伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

街のアジサイ2024

2024年06月13日 | 京都


桂ざこば師匠が亡くなってしまわれた。
76歳と、まだ若かったのに…。
ぜんそくで、というのに少し衝撃だ。
ざこば師匠の若いころは攻撃的なキャラクターで
あまり好きになれなかったが、
年を経て味がある芸風になって来たと思う。
この間は今くるよさんが同じ年で亡くなられた・・・。
関西ではどちらもおなじみのキャラで親しみもあったのに、
寂しくなってしまうことだ…
謹んでご冥福をお祈りいたします


-----------------


今年もアジサイの季節がやって来た。

街で咲いているアジサイはすでに満開だ。
雨が少なかったので干上がっている花もあった(>_<)が、
いつものように烏丸通や五条通り、そして民家の(;^ω^)前の
紫陽花を写真に撮った。
とにかく紫陽花が好きなので。。





もちろん紫陽花の名所は京都にも沢山ある。
三室戸寺や善峯寺、藤森神社などなど---

他府県で言えば鎌倉の紫陽花が咲いているお寺、
(何という名前のお寺かは忘れたが…
何しろ何十年も前に行った所なので💦)
あの鎌倉のお寺にあった紫陽花が忘れられない。
日本で一番美しい紫陽花寺だったかも。

ともあれ街中でも紫陽花は見ることが出来る。
梅雨の季節には紫陽花を楽しむのだ。


やたらに沢山写真を撮った。
やっぱり紫陽花は街で見かけても華やかで見応えがある。
見た目が派手で分かりやすいから好きなのだ。
花の種類に詳しくない自分にも分かるから。



烏丸五条付近の烏丸通を東へ入った民家に咲いていた真っ白のアジサイ。

アジサイは日によって(雨によって?)色が変わるので、
これは今はピンク色をしているのだ。




烏丸七条東側付近で撮ったアジサイは青やピンクや黄色だった。
これは市が植えているのかそれとも付近の市民の手になるものだろうか。
良く分からないが。。




隣りにはピンクのアジサイも。




青紫のガクアジサイもきれいに咲いていた。



その横にはいろんな色のカラフルな花が。
鮮やかな青が印象的だった。


ガクアジサイにもいろんな色がある。
うす紫、水色、白色も。






濃いピンクのこんもりしたアジサイは烏丸通でも六条付近だ。



五条通りへ行く。
五条室町あたりに咲いている白っぽいアジサイ。
五条通りはビル街なので、後ろにはビルが写り込むのだ。




そして五条通りは日当たりが良いのでアジサイも眩しそうで、
水が少なく少し干上がっているような感じだった。
色づきも良くなく、薄い色ばかりだ。




家の付近を歩いただけでもこんなにアジサイがあり、眺められた。
しかも色も種類もいろいろあった。
紫陽花の名所へ行かなくても近所を歩いているだけで満足出来るくらいだ。
毎朝、眺められるから。もちろん名所もいいけれど。




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蹴上浄水場のツツジ

2024年04月28日 | 京都

京都市東山区の蹴上浄水場で5年ぶりのツツジの一般公開があった。
コロナ禍で中止されていたが、今年再開された。
それを知って一度行ったことがあるが、また行きたくなり行って来た。

蹴上浄水場は広大な敷地に4,600本のツツジが植えられていて、
春には斜面一面にいろんな色のツツジが花開く。





蹴上(けあげ)浄水場は地下鉄東西線の蹴上駅で降りてすぐのところ。
(なのに間違って南へ行ってしまった💦)

蹴上には蹴上インクラインがあり、水路閣のある南禅寺が近くで、
琵琶湖疎水記念館も近くにある。
蹴上から岡崎一帯には疎水が流れている。
というわけで琵琶湖疎水に関連のあるところなので、
上下水道局の浄水場が出来た。


蹴上浄水場はツツジの季節のみ、一般公開されて来た。
無料で敷地を巡ることが出来る。
(太っ腹)
近くの琵琶湖疎水記念館は常時無料で入れる。
市は財政難なので少しでも料金を取ってくれてもいいのにと、
常々思っているのだが。





ともあれ一度行ったことがあるからと少し舐めていたかもしれない。
気軽に行ったら思っていたよりずっと広大な敷地で、
なだらかな坂だったものの、どこまでも坂が続いていてそこを登り続け、
ぐるぐると歩き回りへとへとになり、何度もへばりそうになった。




敷地が広いので植わっているツツジもダイナミック。
街で見かけるツツジとは違い、大量の数に圧倒される。
ツツジのトンネルもあったり。



斜面一面にずらりと---壮観な眺めだった。



坂道の脇にいろんな色のツツジが途切れることなく植わっている。
人も多かった。





坂の上からは浄水場の施設と街並みが一望出来る。



ツツジのトンネルの近くには与謝野晶子の歌碑がある。
「御目ざめの鐘は知恩院聖護院 いでて見たまへ紫の水」


鉄幹と京都に来た時、この近くに泊まりそこで詠んだ歌だそうだ。
宿は浄水場の敷地となり、
記念としてこの地に有志が歌碑を建てたものという。


歌碑の近くには水道局のデザインマンホールが埋められていた。
水道局のキャラクター、すみとくんとひかりちゃんが可愛く描かれている。



そこから上の第一高区配水池という所まで行くと、
煉瓦造りの重厚な建物がある。


特に指定はないが、
重要文化財といってもいいような雰囲気のある佇まいの建物だ。
浄水場と疎水の近辺には煉瓦造りの建物が多い。
近くの疎水にある九条山浄水場ポンプ室はあの片山東熊の設計である。
(迎賓館や京博、奈良博の設計をした)
あれも煉瓦造りの美麗な建築だった。
だから蹴上浄水場にこのような建物があっても
不思議はないような気がした。




施設は広く坂が多い。緑も多く美し景色が広がってる。
環境の良い施設だった。
坂ばかりなので歩くのはしんどかったが💦
休憩所みたいなところは複数あり、そこで休み休み、やっとで歩いた。

第二高区配水池エリアには飲食スペースもあり、
そこにはキッチンカーや企業ブースも出ていた。
水道や浄水場の仕組みを学んでもらおうという取り組みだった。


そこで簡単なクイズをして、京都の水道水「疎水物語」を無料でもらった。



5年保存できるか、10年保存できるかどちら?
というクイズで、10年保存できるという答えだった。
無料でもらえる太っ腹さ。
財政難でもサービスしてくれるのはありがたい。

坂を歩くうち、腰は痛いし(>_<)汗は出るしカーディガンは脱いだし
へとへとになってしまったが、環境の良い中の自然を体験出来て、
空気を美味しく感じる浄水場とツツジ見学だった。




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東大谷、東本願寺のツツジ

2024年04月23日 | 京都


昼過ぎ、ヘリがぶんぶん飛んでいるなと思ったら、
清水寺に通じる産寧坂で桜の木が倒れ、
男性が下敷きになったそうだ。
NHKのニュースで報じていた。
男性の怪我が大したことがなければいいが…。

産寧坂は観光地なので大変だ。通行止めにしているそうだが。
桜の木が古くなっていたのだろう、桜にも寿命があるから。。


---------------------


ツツジが見ごろになり街のあちこちに咲いている。
満開だ。
桜の見ごろが終わったと思えばもう、すぐにツツジやさつきの季節だ。

月命日のお参りに東大谷(大谷祖廟)へ行ったら、
毎年のことながらツツジが咲いていた。
下手くそなのでうまく撮れなかったが💦少しだけ写真に。




御廟へ行くまでの坂道の左わきに毎年ツツジが咲く。
写真で見るより鮮やかな色なのだが…。





階段を登って本堂横には真っ赤なキリシマツツジが植わってる。
本堂の前の噴水そばにも一株キリシマツツジが。



ツツジは他の場所にも咲いていたが、
うまく撮れなかったのでこれでお終い(>_<)

東大谷の境内はさほど広くないが
他には菩提樹や沙羅双樹が植えられていた。



本堂と事務所(と御廟)へは坂を登り切ったあと、
さらに階段を上がって、御門をくぐり、右へ行く。



階段を登った左わきには「太鼓堂」がある。
多分、かつて太鼓で時間を知らせた名残かなと。
(西本願寺にも有名な太鼓堂がある。)



祖廟は山にあるので坂を登るのが一苦労だ💦。
とくに腰痛がある身にはつらい(>_<)。
ここを延々と歩いてゆかねばならない。
めげて最近はタクシーで行くことの方が多いが(>_<)
父と母の両方の月命日だから行かないわけにいかない(´;ω;`)



そして散歩をしている時、東大谷の本山である東本願寺前にも
ツツジが咲いていることに気がついた。

東本願寺前、烏丸通に面してお堀が巡らされていて、
そこにツツジが植えられていた。
(お堀の中にはいずれ蓮の花が咲く)




御影堂門の北側から七条通りあたりまで、
お堀に沿ってツツジが咲いているのだった。
御影堂門の北側に少し、そして御影堂門から南へ行き、
七条近くまで下がるといっぱい咲いていた。




御影堂門の北側はほんの少しだけで、
ほとんどは阿弥陀堂門から南側に咲いていた。





七条通手前までずらりとツツジが並んでいる。
御影堂門付近はなぜか殆どなかったのに、阿弥陀堂門付近は花盛りだった。
(似たような写真ばかり💦)

さらに七条通のひとつ手前の東西の通りへ入ると、
本願寺の塀に沿って、沢山のツツジがずらりとあった。




ここが東本願寺の南端であるが、
殆ど行かない所、というより滅多に行かないから、
あまり注視したことがなかった。
ここにツツジの株が沢山あるのは知らなかった。
こんなにずらりと咲いているのは初めて知った。

烏丸通に面した東側のお堀端のツツジより赤い色だった。



東本願寺前の烏丸通の車道を隔てた東側の歩道にも咲いていた。
多分市が整備したもの?
白いツツジがあった。




花が下を向いているのは雨が降っていたから。




最後に近所の幼稚園に咲いていたピンクのツツジ。
フェンスにへばりつくように園内から顔を出していた。





街の真ん中を歩いていても
こうして季節を感じる花を見られるのは嬉しいことで、
近くで日常的に季節の巡りを感じられるのがありがたい。




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同志社大学キャンパス

2024年02月12日 | 京都

同志社大学の今出川キャンパスには
煉瓦造りの重厚な校舎が多く建っている。
そのうち5つは重要文化財にも指定されているくらいだ。

同志社大学は京都御所から今出川通を挟んだ北側に立地している。
もとは相国寺の境内だったそうだ。
相国寺の南側に位置している。
つまり、京都御所と相国寺の間にある。

先日、相国寺へ行った時に同志社キャンパス内を通ったので
ちょうどチャンスだと思い、キャンパス内の校舎の写真を撮って来た。
一度撮影したことがあるが、その時はクラーク記念館が修復中だったので、
そこだけ撮れなかったことが心残りだった。
今回、この機会に全部の建物を撮ろうと思ったのだ。

どの建物も素晴らしい煉瓦造りの建築なので見応えがある。
重要文化財に指定されている校舎がいくつもあって壮観だ。
そして美しい。
外観を撮るだけで建築オタには大歓喜のキャンパスなのだ。




同志社大学の今出川キャンパスは今出川烏丸西入ルにあり、
旧薩摩藩邸跡に新島襄によって設立された。
今では京田辺市にも新校地があって、京田辺キャンパスとして、
同大生はむしろそちらの方が数が多いのかもしれない。
そこも同志社ではあるけれど、
市民になじみのあるのはやはり烏丸今出川にある同志社キャンパスだろう。


今出川校地は今出川キャンパス、烏丸キャンパス、
室町キャンパス、新町キャンパスなどに分かれているが、
重要文化財の校舎が並ぶキャンパスは今出川キャンパスだ。





今出川校地
https://www.doshisha.ac.jp/information/imadegawa/imadegawa_map/index.html

烏丸通今出川上ルにある同志社の一番西側入り口から入り、
順番に東へ歩きつつ校舎の写真を撮った。
植え込みがあったり、塀があったりしてうまく撮れなかった(T_T)が、
それでもせめて撮れたものだけでもアップしたい・・・。





1彰栄館(重要文化財)
D.C.グリーン設計 1884年竣工

同志社大学西入り口から入ってすぐにある彰栄館は、
宣教師のD.C.グリーンという人の設計で重要文化財に指定されている。
煉瓦造りに白のアクセントが美しい。
昔はこの前に立て看板が置かれて雑然としていたが、
今はきれいになっている。




2礼拝堂(重要文化財)
D.C.グリーン設計 1886年竣工


西側からキャンパスに入って彰栄館のすぐ向こう、
目を引くのがこのこじんまりしたチャペルだ。
同志社はキリスト教・プロテスタントの学校なので、
礼拝堂もプロテスタント様式で、アメリカン・ゴシック建築を取り入れている。
カトリックのような荘厳な構えではなく、簡素を旨としたもの。
とはいえ、煉瓦造りの重厚な外観は美しく、目を惹く。
今でも結婚式などで使うことが出来るようだ。




3ハリス理化学館(重要文化財)
A.N.ハンセル設計、1890年竣工


キャンパスの真ん中北側に建つハリス理化学館は、
現在はギャラリーとして展示品を公開する建物になっている。
間口が広く、キャンパス内でも威容を誇っている。

今出川キャンパスの校舎は新しい建物でも、
なるべく色を茶色にして統一感を出している。
それが独自の美学なのだと思う。



4クラーク記念館(重要文化財)
R.ゼール設計
クラーク夫妻からの寄付により建設1890年開館

クラーク記念館は以前は神学館だったと思うが、
現在は校舎としては使われていないようだ。
丸屋根から伸びた尖塔が印象的で長く修復中だったが、
完成したものをぜひ写真に撮って残しておきたいと思っていたので、
今回撮ることが出来て感無量(T_T)。
キャンパスの中で一番好きな建物かも。



5有終館(重要文化財)
D.C.グリーン設計、1887年11月竣工 煉瓦造の建物 


今出川キャンパスの端っこにあるので写真に撮りにくい。
見るからに古びた煉瓦造りで、重厚感がある。
もとは図書館だった模様。




6啓明館(登録有形文化財)
W.Mヴォーリーズ設計


今出川キャンパスを出て、通を挟んで東側に建っている建物。
有名なヴォーリズの設計によるもの。
ヴォーリズは近江八幡にいくつもの名作を残しているが、
京都にもこうしていくつかの建築を残してくれた。
啓明館は校舎ではなく、研究所らしいが、
ヴォーリズが同志社の建築を設計していたことは誇らしい。




7アーモスト館(登録有形文化財)
ヴォーリズ設計



今出川キャンパスを出て、
御所の今出川御門前の今出川通を挟んで向かい側の道を北に
相国寺へ向って歩いてゆくと、右側にアーモスト館が見える。
啓明館の北側にある。
ここは学生寮だったはず。
宿泊施設だということで、現在も使われているようだ。
これもヴォーリズ設計でロゴハウス風の美しい建物だ。
南北4本の煙突が印象的でおとぎ話のような外観がとても好き。


京都は戦火に合わなかったので近代モダン建築が多く残っているが、
中でも同志社大学・今出川キャンパスは名建築の宝庫なので、
見て歩くのが楽しくて仕方がない。
学生さんの邪魔にならないように心がけて撮ったつもり。



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京の冬の旅 渉成園

2024年01月20日 | 京都


毎年冬に開催されている非公開文化財特別公開「京の冬の旅」で、
今年は東本願寺の飛び地境内地である渉成園が加わったというのを、
京都ブログで知った💦。
家の近くなので行くことにした。




渉成園(しょうせいえん)は別名枳殻邸(きこくてい)と言い、
昔は園の周囲にからたち(枳殻)の木が巡らされていため、
その別名がついたという。
近所の人たちは枳殻邸と呼んで親しんでいる。

真宗本廟(東本願寺)の別邸で、
東本願寺、御影堂門前の烏丸通から中数珠屋町通りを
まっすぐ東へほんの少し歩くと到着する。
東本願寺御影堂門前の烏丸通から東を向くと、枳殻邸は見えている。



第58回京の冬の旅・非公開文化財特別公開
2024年1月6日~3月18日




今回、「京の冬の旅」に加えられたのは、
恐らく源氏物語にゆかりのある場所だからだろう。
NHK大河ドラマ「光る君へ」に合わせて今年の「京の冬の旅」では
源氏物語にちなんだ場所が公開されるのだ。

渉成園も、光源氏のモデル(の一人)と言われている
源融が営んだ六条院の跡地だとされている。
(諸説あり)
東本願寺の境内地となったのは、
徳川三代将軍家光が本願寺13代宣如上人に土地を寄進したことによるという。
13代宣如上人は1653年、退隠して隠居所として渉成園を定めた。
(渉成園のパンフレットより)





渉成園は池泉回遊式庭園で石川丈山の作庭と伝わる。
町の真ん中にあるが、広い庭園でいくつもの建物があり、
池もあり、小川も流れている。





渉成園は創建以来幾度かの火災に合い、現在のものは
1864年の幕末の蛤御門の変でも焼けたあと、再建されたものである。

今回の特別公開は渉成園のいくつかの建物のうち園林堂(おんりんどう)
という建物で、板画家・棟方志功の肉筆の襖絵44面が収められている。




渉成園に入るのにまず500円を払い、
そのあと園林堂へ入るのにはさらに大玄関の受付で500円を払う。
合計1,000円かかる。
以前、園林堂へ入った時は入園料500円のみだったような気がしたが…。
非公開文化財特別公開の時はいつも余計にお金がいるようだ。


行った時は園林堂内部が定員いっぱいで混雑していたので、
まず渉成園の広大な庭園を歩くことにした。



庭園に入ってすぐに閬風亭(ろうふうてい)という大きな建物がある。
印月池という大きな池の向かい側にある建物で(1865年頃再建)、
(お金を払って)中へ入るとそこで座って休むことも出来る。




庭園内の大きな池、印月池の中に九重の塔があり、
木の枝が邪魔してちゃんとした写真が撮れないが、
この塔は源融ゆかりの塔(供養塔)と言われている。
渉成園築造以前からこのあたりに建っていたと伝わるそうだ。
鎌倉時代中期と推定されているという。



九重の塔を眺めることが出来る対岸には手水鉢が置かれており、
これも由緒あるものらしい。
「塩釜の手水鉢」として知られ、鎌倉時代の作だという。
これが塩釜のオリジナルだということだ。


広い渉成園の庭園を巡り(いろいろ写真に撮ったが…)、
源融ゆかりの事物を見たあと、大玄関から園林堂へ入った。


大玄関は渉成園を入って右側へ歩いてゆき、
中へ入ったすぐに建っている。
玄関とはいえ立派な建物で車寄せも大きい。



大玄関から内部へ入るとそこが閬風亭(ろうふうてい)である。
内部は撮影可能。



明治天皇が京都へ来て渉成園を訪れた時、ここで休息されたという。
閬風亭には渉成園と揮毫された扁額が掲げられている。
確か徳川慶喜の書だったかと…



「閬風亭」の扁額もあり、これは石川丈山の直筆によるもの。
堂々として力強い書だった。

閬風亭から廊下が続いており、ずっと歩いてゆくと、
突き当りに園林堂がある。

園林堂の内部は撮影禁止で、棟方志功の44面の襖絵も撮影不可であった。
そのためパンフレットの襖の写真を。
「天に伸ぶ杉木」「河畔の呼吸」などの題名がついている。



棟方志功の襖絵は大胆で、杉の木が円を描くように曲がっているという、
ユニークな造形で圧倒される。
その他の襖絵も墨を大胆に使い、棟方らしいダイナミックな作品ばかりだった。



廊下を歩いてもとの閬風亭に戻る。
解放された窓から印月池を臨むと
広大な美しい景色が大きな窓越しに眺められる。
そこでは椅子やクッションに机などが置いてあり、そこで休むことも出来る。
渉成園の眺めをゆっくり見ることも出来た。

渉成園は庭園自体が広大で、他にも沢山見どころがある。
それはまたいつか・・・。
今回は「京の冬の旅」に含まれているので客が沢山来ていた。
京都駅から歩いてすぐで、街の真ん中にあるのに、
常に静かで、中に入るといっきに町とは別世界に入ることが出来る。
観光の穴場と言ってもいいだろう。



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