伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

70年代初期の外国男優たち

2016年08月26日 | 俳優・女優

好きな俳優について書く前に、
まず、あのころ(70年代初期)活躍していた俳優たちについて、
順番に語っていこう。


何しろ年寄りなんで(しつこいなどうも)、
思い出話が好きなのでね。

私の青春というと、どうしても70年代初期。
そこにもう、いっぱい思い出が詰まっているんでね。
どうしても語ってしまうのよ、70年代初期を。


<アメリカ>

さて、あのころアメリカ俳優では、
「明日に向かって撃て」でブレイクしたロバート・レッドフォードが
一番人気があったのではないか。

それまではあんまりぱっとしなかったんだが、
ニューシネマに起用されて、ブレイクした。


金髪で二枚目だったから、人気が出るのは当然だっただろう。
その後監督やなんかで映画界に貢献し、名声も得た。
人生の成功組やね。

でも私にはあまりヒットしなかった。
金髪は好きなんだけど、
正統二枚目、ってあんまり…なのね。
なんかこのころから好みが偏ってたわ。

レッドフォードは「華麗なるギャツビー」とか「追憶」
があるけど、見てないし。


それから「明日に向かって」で共演したポール・ニューマンも、
すでに中年だったけど、これで再びブレイク、
まだまだ活躍していた。
彼も監督業をしたりして、成功組やね。

スティーブ・マックイーンも、中年になってたけど、元気だった。
あんまり好みではなかったんだけれど、
私が見ていたころの「ゲッタウェイ」はクールでよかったし
「パピヨン」など、出る映画が良かった。

でも何といってもリバイバルで見た「大脱走」、
ラストが湿っぽくなるかと思いきや、
マックイーンの明るさで救われた。

あの映画は大名作なので見るべし!なのよ。


さて、
アメリカ映画界が模索を続けていた時期、68年に
「俺たちに明日はない」「卒業」「2001年宇宙の旅」
という、三大名作が登場し、
のちのアメリカ映画に多大な影響を与えた。
アメリカ映画の転換点となる重要な映画たちだった。

その一つ「卒業」に出ていたダスティン・ホフマン。
彼がこの「卒業」でブレイクした。

この3本は、まだ私の映画前期のころの映画。
だから、あとのリバイバル上映で全部見た。


私が初めて彼を見たのが「真夜中のカーボーイ」。

ニューヨークの最底辺を生きる、
びっこをひいた肺病病みのペテン師ラッツォ。

ニューヨークの裏の裏、
そこでもがきながら、絶望に震えながら、
必死で生きる姿が鮮烈だった。


ダスティンはのちに「レインマン」で
オスカーを手に入れるが、私もそれを見たが、
その障害者演技より、「カーボーイ」の演技の方が
断然良かったと思っている。

あれがダスティン・ホフマンの最高の演技だったと思う。
思い出がそう思わせるのかもね。

二枚目でもなく、背も低かったが、演技が抜群にうまく、
のちも活躍をつづけた。

ミーハーな私が珍しく気に入っていた演技派俳優だ。


ミーハーだから、かっこいい人が好きなの。
で、ピーター・フォンダ。

「イージーライダー」で革ジャンを着こみ、
ぴっちりしたレザーパンツで、
改造オートバイに長い足を持て余し気味に乗ってた、
あのめちゃくちゃなカッコよさ。

彼は別項をもうけて個別に語るわ。



そして今思い出した。重要な俳優がいた。
ドナルド・サザーランド。

初めに見たのは「マッシュ」
ニューシネマの代表作。
(正確なタイトルはアルファベットなのだが、面倒なので略す)

野戦病院を舞台にしたイカれた群像劇だったが、
金髪にギョロ目、長身で、いやでも目立っていたので、
すぐに覚えた。

美男では決してないし、したがって私の好みでもないのに、
ひょうひょうとした風情で、なぜか好きになってしまった。

クリント・イーストウッド主演の「戦略大作戦」でも
第二次大戦の話なのに、そんなのおかまいなしにヒッピー風、
やたらと目立っていてますます好きになった。


そういえば、イーストウッド全盛期だったんだ…。
でも興味がなかった。ごめん。
「ダーティハリー」とかの良いアクションに出ていたんだけど。
何だっけ、メイクマイデイとかいうセリフだよね…


話はサザーランドに戻り、反戦運動真っ盛りの時に
ジェーン・フォンダといい仲になり、反戦活動。
二人が共演した「コールガール」、
(これでジェーンはオスカーを獲った)
タイトルはアレだけど、二人の共演はしっとりしていて、
サザーランドも今までとはまったく違う、
武骨な静かな演技で、幅の広い人だなと感心した。

70年代後半に入ると怒涛の活躍を見せるのだが、
ここは70年代初期のことなので、残念ながら省略だ。

だけどずっと彼は好きだったよ。




<イギリス>


イギリス俳優としては、まず最初にピーター・オトゥールを
認識した。

70年代は彼は「チップス先生さようなら」などで演技派として
活躍していたが、
リバイバルで見た出世作「アラビアのロレンス」が
何といっても代表作。

とにかく本人かと思うほどはまっていて、
ロレンスの密かな負の部分まで匂わすような、
すごい演技だった。

あの演技にアカデミー賞を与えなかったのは、
アカデミー史に残る失態だと思う。

オトゥール氏は結構大好きで、リバイバルで「おしゃれ泥棒」とか
「マーフィーの戦い」「将軍たちの夜」(テレビだったかな?)
「冬のライオン」(ビデオ)「ラマンチャの男」など見たのよ。


オトゥールの先輩格にリチャード・バートンがいたが、
私が見たのは「1000日のアン」くらいだったけど、
あのころ、リズ・テイラーと結婚していて、
ふたりして不思議な映画にばかり出ていた。

だけど私は、ああいう顔が結構好み。
ビデオで見た「荒鷲の要塞」カッコよかった。

彼の正統シェイクスピアが見たかった。
(じゃじゃ馬ならしとかは見たんだが、でも、もっと、
リア王とか、 オセロとか、ああいうのね)


そしてリチャード・ハリスがいた。
彼も断然私の好みの顔。

70年ころは、彼の映画を見ていなかったのだが、
顔だけ好みだった。

ビデオ時代になって見た「ジャガーノート」
めちゃくちゃかっこいい!

そして70年には見られなかった「馬と呼ばれた男」、
これインディアンになるための儀式の場面が強烈で、
特殊メイクだったのかな。
ちょっとすごかった。

彼はのちにハリポタに出たんだっけ?
それしか知らない人は、かっこよかった時代の彼を
ぜひ知ってほしい!


テレンス・スタンプもいた。
この人こそ私が最初に好きになった俳優だ。
だから、これものちに別項で。


デヴィッド・ヘミングスもいた。
彼も顔が好み。
彼の映画は例によってろくに見なかったけど、
好みだった。
「欲望」はビデオで見た。
ジェフ・ベックとジミー・ペイジが出ているやつよ。


あー、オリバー・リードもいたなあ。
最初ホラー映画で出て来て、
ケン・ラッセルの「恋する女たち」とか「肉体の悪魔」!
なんかでステータスを上げた。
ワイルドな感じで結構気に入ってたかも。


なんかね、イギリス俳優がやっぱり一番好みだった。
自分にフィットしたんだろうなあ。
イギリス俳優というと途端にテンションが上がるよ。



あー、忘れてた。
ダーク・ボガードがいた。

多分60年代ではイギリス映画で陰湿なオーラを
振りまいていたはずだが、
やっぱり彼の70年代というと、ヴィスコンティの2作。

でもやっぱり陰湿な暗いオーラが健在で、
ただ「ベニスに死す」ではそれが最大限に生かされ、
ダーク・ボガード一世一代の名演技だった。


「愛の嵐」も陰湿・暗いオーラを振りまく演技だったが、
私は最近、この映画に否定的なのだ。



この時期、イギリスにすごい俳優が現れた。
「IFもしも…」でデビューした、マルカム・マクダウェル。

不敵な面構えで、
それまでのノーブル系イギリス俳優と全く違った。
「時計じかけのオレンジ」でも無茶苦茶やって、
存在感抜群だった。

好みでなかったけど、のちのゲイリー・オールドマンの
鮮烈デビューを思わせる、すごい系の俳優だった。

でもアメリカへ行くと、たいてい駄目になってしまうんだよね…
イギリス俳優は。
それが残念だ。


うーん、ヨーロッパ俳優までたどり着けなかった…

ということでつづく




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