おじさんのスポーツおたく奮戦記? 第2章:issanの諸国漫遊記!?

岡山のスポーツチーム、出身選手、岡山に関係する人々などを勝手に応援するissanの日本国内漫遊記 !?

初恋

2023年12月13日 23時30分56秒 | 日記

「初恋」と言えば、故村下孝蔵さんの名曲を思い出す方も多いでしょう。彼は音楽界の超人でしたから、誰もその域に辿り着けません。私はそう思っています。

初恋

詞・曲:村下孝蔵

五月雨は緑色 悲しくさせたよ一人の午後は

恋をして淋しくて 届かぬ想いを暖めていた

好きだよと言えずに 初恋は

ふりこ細工の心

放課後の校庭を走る君がいた

遠くで僕はいつでも君を探してた

浅い夢だから 胸を離れない

 

夕映えはあんず色 帰り道一人口笛吹いて

名前さえ呼べなくて とらわれた心見つめていたよ

好きだよと言えずに 初恋は

ふりこ細工の心

風に舞った花びらが 水面を乱すように

愛という字書いてみては ふるえてた あの頃

浅い夢だから 胸を離れない

 

放課後の校庭を走る君がいた

遠くで僕はいつでも君を探してた

浅い夢だから 胸を離れない


何気ない思い出の風景のように見えますが、凡人には浮かばない情景描写が散りばめられた傑作だと思います。若くして亡くなった天才を偲びながら、還暦を遠く過ぎた身にも、この歌詞にあるようなほろ苦い思い出はあるものです。もう記憶からも遠く薄れつつありますが、この響きには切ない青春の響きがあります。

ところで、「初恋」と言えば、やはり島崎藤村です。

「初恋」

島崎藤村

まだあげめし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛
花ある君と思ひけり

やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひめしはじめなり

わがこころなきためいきの
その髪の毛にかかるとき
たのしき恋の
君がみしかな

林檎畠のの下に
おのづからなる細道は
みそめしかたみぞと
ひたまふこそこひしけれ


有名なこの詩には様々な方が曲を付けました。

 

藤本久子さんが曲をつけ自ら歌った「初恋」です。知名度はあまり高くありませんが、藤村の詩の情景を追っています。

最も有名な「初恋」は若松甲さんが曲をつけた舟木一夫さんの1971年に発表された一曲です。

当時、中学生だった私はこの曲によって、島崎藤村の「初恋」を知りました。

初恋は時に歌謡曲の題材として取り上げられました。

平成、令和と時代が変遷し、この初恋が取り上げられることが極端に少なくなったことに寂しさを感じています。

思い出は時に苦しみをもたらすこともありますが、忘れないでいたいものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする