先を見越して

現場の営業はどうしても今日の受注、今日の売り上げが先に立ちます
それを目指して毎日必死で頑張っていただいています
しかし、そのために先のことに頭や目がいかず
三か月先、半年先の受注、売り上げのことを考えられなくなります
将来のお客様を創造するには、粘り強い営業が必要です

晴着

お前たちが嫁ぎゆく晴れの日まで
わたしは生きているだろうか
財産もない
故郷もない
家もない
不幸なお前たちに
せめては父のこころばかりの
晴着をきせてやりたいのだが
それまでわたしは生きながらえているだろうか
三人の子よ
嫁ぎゆく日の夕べ
もしも掌裾ひく
くれないの雲がたなびいていたら
貧しかった父の
せめてもの門出の祝いものとして
晴れの衣を染めて
嫁いでいってくれないか

坂村真民