伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

うたコン京都・クラシックTV

2024年09月27日 | テレビ
NHKで火曜日に放送されているうたコンで京都ソング特集があった。
なぜ今京都?
と思いきや、
これから秋の行楽シーズンだから京都、らしかった。

「そうだ 京都、行こう」の映像も流れていたし。
ただ、関西ではこのCMは流れない、
今でも毎年流れているのだろうか?
どんな映像が放送されているのか皆目見当がつかないが…


しかしせっかく京都特集をしていたけれど、
秋の紅葉シーズンはだんだんずれて来ていて、
11月の後半にならなければ見られないだろう。
今では12月にもまだ紅葉が見られる。
これも気候変動、温暖化のせいだ。

しかもだんだん色づきが悪くなっているらしく、
東福寺などは一生懸命手入れをして紅葉を維持しているようだが、
赤くなる前に枯れてしまうケースもある。
秋が短くなってきたせいだ…。





それはとにかく、
丘みどりが「京都慕情」を歌うというので録画した。

京都特集で京都の歌、というが、
京都の歌は昔の曲しか思い浮かばない…

「女ひとり」か「京都慕情」くらいしか思い浮かばない(-_-;)

ご当地ソングといえば、東北とか北海道とか、
北の国の歌が多い。
演歌はたいがい北の国を歌う。
京都の歌って実はあまりないと思う。
そんな中で「京都慕情」は珍しくタイトルに京都が入っているので
有名になったのかも。

何となくうろ覚えしていて、
夕やみの高瀬川🎵というフレーズのみ歌える(笑)


うたコンでは他に倉木麻衣が出演していて以前、
紅白歌合戦で京都の東寺から中継していたのを取り上げていた。
あれは見ていて、テレビを見ながら
思わずうわ、東寺からロケ?近所やん、
今から行っても間に合うかも、
と思ったりした。

いやいや、
近鉄に乗って、近鉄東寺駅から歩かなくてはならない。
とうてい無理なのに。
分かっていても行けるんじゃないか?と。
それでも東寺からの中継に嬉しくなったりしていた思い出。

その倉木麻衣のうたコンの歌のバックで三味線を弾いていたべにさん、
というアーティスト。
以前、京都の地方局で(KBS)紅葉中継があった時、
ゲストで登場し、やはり三味線を弾いていた。
すごくカッコよかったので覚えていた。
三味線を弾く人は皆カッコいいな、と思った。
べにさん、また見たいな。


次に平安神宮で「光る君へ」の撮影が行われたと紹介された。
平安神宮は明治の創建だが、重要文化財に指定されている。
あそこならロケに見合う建築だ。
その平安神宮でビデオ収録映像で、
長谷川きよしが「別れのサンバ」という曲を歌っていた。
長谷川きよしとは懐かしい名前だ。
もう50年以上前の曲だ。
でもとてもいい曲で、ギター一本の弾き語りにうっとりした。


----------------



NHK Eテレではこの前、
クラシックTVで2週にわたってウィーン特集をしていた。
MCの清塚信也さんと鈴木愛理がなんと、
ウィーンの現地へ行ってロケしていた。
(いつの間に?)





NHK、ものすごくお金をかけてると思った。
まずウィーンへロケすること自体が、なんと贅沢な。

ウィーン楽友協会の小ホールを貸し切りにして
清塚さんがピアノを弾いたり、
ウィンナワルツの踊り手を4カップル呼んで、
ドレスと燕尾服の正装でワルツを踊らせたり。
クラシックTV始まって以来の贅沢さではないかと思った。

楽友協会の内部をロケした映像だけで豪華さと贅沢を満喫できる感じ。




毎週録画もして見ているが、
今までアシスタントの鈴木愛理がどうしても好きになれなかった。

「偉人の年収How Much?」のアシスタント、
山崎怜奈は的確な返しが出来て聡明さがあるのに、
鈴木愛理はブラームスが好きと言ってるが、
どう好きなのか、どこがいいのか言わないし、
クラシックを勉強しようという気がない
(そこが良いのかもしれないが)。
いつも浅い返ししか出来ない。
そんな風に思っていた。

が、ドビュッシーの特集回の時、
清塚さんが
「別ジャンルの方の話を聞いている方が勉強になったりする」
と言うと、
鈴木愛理さんが
「分かる気がします。
「違うところからもらう感性の方が自分に吸収されたりする」
と返していて、
少しびっくりした。
それで見直したのだった。(上からですみません)

鈴木さんはウィーン特集ではドレスを着てワルツのレッスンを受けていた。
2週目には白い豪華なドレスを着て、
4カップルの中に入り、ウィーンの現地男性とワルツを踊った。

鈴木愛理がアシスタントとしてこの番組に出演している理由が分かった。
やっぱりドレスを着て、見栄えのする人を選んでいるのだ。
ワルツを踊っている鈴木愛理はとても良かった。
次の週では元に戻ってたけれど(>_<)






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テレ朝テレビ版ブラックジャック

2024年07月01日 | テレビ
テレビドラマは殆ど見ないが(「ブギウギ」終盤はNHK+で見たが)、
テレビ朝日(ABCテレビ)で放送された「連載50周年記念 ブラックジャック」は
手塚治虫の代表作のドラマ化ということで、
どんなんかな(どんな仕上がりか?)と、恐る恐る見た。


テレビ朝日ドラマプレミアム 連載50周年記念「ブラックジャック」
https://www.tv-asahi.co.jp/bj/

テレ朝POST 高橋一生版「ブラックジャック」
https://post.tv-asahi.co.jp/post-267930/


初めて「ブラックジャック」を知ったのは友人の会話からで、
ブラックジャックは金持ちからは法外な治療費をふんだくるが、
貧乏人にはただで手術をする医者、というのに興味を持ったのが最初だ。
連載から50年も経つのには驚く( ゚Д゚)。そんなに昔だったのかと。
今では手塚治虫の漫画の中で一番好きと言ってもいい漫画だ。






今回のテレ朝のドラマは2時間完結で、
高橋一生がブラックジャックに扮した。

「ブラックジャック」のドラマ化は悉く失敗しているというか、
残念な結果だったような気がして心配だったが、
高橋一生のビジュアルはなかなか良かった。
ピノコも漫画のイメージ通りの可愛らしい姿で演技も上手かった。
舌足らずのピノコ独特の喋り方も完璧だった。






ドラマはとてもダークな作りで、
始めはブラックジャックはものすごくダークな医者で
金のためなら人殺しも容認するような人でなしのように描かれる。
最後に実は・・・という伏線回収があるが、
そのあとのどんでん返し(?)も原作どおり。
皮肉な結末を用意した。


このドラマを見た人の感想でマンガ的すぎる、
医療ドラマとして時代遅れ、というのがあったが、
ちょっと的外れだという気がした。

原作が漫画そのものだし、
原作ではブラックジャックはかなり現実離れした手術も行っている。
馬の脳みそを人間に移植したり、
果ては宇宙人を手術したり。
ピノコからして現実にはありえないロボットのようなキャラクター。
これは手塚が彼独特のイマジネーションで描いたファンタジーでもあるのだ。





それにブラックジャックは医療ドラマではない。
今回のドラマでもそれらしい手術場面が出て来るし、
医者が主人公ではあるけれど、
秋田書店のコミックスのキャッチは「ヒューマンコミックス」と書いてある。
命をめぐる物語であり、
「医者は何のためにあるのか」
「医者が人の命を左右しようなんておこがましいとは思わんかね?」
という問いかけ、
医者が人の命を預かることの意味、
命のはかなさと尊さ、それらを問う硬質ドラマであると思う。


X(Twitter)で炎上?していたのはドクター・キリコを
自殺幇助するキャラクターとして描いた点だ。
ドクター・キリコはブラックジャックと同じような闇の医者で、
安楽死を専門とする(フィクションの)キャラクターだ。
自殺幇助するキャラでは決してない、と猛抗議されていた。

確かにキリコはブラックな医者ではあるが、
彼なりの信念があり、彼なりの筋を通しているのだ。
ある意味でブラックジャックの存在に対立するキャラとして、
ブラックジャックの在り方や医療の在り方を今一度認識させる
大事な役目でもある。

メインストーリーに登場する獅子面病の患者と絡ませるため、
ドクター・キリコを自殺幇助する役目にしたのかもしれない。

獅子面病の患者もドクター・キリコも原作とは違って女性にしているが、
獅子面病患者を女性にしたのは何となく理解できるが、
ドクター・キリコはなぜ女性にしたのだろう。まあ、いいか。


そんなわけで俳優陣の好演もあり、予想外に面白かった。

ヒョウタンツギやアセチレン・ランプ、ばるぼらなど、
手塚マンガのちょっとしたキャラがセリフなどにさりげなく散りばめられていて、
手塚マンガ好きにはにやりと楽しめた。



無料配信(7月14日まで)TVer
https://tver.jp/series/sr8hd50us5






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ザ・バックヤード 国立国会図書館

2024年03月06日 | テレビ



NHK Eテレで放送された「ザ・バックヤード 国立国会図書館」を
録画しておいたのを、やっと見た。
放送日は1月31日だった。
これはすごく面白かった。

「ザ・バックヤード」という番組は博物館や図書館、水族館などの裏側、
通常、公開されていないバックヤードにカメラが入り、
そこでの様々な活動を紹介する番組だ。


ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪
「本当の“知”は、裏にかくされている」ようこそ奥深いウラの世界へ!
https://www.nhk.jp/p/ts/17NP738N5R/episode/te/JM7R7JGZ26/
国立国会図書館
初回放送日: 2024年1月31日


ここは毎朝、大量の本が届く、蔵書数日本一の図書館。
どうして日本中の本が集まる?どうやって整理する?
その秘密を裏側で探ると、出版物をめぐる驚きの発見が!!




説明にあるとおり国立国会図書館には毎日、
日本で発売されている本の殆ど、というよりすべての本が届くそうだ。

蔵書数日本一、約4,700万点を所有し、
日本中の出版物が集まるという。
国会議事堂の隣りにある。
1948年以降の日本で発行されたすべての出版物を収集している、と…
気の遠くなる数だ。

国立国会図書館法というのがあり、
日本国内の全ての出版物について、
国立国会図書館に納める義務が出版社などにあると定められているらしいのだ。


単行本だけでなく、雑誌や週刊誌まで届いていたから、
1日だけでも膨大な数量になる。
本、新聞、雑誌、地図、CD、DVDなどが対象だからだ。
1日およそ3,000点が届くという。1年で約80万点。
どこにそれだけのものを保管する場所があるのだろうと思っていると、
図書館は地下8階まであり、そこがすべて書庫なのだ。
そこに所狭しとびっしりとあらゆる本が収蔵されていた。

東西約135m、南北約43m、約1800坪という広大さ。
室内の温度と湿度も資料の保存のため
年間を通じて同一温度、一定湿度に調整しているという徹底ぶりだ。
地下に保存している理由は地上より地震などによる揺れが少ないからだそうだ。
確かに理由を知るとなるほどと思う。
資料を守るため、徹底管理がされているのだ。

本が主役だから水漏れを防ぐため、トイレがないなどの事実は面白かった。
水分も持ち込み禁止など、厳しい制限がある。
すべては本を守るため。


そして、なんと女性週刊誌の「女性自身」が
ずらりと所蔵されていたのは驚いた。
古い、昭和時代の女性自身から保存されていたのだ。
継続して収集することによって時代の証を残す、ということなのだろうか。

紹介されていた初期の女性自身は上品だった。
まるでファッション誌のようで、外国人女性のスーツ姿が表紙である。
それのみで、文字は殆どない。
上品な表紙だった。今と大違いである。

どうして今はあんなに下品で煽るような、無駄に大袈裟な、
わざと誤解させるような見出しばかりの表紙になったのだろう。

そして身震いしたのはそんなゴシップ週刊誌が、
国立国会図書館に毎週、収蔵されてしまうという事実だった。
時代の証、とはいえ、
出鱈目な煽り文句で溢れているゴシップ誌が未来へと継がれてゆくなんて。
そうしたら、羽生結弦の嘘ばかりを並べ立てた週刊誌も保存されているのだ。
それを思うとぞっとした。

いや、令和の時代はそのような
軽薄なゴシップで溢れていたという証が残るのだろうか。


雑誌「ムー」が収蔵されているのを紹介していたが、
確かにUFOブームやオカルトブームだったあの時代を反映しているとは言えるし、
明治時代の雑誌に掲載されている芸者さんのグラビア写真などは、
芸者さんがアイドルのような存在だったことが分かる…。


国立国会図書館は東京の本館だけでなく、
京都に関西館があるというのは初めて知った。
膨大に増え続ける資料を保管するためには、本館だけでは足りないのだろう。


そこには本だけでなく、博士論文も所蔵していると紹介されていた。
思わず、手塚治虫の博士論文もあるのかな?と思っていると、
ちょうどその時、これが手塚治虫の博士論文ですと紹介していた。
湯川秀樹の論文も所蔵しているという。
手塚の論文が国立国会図書館に納められていると知って、
うれしくなった。

知の財産を継承することが国立国会図書館の役割なのだと。
そのために近年ではデジタル化を進めている。
現在、約365万点のデジタル化作業が完了したという。
デジタル化すれば資料の劣化が防げ、インターネットで閲覧も出来る。
資料の保存と活用のため、日々作業を行っている。
資料を残し、次世代に伝える、
それが国立国会図書館の役割と使命だ。


なおさら、あのクズのようなゴシップ週刊誌を残すことにも
何か意味があるのかも、と思った。




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NHKアカデミア 山口晃

2024年01月28日 | テレビ

日本画家・山口晃が好きで、展覧会にも何度か行ったことがあるので、
「NHKアカデミア」に講師として山口晃が登場した回(前編)を見た。


「NHKアカデミア」はいろんな分野のトップランナーが講師となって、
自分の仕事や作品を解説しつつ、
オンライン(リモート)で生徒さんたちにレクチャー?するという番組で、
人選がかなりいいので時々録画して見ている。
(野村萬斎さんも予定あり)


NHKアカデミア
各界のトップランナーたちが“今こそ、共有したい”を語り尽くす
https://www.nhk.jp/p/ts/XW1RWRY45R/

https://www.nhk.jp/p/ts/XW1RWRY45R/episode/te/5Z96ZPX4GW/
山口晃(前編)過去から未知へ向かう
初回放送日: 2024年1月24日

バイクと馬が合体!東京と江戸が混在?
日本美術の影響を受け過去と未来が交差する世界を
ユーモラスに描く画家・山口晃。
繊細にして大胆な作品はいかにして生まれるのか?



山口晃といえば伝統的な日本画の手法を取り入れ、
屏風によくある俯瞰構図や、全体に覆われる金の雲、
源氏物語絵巻などの吹抜屋台法――
(本来ある壁や障子、屋根を取り払ってスケルトンで見せる様式)、
などを駆使して現代と過去が混在する、
独特で不思議な人物像や空間を作り出している魅力的な画風の画家である。

その山口晃が、
成田空港の出発ロビーの壁画を担当していたというのは知らなかった。
東京パラリンピックのポスターを描いていたことも知らなかった。

が、それらもいつもの山口晃らしい、
現代と過去(江戸時代風の)が入り混じったおなじみの作風だ。



成田空港のロビーに掲げられた壁画は飛行機の俯瞰図で、
あり得ない3階建てだったり、
その中に銭湯があったり、ちょんまげを結った江戸時代の人がいたりと、
山口晃らしいユーモアのある細密描写だ。

本人はロビーに絵があってもほとんどの人は見ないでスルーしてる、と
嘆いているが、成田空港に絵があるだけですごいことだ。
このように彼はいつの間にか重要な仕事を任されている、
日本絵画界において大きな存在になっていたのだ。
(自分が知らなかっただけ?)


東大寺戒壇院の四天王立像をモデルに新たに創作した、
四天王像も紹介されていた。


(四天王立像・広目天)

モデルを使ったそうだが、人物像として彼なりの拘りが伺える。
四天王立像をモダンな美少女像として描いた、
銅版画家の入江明日香を少し連想した。




最後の晩餐


また、電信柱は景観の邪魔をするから、現在は人々から嫌われている。
が、山口晃はそれを題材として描いている。
電信柱が好きなのだそうだ。
彼独特の繊細な線描で、しかも電信柱の中腹に屋根がついていて、
屋根の下の板張りに人がくつろいでいたりする。
電信柱は他の作品にも頻繁に登場する。
現代の景観として、欠かせないものという認識があるのかも。
題材といい、ユーモアが感じられる作品だった。




東京パラリンピックのポスター「馬からやヲ射る」では、
馬が車いすに乗っていたり、
背景の俯瞰図がいつものように不思議な光景を描いていたりするが、
主人公の美しさが際立つ真摯な作品に仕上がっている。


山口晃の作品は細部まで細かいので時間をかけて見ていたい。
また、彼の展覧会へ行きたくなった。

NHKアカデミアの山口さんはとても若くて、童顔のよく喋る人だった。


画像はこちらより↓
ミヅマアートギャラリー
https://mizuma-art.co.jp/artists/yamaguchi-akira/



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バックヤード・マンガミュージアム

2023年11月03日 | テレビ
NHK Eテレで放送した「ザ・バックヤード/京都国際マンガミュージアム」

「ザ・バックヤード」という番組は
博物館や美術館、図書館などの裏側を探訪する番組。
今回は京都にある「京都国際マンガミュージアム」を取り上げていた。


NHK
https://www.nhk.jp/p/ts/17NP738N5R/
ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪
「本当の“知”は、裏にかくされている」ようこそ奥深いウラの世界へ!

京都国際マンガミュージアム 第2弾
京都国際マンガミュージアムの第2弾。
紫綬褒章も受章した竹宮恵子が登場!
原画の色合いを正しく伝える原画ダッシュのほか、
教育や医療の現場で活用される実用漫画も紹介。





見逃し配信
https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2023110121270
配信期限 :11/8(水) 午後10:59 まで


京都国際マンガミュージアムは京都市中京区烏丸御池の北西門にある。
元小学校の跡地を京都市と京都精華大学が共同で、
マンガミュージアムとして整備した。
館長は荒俣宏である。


もとは小学校だから校庭・グラウンドがあり、
広々した芝生では、今は客がそこに座ったり寝たりして
借り出した漫画を読んだり休んだりしている。

建物は校舎だったので教室がそのまま残されていて、
閲覧室だったり紙芝居の部屋だったりに使われている。


一度行ったことがあるが、ミュージアムというより図書館のようだ。
漫画の図書館だ。
流行りものだったり、有名な漫画を読めるところかと思っていたら、
もちろん漫画も読めるがもっと学術的というか、研究機関のような感じだった。


特集展示も流行っている漫画というわけではなく、
もっと深く突っ込んだ、
例えば江戸時代の漫画のルーツのようなものの特集を組んだりしていて、
マンガミュージアムと言ってももっと広範囲の、
文化としての漫画を発信する場だと感じた。

外国人も多く来館していたし、
もちろんミュージアムに入れば収容されている漫画は読み放題だ。


今回のNHK Eテレの「ザ・バックヤード」では
そのマンガミュージアムの裏側を一部紹介していた。

雑誌に印刷された扉の原画は必ずしも正しい色を反映していないという。
印刷の関係でもとの原画の色彩がきちんと読者に届かないのだ。
雑誌に使う紙が上等ではないからではないだろうか。

マンガミュージアムではこの原画に近い色合いを復元するため、
「原画ダッシュ」という試みをしているそうだ。
原画の色合いを出来るだけもとの原画に近い色で再現し、
それを各国の展示会で展示するという動きだ。

この原画ダッシュの運動に携わっているのが、
漫画家竹宮恵子だった。
彼女は京都精華大学の名誉教授でもある。
だから京都で教鞭を取っていたのか、マンガミュージアムでも活動していたようだ。

もとは美しい原画を出来るだけもとのとおり再現するのは、
漫画家としてありがたいことだろう。

後半は「大家さんと僕」という有名な漫画を描いた矢部太郎が、
教育や医療現場で活用される実用漫画の制作現場を探訪する。

マンガミュージアムで漫画を制作していたことも驚きだが、
医療現場で、
病気に関して分かりやすく表現する漫画が重宝されていることも、
初耳だった。

京都精華大学の漫画学部を卒業したとしても、
必ずしも全員が有名漫画家になれるわけではない…、
そういう人たちを救済する意味でも、
このような実用漫画の需要をミュージアムが掘り起こしたのだと思った。

マンガミュージアムといっても単に漫画を陳列するだけでなく、
漫画家さんそのものを補助したり、
漫画家の意に沿った活動をしていて彼らの意志を尊重したり、
裏ではさまざまな活動をしていることが理解できた。

博物館やミュージアムのバックヤードは、
普段表から展示を見ているだけでは分からない、
様々な活動をしているのだと改めて分かった。
「ザ・バックヤード」という番組は
その裏側の学芸員たちの様々な活動を紹介してくれて、
興味深い番組だ。




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