伊豆の渓流を考える日々

Fishing club HUSLER 伊豆前戦基地
伊豆の渓流、釣行報告等を書き留める。
渓流オフは海を楽しむ。

河津川釣行(2007.06.10)

2007-06-11 | 河津川水系
約1ヶ月ぶりの渓流釣行です。何となく私としては渓流に行くのならゆっくりじっくり釣りをしたいので、行けてない1ヶ月の間に半日用事とかで行こうと思えば行けた機会が何回か有ったが、ついついお手軽なエギングに走ってしまい、実に久しぶりの渓流でした。

入渓したのは私のホームリバーの「河津川」、その中でも居間のような感じのポイント「大堰堤~大滝」である。
前日は釣友がエギングをやりに伊東に来ていたのでお付き合いで金曜の晩から土曜の昼近くまで殆ど寝ずにシャクリまくりでヘトヘト状態、その上帰ってからも何かと用事が舞い込み1時間ごとに起こされるわで、朝は起きられませんでした。その上、いつもなら前日にワレットにアスリートをチョイスしてベストに入れて車に積み込みまでしているのに今回はまったく出来ていません。起床0500、オクで「アスリートF9の4本セット」に入札していたのを思い出し、落札できていたので処理を済ませ、装備を積み込み出発出来たのは0600頃でした。
出発前にうっかり天気予報を見忘れたので携帯で確認、河津方面は終日曇りのはずが、出発直後から雨が降り始め段々強くなり天気予報はハズレです。予定としては本流の未だやれていないべざい岩~佐ヶ野川出合をやってそのまま佐ヶ野川を上ろうと考えていたが、峰大橋に着いた0700には土砂降りで雷まで鳴っている。いつもの河童の処に車を留めて待機、川の状態は笹濁り程度で水位は見た目ではさほど上がっていないが、携帯でサイポスレーダーの水位と上流側の雨量計を確認し、気象レーダーの雲の様子、時系列予報など最近は便利な世の中携帯で色々知る事が出来る。今無理して入渓するとちょっとヤバそう。平水より10㎝位水位が上がっている。河津川の本流は10㎝水位が上がると途中遡行が困難な所が何ヶ所も有るので本流はヤバイ感じ。今一度、気象レーダー確認で10時過ぎには雨が上がりそう、今シーズンは未だハスラーのダービーにエントリー出来るサイズが獲れていないのでサイズが出る本流筋を出来ればやりたい。と言うことで解禁直後に入った大堰堤~大滝間」に入ることにして移動。ここは知り尽くしている上、この位の増水なら問題なく遡行出来るし、あまり濁りも入らない。
未だ雨が降っているのでどうせなら雨が上がってから川に入ろうとMyキャラバンの中でワレットに入れるアスリートをチョイスしながら時間をつぶす、いつもながらあれやこれや考えながら30本以上のアスリートを入れるのだが、河津川の場合せいぜい5本も使えば良いのに、いつもパンパンに入れてしまうのです。

すっかり雨も上がったのでいざ入渓。いつもより多い水量、副堤の水叩きを横切るのは危険そうなので少し下流に下り川を渡ることにする。折角だから昨年度に工事を終えたばかりなのでまさかとは思いつつも河床に良い感じで石が入っているので一応アスリートを通してみるとチェイスが有る。アップクロスで2回ほど上流側を探るとそれぞれチェイス。しかし、ヒットまでは至らない。今度は下流側にダウンクロスで石をなめトウィッチをかけながらリトリーブ。アスリートのキラの近くで別のキラが見えたが触らずで今度は少しコースを替えて、またキラが見えたのでチョイストップでヒット。形は小さいが幸先の良いスタート。その後ダウンで数回アスリートを通すが反応が無くなったので、今一度アップで上流側の様子を見ると今度はヒット。これも小さいが、連続ヒットで嬉しい。それにも増していじった後の川にこんなに早く魚が戻っていたのがもっと嬉しい。自分も土木屋の端くれなのだがとかく土木屋は平らに均したがるが、魚にとっては適度に石が入り複雑な流れを作るのが良い、ここは正しくそれである。きっと工事に携わった人間が川や魚のことを良く知った人だったのだろう。
川を渡り、流路工の護岸に設置されたステップを登って副堤の右岸天端に、そこから本堤の右岸天端に登りバックウォーターへ、4月末にハスラーの例会でここに入った会長組が堰堤の溜まりにも魚が居たとの事なので一応チェックしたが今回はノーチェイス。
水温測定、13度で春の時と変わらない。年に何回も入る場所だけにポイントには覚えが有るので先ずは春ポイントをチェックするが、魚の姿が少ない感じがする。もしや抜かれしまったのかと不安が過ぎる。しかし、小さいのがちらほら居るようなので大丈夫の様である。少し上った辺りから初夏ポイントもチェックしてみると石の脇から飛び出してくるチェイスでヒット。しかし、バレてしまった。相変わらずの下手くそだが、魚の方も幾分か食いが浅い感じです。既に魚は夏に移行しつつ有るようで、その後も比較的流れが有り、水深の有るポイントでのヒットが多いが、バラシも多い。結局バックウォーターから中間位まででヒット多数。キャッチはわずかの2匹それも小さめのアマゴで写真も撮らずにリリース。このエリアで私が最も好きな区間に入った。上を見上げると河津七滝ループ橋が真上に見える所で今までに良い魚に出会えている場所だが、岩からずり落ちたり、岩の上で転倒したりした所でもあるので、慎重に遡行する。先ずは右岸寄りの流れでキャッチ。まあまあの22㎝のエントリーサイズは有りそうなので写真撮影をしようとネットに魚を横たえシャッターを切ろうとした処で脱走されちゃいました。今回も感じたのだがどうもこの区間は大きい魚が着くようで比較的大きめのアマゴが居る感じです。
その後も順調にヒットするが、順調にバラすの連続。河津川は伊豆の他の川と比べて水温は低く目なのだが13度と解禁当初に入ったときと変わらないのと魚の掛かりが浅いことから察するにあと2~3度水温が高く安定していたのだろうがここ数日肌寒い陽気がだったので、急に水温が下がり、掛かりの浅さにつながったのではないだろうか。しかし、魚の出方は正しく初夏の頃の感じで水温の変化でほんの少しダッシュが鈍り浅い掛かりと私の下手っぴとの相乗効果でバラシと成ったようです。

さてこのエリアでのもう一つの楽しみの場所が近づいてきた。河津七滝の景勝地で有りながらどういう訳かここ大滝には旅館の露天風呂やらプールが護岸に有るので夏の海でなくても水着のお姉ちゃんの姿が間近に拝めるのです。今位の気候に成ると寒くないので、露天風呂を転々とするお姉ちゃんもバスタオルなど羽織らずに歩き回るのでこれまた良い時期なんですが、見たく無くてもおばさんやおっちゃんももれなく居る。むしろそっちが殆どなんですけとね。魚の方は滝壺から供給された魚が着いていて入れ替わり立ち替わり観光客が護岸を通るので人の姿に驚いて警戒するような事は無く比較的良い感じでルアーにアタックして来るのでこちらも楽しいのです。プールの真ん前、遊歩道から底が丸見えな、両側から岩盤が迫るスリットのようなポイントへロングディスタンスでアプローチ。丁度スリットを抜けてひらきの所でヒット。ドラグが出る。「大きそう」バラシて成るものかと慎重にやり取りして寄せて来たらなんとスレ掛かりです。食い損ねて反転の時にフロントフックが掛かり、その後のローリングでラインを尾鰭の付け根に巻きご丁寧にもリアフックがラインに掛かっていました。ラインブレイク以外バレるはずが有りません。ドラグを出して期待させたがサイズはさほどでも無いがエントリーサイズだったので一応検寸(24.0㎝)して写真を撮りました。
その後は観光客が釣りをしていたので川から上がり遊歩道をトコトコ。水着姿で露天風呂で遊ぶ観光客に混じって腰に剣鉈を付けた渓流フル装備姿の釣り人が同じ遊歩道を歩いているのです。いつもながらの異様な光景。
最後に大滝の滝壺をやって仕上げです。私としては滝壺の釣りは何となくガキの頃経験した釣り堀のイメージがあって好きでは無いのですが、とにかく釣れるのと、たまに大きなのが掛かるので必ずチェックします。このエリアに入る時は必ずアスリートのピンテール6(最近はトラウトチューンHW)をワレットに忍ばせて行くのですが、先ずはトラウトチューンで様子をみると1投目からヒット。しかし、バラシ。2投目、3投目と連続ヒットするもことごとくバラシと調子が悪い。4投目でやっとキャッチ出来た。ブルーバックのアマゴです。水深の深い所に生息するトラウトはブルーバックに成るようですが河津川ではここだけだと思います。仲間内では「鯖アマゴ」と読んでいるのですが、今回の鯖アマゴは小さいサイズでした。ノーマルなトラウトチューンで当たりが遠のいたのでピンテール6にチェンジで滝壺に沈めてスローリトリーブに小刻みなシェイクでまた連続ヒット連続バラシ、巻き合わせ、ロッドワークを駆使するもやっと2匹追加で終了。足下まで寄せてからバレた中には大きいのもいたので残念です。いつも思うことだがSSS-60Siはここには不向き、もう少しロングでパワーの有るロッドが欲しいとこだがまさか2本持って遡行も出来ないので、そのうちに河津七滝の全ての滝壺を観光客が出てくる前にやってみようかと思うのですが、もともと滝壺の釣り自体があまり好みでない私のこといつになる事やらですけどね。

1ヶ月ぶりの渓流だったがいつにも増してバラシが多かった。文中にも書いたが水温の急な変化で掛かりが浅いのもバレる原因の一つだろうが、ヒットからのリーリングやロッドワークによろしくない点が有るのだと思う。原因を見つけて直さなければいつまで経っても下手っぴのままだな。と反省したのでしたが、反射神経、運動神経が鈍いのはどうにも成らないから困るな。
これも反省材料なのだが写真が下手です。今回もピンぼけやらネットで頭が隠れているやらの画像ばかりで使えるのが無い。仕方ないので今回のポイント、堰堤のバックウォーターから少し上った辺りの渓相の画像を付けることにします。