伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

祇園会館

2012年03月08日 | 映画
最近は、ブログに書くことがめっきり減ってしまったけれど、
一応なんとか暮しています。
何か書こうと思っても、
書くほどの興味のあることがなくなっていることに唖然とする。
いろいろと興味が萎えてしまったのだ。


祇園にある祇園会館が祇園花月となり、
吉本の新喜劇や漫才の舞台をするようになって、
吉本の芸人さんたちが京都に来るようになり、
賑わっているようだ。

吉本が京都で見られることは、
それはそれで楽しいことだと思っていた。
祇園会館は、
平日に映画を上映して土日に吉本の舞台をという体制だった。
でもこの間、
その祇園会館で映画の上映がなくなるということを新聞で知った。
とたんに、祇園会館がなくなることに寂しさがこみ上げて来た。


中学・高校の頃入り浸っていた映画館。
当時は二本立てどころか三本立て上映をしていた。
名画座と言う名前も最近では知らない人のほうが多いだろう。
二番館、三番館という呼び名ももう廃れたに違いない。

祇園会館は三番館で、
ロードショーで上映した作品を
約1年くらい経ってから三本集めて上映していた。
お金のない学生はロードショーへ行かず、
名画座へ落ちるのを待って、
話題が終った頃その映画を見たのである。

一気に三本見るのはきついから
せいぜい二本どまりくらいだったが、
頑張って三本見たこともあった。
いろんな映画を祇園会館で見て随分お世話になった。
私がこの世で一番愛する「ルードウィヒ」を見たのも
祇園会館だった。


祇園花月が始まった時、ちょっと嫌な予感がしたが、
とうとうその時が来てしまった。

映画館がまた減る。
昔ながらの映画館がなくなることは、
なんて悲しいことなんだろう。

いまどき珍しい入れ替えなしで、自由に席が選べた…
とは言っても私も映画館へ行かなくなってから久しい。

最後に行ったのは何年前だっただろう。
そんな私が今さら映画館が減ることを嘆いてみても
余計なお世話なのかもしれない。
でも、今の気取ったシネコンは嫌いだ。
席が決まっていて、
蝶ネクタイかなんかした案内の人が気取って切符を売っている。
あんなところに映画が見たくても行きたくもない。

あの頃の京都の映画館は、
気恥ずかしい言い方だけれどきっと私の青春が詰っていたのだろう。

美松、パレス、京極東宝、スカラ座、京劇、…
みんななくなってしまった。
一度だけ潜り込んだ京一会館も名物館だったな。
祇園会館へ最後に行ったのは覚えていない。
よほど昔だ。
それなのになくなるのを嘆くのはお門違いだとは分かっている。
でも、溢れるほど詰っていた私の青春が
なくなるような気持になっていることに、寂しさが隠しきれないのだ。



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