、川幅があまりにも狭く、先行者が上った後は警戒心の強いアマゴはたとえ竿抜けポイントで有ってもなかなか渋い状況。後追いで獲るにはかなりのテクニシャンでなければ本当に難しい川なのです。自分の経験や釣友の釣果などを総合すると、朝ならば未だ薄暗い内から入るような戦陣争いを勝ち取る必要が有る。では夕方はどうか、イブニングです。フライマンが好んで止まないイブニングタイムでおって知るべし。以外に良いのが早朝組が上がってアマゴ達が落ち着きを取り戻す頃合い、そうです正午辺りが以外に良い思いが出来るのです。夏の時期でも日陰が多く川は涼しく案外快適に釣りを楽しむことが出来るのですな。

本題の釣行報告。
一応目覚ましをセットしたのが0330。目は覚めたがうだうだ、うとうとで結局家を出たのが0500、自宅からほんの15分ほどで到着だが先陣争いには当然負けです。まあ、法事前にチョイと楽しむのだからとあまり悲観せずにゆっくり仕度をして渡り石の所から入渓。朝一ならばアマゴのチェイスが有るポイントも今回は全然でやはり後追いかと、要所要所をチェクしようとほんの少し上った所でいきなりヒット、ドラグがチリッと泣く、レインボウです。30㎝とさほどな大きさではないのと細身の魚体な為少しのやり取りでキャッチ。そこそこに鰭が回復した魚でした。もうほんの少し上ると、護岸の石積み沿いの流れ途中バラが石積みの隙間から生えて流れに覆い被っている。何気なくバラの横を通すと、いきなり巨体がチェイス。トラウトチューンに触ることなく、バラが覆い被さる流れに戻っていきました。少し立ち位置を変えて今度はバラの下をドリフト気味に魚の鼻面をかすめるつもりで流すとバックリくわえてくれました。ちょっと大きい、少し下流の流れが広い所に出してやり取り、ドラグを出しながら右へ左へはたまた上流かと思えば下流と走るたびにロッド操作で方向を変えてやり浅瀬にずり込んでキャッチ。50㎝位の虹鱒でしたが、残念ながら尾鰭がまん丸で未だ全然回復してない魚体。写真も撮ることなくリリース。難なくキャッチできたが鰭が回復した魚ならばこうは行かない。
それにしても一度チェイスした魚がまた同じ所に戻り、アプローチは替えたものの同じルアーをバックリ。そういえば以前に河津川でこれよりも凄い事が有った。雄登が落ち込みの白泡の中を通したラピッドに巨体がゆっくりと付いてきたが、ルアーの方が早く追いきれないで私がいる所と石を隔てた流れに定位。雄登に居る位置を教えて今度はゆっくりとアプローチで鼻先にラピッドが来たところで大口を開けてくわえようとしたが食い損ねた。今度はシンキングで同じコースを通すように指示しまたもや鼻先のラピッドを加えようと大口を開けたがまたもやミス。私は目の前で起こっている光景に大興奮。光の加減で雄登には見えないらしく?マーク飛び交い。雄登に静かに私の横に来るように指示し、今度は私がトラウトチューンを鼻先に送り込むとまたもや大口、しかしラインが流れに引かれていまいミス。今度は雄登も目の前の光景に大興奮。今度は雄登だが興奮のあまりミスキャストで魚が少し位置を変えてしまったが未だ見えている。ほんの少し時間を置いて今一度雄登がチャレンジ。ドリフトを苦手とする雄登のラピッドに口は開けたがまたもやミスバイト。今度は私でカラーを変えて再チャレンジ、何回も見ていると流下してくるエサを追うというよりもその場でくわえる感じなので、上流にキャスとしてロッドを立ててトラウトチューンを見ながら細かなアクションを掛けながら鼻先へ誘導するとバックリくわえてくれました。あまり走る事は無かったがトルクフルるな引きでしばしやり取りの末雄登が構えるネットに頭を入れたが魚が大きすぎてネットから出てしまい、幸いフックが外れていなかったので再度のネットインで無事キャッチ。少し上流の釣り堀から逃げた魚には間違いないが、50㎝で体高があり、鰭もでかくてピンピン、おまけにえんじ色に近いような帯色で鼻曲がりの素晴らしい魚体でネイティブと言っても過言ではない位の魚でした。それにしても5回も大口を開けてのヒットとはビックリ、それも目と鼻の先の3m位の所での出来事で大興奮。話が大きくそれたがこれだから虹ちゃんも好きよ。
その後、は開けた場所でのチェイスはなく、木が覆い被さるエリアにさしかかった所で虹鱒のチェイス、魚の付き場を確認して再度のアプローチでヒット。今度の魚は走ります。鰭もかなり回復した30㎝位、添付した画像がこの魚です。
相変わらずアマゴのチェイスはないが小さいのが数匹アスリートの後ろを付いて来る魚がちらほら見え始め、少し前に放流した稚魚なのかハヤなのか疑問だったが、しばらくして判明10㎝そこそこのオチビちゃんアマゴがスレ掛かりで判明このまま居てくれれば来春楽しみ。
結局獲れたアマゴはスレ掛かりオチビちゃん1匹のみで白川橋の少ししたまで釣り上がったところで先行のフライマンに追い付きました。漁協の組合員でありまた釣友でもある方でした。御挨拶をして様子を聞いてから私はた退渓。虹鱒は白川橋よりかなり上まで遡上しているとの事。他の釣友の話しも合わせると白川橋よりも上の方がアマゴに出会えるチャンスは多そうな感じですな。

毎晩イカ釣りに精を出していてなかなかアップしなかったが始めての松川でのアップである。