伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

文化財防火デー

2009年01月26日 | 京都の社寺と文化財
文化財の消防訓練の日がやって来た。

いや、グーグルで調べたところ
正式には「文化財防火デー」というらしい。
1月26日、
法隆寺金堂の壁画が不注意による火災で焼失したことから、
この日が文化財を守る消防訓練をする日になった。

前にもこれを一度、書いたことがある。
何度でも書くのだ。
グーグルではじめに出て来たのは広島市のホームページだ。
広島、えらい。


文化財が多いことから、
京都でも毎年この日の訓練には力を入れていて、
毎年ニュースになる。
清水寺で防火訓練があったなど。
もちろんほかの各寺でもやっている。
東本願寺でも、西でもやっているはずだ。
京都には「日本の文化財の2割(?)が集中している」
らしいので訓練も必死だ。

消防署の本物の消防士さんだけでなく、
各学区に私設の消防団があり
(他府県や他都市でもあるのだろうけれど)、
その消防団員がハッピを着たりなどして出て来て
ホースで水をまいたり、仏像のレプリカなどを運んだりしている。
あれが面白くてついニュースを見てしまう。


あのお不動さんなどの仏像は、
本当にちゃんと木製の仏像みたいに見えるのだが、
でも本物ではなくてレプリカで、
きっとそれほど値打ちのあるものではないのだろうけれど、
一体どこから調達して来るのだろう。

訓練用にちゃんと用意されているようだが、
訓練用の仏像を作る人がいるのだろうか。
各寺で使いまわしをしているのだろうか。
東寺の訓練で運ばれた模型は、
新聞の写真を見るとずいぶんヘンテコな形だったが、
あれは何を造形したつもりのものだろう。
ニュースを見ていたらそんなことばかりが気になる。


仏像トリアージと言って、仏像を運ぶ順番も決めるらしい。
まず国宝級の値打ちものから先に避難させる。
まあ当然だよねえ。
お前立ちより本尊の方が大事だもんね。

京都の消防士さんも大変だ。
単に火を消したり、人を救うだけでなく、
文化財の値打ちも勉強しておかなくてはならない。
慌ててお前立ちだけを運んだら、
秘仏の本尊はどうした、あの後ろにあったのに、
とボコボコにされたりしかねない。


文化財防火デーの訓練を実際に見たことはないけど、
祇園祭で消防訓練に出くわしたことはある。

祇園祭の宵々山あたりのお昼に
山鉾町内をふらふら歩いていたら、はしご車が出ていて、
でかく「火」と書かれたテントのシートみたいのに水をかける真似。
あんなで訓練になったのかどうか分からないが、
でもたこ焼きなど屋台で火を使うことも多い宵山だから、
常に火災に気をつけるという意識を持つことは大事だ。


文化財の多い京都が火災には神経質で、
常に高い意識を持つことも同様。

火事のニュースがある度に、
どこや?どこの近くや?と、気が気でないのは、
あそこはあのお寺が近くにあるから、とすぐに思うから。
火事が南区と聞けば東寺はどもないか、東山と聞けば高台寺は無事か?
ひやひやする。

それで長楽寺が焼ければ「やってもうた…」。
醍醐寺はこの間落雷だった。
いくら市民が火に気をつけても落雷までは。
日本は紙と木の文化だから、
西洋のそれよりも消えてなくなる可能性が高い。
それでも残って来たものがある。
それを思うと、それらを残して来た先人たちの努力が偲ばれる。



美術館・ギャラリーランキング


京都府ランキング


フィギュアスケートランキング


↓ブログ村もよろしくお願いします!

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村





ジェイソン・ウー,ドールイベント

2009年01月23日 | 人形
オバマ大統領夫人ミシェルが着ていた白いイブニングドレスが、
ジェイソン・ウーのデザインだとニュースになっていた。

…って、あのジェイソン・ウーのことだよねぇ…。
同姓同名のデザイナーってなかなかいないと思うし。
台湾出身だったのか、ウーは。

彼が本当は人間服のデザインをしていることは
何となく知っていたけれど、大統領夫人とは。
バービーのカスタムをしていて、
Barbie Bazaarに作品が載っていた時代を知っているから
ひたすらびっくり。
何度も言うけれど、彼はとても若いのだ。
バビバザに載っていた時は高校生だったらしいし。


インテグリティのFRは、
ウーのコンセプトというか、
ほぼ彼の思う通りのものが作れていたのだろう。
一人のデザイナーのアイデアを100%近く生かして作られていたから、
ブレのない強烈なものが出来ていたのではないだろうか。
強烈だから、
人によっては好き嫌いも激しかったと思うけれど、
それくらい覚悟しないとすごいものは作れないのかも。


さて私はドールイベントには無縁の人間だから、
この前東京でドールショーがあったらしいけど、
遠いこともあるしもちろん全然何の関わりもなかった。

ドールイベントはたいてい遠いところで行われるのと、
行くのが気恥ずかしいのがある。
何だか、
あの人形好きばかりが集まる空気の濃密さが恥ずかしすぎるというか、
耐えられないというか。
とっても苦手なのだ。
馬鹿高いお金で素人さんの作った人形服を買う気にもならないし…。
どんなにすごい出来でもねえ。
自分の好みのものがないこともあるし。
もうドールイベントに関しては
ひたすらネガティブな感想ばかりになるので書くのを止める。

でも大阪でキャッスルのイベント「サンクスフェア」がある。
これは玄人さんのイベントなので楽しそうだ。
大阪の南の端だから、とてもじゃないけど行けないが。
昔はさあ、あんな所まで行っていたのさ。
我ながら必死というか、
人形のためにあんな所まで…好きだったんだねえ。




美術館・ギャラリーランキング


京都府ランキング


フィギュアスケートランキング


↓ブログ村もよろしくお願いします!

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村





全国女子駅伝

2009年01月13日 | 京都
ちょっと遅くなってしまったけど全国女子駅伝、
京都が5連覇だ。めでたい。

年末の高校生駅伝でも女子で立命館宇治が優勝。
男子はなんと47位。最下位だ!がちょーん。
なんだこの女高男低は。
あまりにも差がありすぎる。

まあいろいろ事情があるのだろう。
都道府県対抗女子駅伝の場合、
京都の力の入れようが尋常ではないからねえ…。

翌日の京都新聞はすごいことになっていて、
第一面に大きなカラー写真入りは当然のこと、
社会面、市民版、
そしてスポーツ欄はもう何面あるのか分からないくらいの
特大の写真(もちろん萌ちゃん)入り記事。

明らかにオリンピックの時よりも扱いが大きい。
紙面を開いたら何事が起こったかと思ってしまう。
朝青龍の記事なんかは小さく隅っこになってた。
さすが京都新聞だ。えらい。
駅伝が京都新聞が主催だから当然なのだけど。


私のご贔屓の竹中理沙ちゃんがどこにもいない。
理沙ちゃんはどうしたのだろう。
でもその分、中学生の双子ちゃんが頑張っていた。
というか、双子で勝ったみたいなもんだ。
悠ちゃん萌ちゃんの久馬姉妹は去年も出ていたが、
今年の8区の萌ちゃんの走りが滅茶苦茶目立った。

3キロ区間を始めから猛スピードで入り、
トップの岡山を一気に抜くと
そのまま突っ切って50秒以上差をつけてしまった。
途中でぶっ倒れてしまうのではないかと思ったが、
あとでインタビューを平気で受けていたので大丈夫だったのだろう。
可愛いなあ萌ちゃん。
解説の人も思わずかわいいですね♪とか、
あんなあどけないのに(走りはすごい)など大(?)絶賛。
うむ、おばさんも萌え萌えだよ。


今年は勝てないんではないかと思っていた。
岡山が強かったし、2区の早狩が…。
うちの母は、早狩はあかんのや、
何年か前の駅伝でもあの人で順位を落してたし
…あかんと思てた
などと言う。
なぜそんなに駅伝に詳しいのか。
いや、彼女はもう何年も京都の優勝に貢献して来た選手だし、
…今度はコーチでお願いね。


そんなで、京都は地元として
「優勝しなければならない」という宿命を背負っている、
とかでものすごい強化をしている。
小学校から力を入れているのだ。

地元だから優勝して当然、という、
ここに京都人のプライドというか、
見栄がひしひしと感じられる。
男子の全国駅伝は広島で行われるが、
広島はそんなに必死になって強化している風でもない。
広島が毎年優勝しているわけでもない(と思う)。

京都も毎年優勝していたわけではなかった。
良い所まで行くが優勝出来ないということが何度もあり、
それが地元として恥しい、
という考えに行きついた(のであろう)。
その悔しさがバネになり、とにかく必死になった。
死に物狂いになった。
今では京都優勝が当たり前になり、
他府県が面白くないだろう。

でも来年は双子ちゃんが中学を卒業するから、
中学生区間の二人がいっきにいなくなる。
どうなるかは分からない。




美術館・ギャラリーランキング


京都府ランキング


フィギュアスケートランキング


↓ブログ村もよろしくお願いします!

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村




ワインのコルク

2009年01月08日 | 日常生活・つぶやき
我が家は父の代からお酒が飲めない家系で、
父はもとより私も姉も母も酒が飲めない。

だからお歳暮などでビールを貰ったりした日には持て余し、
1年くらい余裕で冷蔵庫の中に(缶ビールを)
放置状態ということが常にあった。

父がなくなってからはさすがに
ビールの贈答はなくなったが、お歳暮やお中元ではなく、
結婚式の引き出物だとか、
そういった類いのふとしたことでお酒を贈られることがある。
我が家ではビールだけでなくどんな種類のお酒でも駄目だ。

どんなお酒を貰っても殆どすべてお料理に使う。
料理以外に使わない(飲まない)からだ。
焼酎を貰うととても困る。
料理にも入れられない。
だから未だにいつのものか分からない焼酎が
冷蔵庫に死蔵されている。
我が家では「捨てる」という行為はあり得ないから、
死蔵されるのである。

贈答品の中で最も困るのがワインである。
ワインは女性で飲む人が多くて、
芸能人でワイン好きとして名を売っている人もいる。
けれども私と我が家族にしてみたら、
やはりお酒の1種であるから飲まない。

以前、桃のワインを貰った時は嬉しくて飲んだりしたが、
それも初めだけで、その後どうなっただろうか。
例によって料理に入れてしまったのかもしれない。

桃のワイン以外は結局飲まずに料理に入れてしまうのだが、
ワインで困るのがコルクだ。
コルクこそが、ワインの文字通りネックである。
ワインの好きな人は、
あのコルクをどうやって開けているのだろう。
あれは煩わしいと思わないのだろうか。
それがかねてからの疑問だ。

我が家には一応、どこで調達したのか謎であるが、
コルク開けみたいなものがあるにはある。
持ち手のハンドルの下にネジがついていて、
それをコルクにぐりぐりと捩りながら突き刺してゆく。
そしてコルクの最後に到達したら持ち手を引っ張って、
ボトルからコルクを抜く。

ところがそうやってコルクをうまく開けることが出来た試しがない。
途中でネジがいがみ、
まっすぐに入らなくてコルクが崩壊してしまう。
コルクの断片がぱらぱらとワインの中に入り、
コルクの粉入りワインを飲むという悲惨なことになる。
我が家では粉入りワインを
一度ザルで漉してから使うという手段を取らざるを得ないのだ。
素朴な疑問として、
ワイン好きな人にはこのような経験はないのだろうか。

コルクは強力に瓶に嵌っており、
どんなに頑張っても上手に抜くことが出来ない。
ワインを何年も寝かしておくが、コルクが湿ることもない。
あれをうまく開けられる人が、
この世に果して存在するのか。
そんな人がいたら名乗り出て欲しい。
名乗り出て我が家の頑強なワインを開けてほしい。

それほどにワインのコルクという物体は、
この世で最も凶悪でかつ不要なものではないだろうか。
モモエもワインが好きだということを何かで読んだことがあるが、
どのようにして飲んでいるのだろう。
スムーズに、ちゃんとコルクを抜いているのだろうか。




美術館・ギャラリーランキング


京都府ランキング


フィギュアスケートランキング


↓ブログ村もよろしくお願いします!

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村





ウィーンフィルのニューイヤーコンサート

2009年01月04日 | 音楽
さてお正月は例によって寝正月。

帰省するでもないので家でテレビなど見た。
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートは
最近真面目に見てなくて、
今年も真剣には見ていなかったけれど、
ダニエル・バレンボイムが指揮だった。

バレンボイムといえばユダヤ人。
…なんと間の悪いことよ。
なぜイスラエルはあんな攻撃をしたのだろう、
ハマスが先に何かしたからなのだろうか。

良く分からないけれど、
ニュースでは理由もなく
いきなり攻撃をしかけたような報道だったから、
あかんやろイスラエル、という我が家の反応だった。

そんな時だからバレンボイムもアンコールの前に
「中東に平和を」というコメントを入れざるを得なかったのだろう。

ニューイヤーコンサートの放送では、バレンボイムが、
ユダヤ人とイスラムの人との
合同オーケストラ活動をしたりする映像が出ていたが、
でもいくらユダヤ人側が働きかけても、
何となく偽善めく印象があるのは、
こちらが色眼鏡をかけてしまっているせいかしらん。

大体、大昔にそこが自分たちの国だったからといって、
今住んでいる人を押しのけて
無理矢理そこが自分らの国だと主張することが許されるなら、
日本国だって○国や○国が日本のものだと主張することが出来るのだ。
4千年前のことを、
イギリスやアメリカがしゃしゃり出て来るからおかしくなるので…

あれ?そんなことは関係ない。

ともかく、
ユダヤ人のバレンボイムがニューイヤーコンサートの指揮をした。
全部は見ていなかったが、
ハイドンの曲では愉快な演出があり、
ラスト(ドナウとラデツキー)でもお約束どおりの演出で、
じゅうぶん楽しめた。

バレンボイムといえば、
わしらの世代(どんな世代だか)は
ピアニストというイメージが強いが、
指揮に転向して、すっかり指揮者として貫禄まであった。

彼の指揮による「美しく青きドナウ」は、
かなり気に入った(バレエはヘンテコだったが)。
リズムの強弱のつけ方が、私の感覚にぴったり来たのだ。
偉そうに言っているな、他との違いも分からないくせに。


ニューイヤーコンサートの指揮といえば、
一番回数が多いのはロリン・マゼールではないかなと思う。
初めて日本で生中継された時の指揮者がマゼールで、
VTRで日本語で挨拶していた。
それをビデオに録画した。
もう何十年前のことだろう。

その後カラヤンやカルロス・クライバーや、
ムーティや小沢征爾や…、
要するに世界のトップ指揮者が指揮したのを見た。

でもやっぱり一番印象が強いのはロリン・マゼールなのだ。

またこいつか、という感じで、
これといった指揮者をキープ出来なかった年は
とりあえずこいつでお茶を濁しておくか、
という取り決めでもあったのではないか。
そのくらいマゼール指揮をやたらに見た。
別に不満はない。
コワモテのくせに愛想の良いおっさんだから好きだ。

私の希望としては、初演奏という曲でなく、
十八番というか、これぞワルツ、
これぞポルカという定番中の定番ばかりで
プログラムを組んで欲しいということ。

「トリッチ・トラッチ・ポルカ」とか
「サンダーアンドライトニング」(今回も演奏されていたが)、
「ウィーンの森の物語」などの定番をオーソドックスに、
あくまで真面目に。

それから、こういう機会に
向こう(ヨーロッパ)のテレビ番組の作りが
ちらっと分かるのが面白い。
タイトルの入れ方がすごく愛想がなくて、即物的で、
日本のあれやこれやと装飾がつきまくる放送とえらい違いだ。
ああいう過剰包装のない、
淡白な番組作りがワシの年くらいになるとちょうどいいのじゃ。



美術館・ギャラリーランキング


京都府ランキング


フィギュアスケートランキング


↓ブログ村もよろしくお願いします!

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村