一日一幸

2011年6月乳がんステーⅣ判明。現在ホルモン療法とゾメタ投入中。2014年2月小脳の手術をしました。

医師が詳しく説明する理由

2012-09-02 | 乳がん治療の知識的なこと
 カーラジオで聞いた編その2。
 日曜日のラジオ番組は高齢者向け。だから偶然聞いていたのも鎌田實先生の話。
 今の医師は、がん患者への告知でも、本人に対して克明に伝えることが多い。なぜお医者さんの説明が詳しいか?医療訴訟の対策のためだそうだ。確かに、どうやっても救えなかった命だとしても、患者の家族から「医療ミス」として訴えられる場合も多いのかも知れない。その時には、「説明したでしょう。」という事実を作らなければいけない。医療も、完璧を求められる時代になっている。
 でも鎌田先生は、末期癌の患者にも「・・・でも、まだがんばれば良くなっていく可能性もある。」とおっしゃるらしい。
 諏訪湖の花火を見て元気になった女性の膵臓癌末期患者の例も挙げていた。息子3人が30万円出して旅館を手配した結果、花火も見られて患者さんも元気になったとのこと。
 鎌田先生は、患者にもわかる言葉で説明すると言っていた。患者の精神力を信じるという立場のようである。この方針は上手くいっているのか?あとで「助かる、とあのとき言ったじゃないか?」と詰め寄られたりしないのか?
 ふと自分の主治医について思いを巡らせた。女医さんであるが、丁寧で常に言葉に気をつけて、できるだけ簡単な言葉で言おうと努力しているように思える。そんな姿勢を評価されているだろうか?人ごとながら、気になる。

 現代は「言葉の行間を読み取る」ことのできない人が多いと思う。だから、その言葉が実は何を意味しているのかを思いやれないことが多い。自分のことを言うと、仕事で、「そんな意味で言ったのではないのに・・・」ということを別の意味に解釈されてしまい、悲しい思いをしたことは数知れず・・・
 そういう風潮なら、患者がどう思おうと、やっぱり詳しく言うしかないと思うのである。それに、やさしく言い換えると、誤解を招きやすいなら、医学用語を交えて正確克明に伝えるしかない。たとえ患者がショックを受けようと・・・
 ただ、自分は、「詳しく説明される苦痛」を受けるのが嫌なので、「詳しく伝えられなかった悔しさ」は捨てている。
 一方で普段の治療では、看護師さんや普段のお医者さんは優しく接してくれる。それに感謝しつつ日々を生きている。
                  




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