伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

雛人形の並び方2

2009年02月23日 | 人形
雛人形の並び方について、しつこく話題にするのだが。

京都新聞に詳しく記事が出ていた。

やはり京都とその他の全国での並び方が違う、
という記事で、夕刊一面、カラー写真つきだ。
すごいことだ。
こういうことがトップ面の記事になる。
さすが京都新聞だ。えらい。


それによると、
全国的にお雛(お内裏様)が左になったのは、
昭和天皇の即位以来ということだった。
その時に天皇が左に立たれた、
のを見て東京の人形屋が雛人形をその並び方にしたと。


やはりうろ覚えで書くもんぢゃない。
私は明治時代以来とかいい加減なことを書いていた。
恥をかき通しだ。
しかし、天皇が左に立ったのは、
多分外国の並び方に従ったのだろうとぞ思う。



それにしても、京都の老舗は京都式(古式と言うと新聞に書いてあった)
の並べ方をするが、全国規模の店の支店では、
京都でも東京的な並べ方をしているのだという。
だんだん全国的な均一のものが京都にも忍び寄っているのだろう。


全国チェーンのくすり屋が
繁華街で幅をきかせるようになってから既に久しい。
オープンカフェ的なコーヒー屋があちこちに出来ているのも同様。
コンビニなど数が多すぎるほどだ。
もう少し減らせないのか。
みかさはどら焼になり(しつこい)、
志津屋(パン屋)は減り、
神戸ブッセはどこにあるか分からなくなる。
神戸は違った。


この間、新京極の四条を少し上がったところにある
和雑貨の店を冷やかしていた。

そこは京都チックな紙ものや和雑貨が置いてあり、
観光客向けではあるけれど雰囲気も良いので結構気に入っていた店だ。
そこに置いてあった雛人形グッズがなんと、
め雛が右側の並び方なのだった。
おいおい、まさかここもか…。


あの店は京都ならではのものを置いてあって、
京都がウリだとすっかり思い込んでいたけれど、
あれらの雑貨は全国仕様のもので、どこかで一括して作り、
全国に卸しているのだろう。
ということが分かった。

和雑貨の店は全国にあるだろうから、
そういうのの一つに過ぎなかったのだ。
がっかりした。
なんか流通のウラ側を垣間見た気分だ。




美術館・ギャラリーランキング


京都府ランキング


フィギュアスケートランキング


↓ブログ村もよろしくお願いします!

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村





誤字の言い訳…梅

2009年02月18日 | 日常生活・つぶやき
最近いよいよ老人力がついて来て、誤字脱字がひどい。

何度か読み直して確認しているはずなのに、
間違いが分からない。
ほんと、ひどいもんだ。
というわけで、
年を取ることは恥をかきながら生きていくに等しい。
まいったまいった。


これだけではあれなので、2月といえば梅の季節。
これまで、
こんな寒い時に本当に咲くのかと割と半信半疑だったが、
ウチの鉢植えの梅が満開なので、
やっぱり梅は今の季節に咲くのだと納得した。


京都で梅といえば北野天満宮。

東風ふかば匂いおこせよ梅の花
主なしとて春な忘れそ


ただ今五分咲きと新聞の梅だよりに出ていた。
八分くらいになったら行ってみても良いなあ。
満開だったら、
桜みたいに賑やかに咲いているのだろうか。
梅の満開をまだ見たことがない。
でも北野さんの梅園に入ろうとしたらお金がいるのだ。
徒歩でどこか梅が見られる場所がないかなあ。
やっぱり枳殻邸?




美術館・ギャラリーランキング


京都府ランキング


フィギュアスケートランキング


↓ブログ村もよろしくお願いします!

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村




雛祭りの季節

2009年02月17日 | 京都
雛祭りの季節になった。
正確に言うと、
ひな人形のディスプレイを町で良く見かける季節になった。

日本の良いところ(?)は、
百円ショップですら季節感と季節の先取りを感じられるところだ。

ひな祭りのディスプレイは、京人形の店だけでなく、
デパートの雑貨売り場、
やスーパーのお菓子売り場(ひなあられ、桜餅など)、
雑貨屋のグリーティングカードにまで現れる。
そして最近では百円ショップでも見つけることが出来る。

私は百円ショップをひやかすのが趣味で、
買わないのにうろうろしていたりする。
店側にとってはとても怪しい人物だ。
そんな百円ショップで、
この季節になるとおひな様グッズが登場するようになった。
もちろん豪華な段飾りではなく、
お内裏様とおひな様が二人並んでいるだけの、
マスコットのような小さな飾りだ。


私の家の近所には仏具屋さんが多く、
仏壇や仏像を売っていて、
ディスプレイしている所が何ヶ所もあるが、
近所に京人形の店もある。
四条まで行けば京都島津など何ヶ所も京人形の店があり、
この季節に店のウィンドウでひな飾りを見るのは珍しいことではない。

そうした京人形の店と、
百円ショップのディスプレイやデパートで売っているひなグッズとでは
決定的な違いがある。
もちろん豪華さとか、段飾りの有無ではない。
デパートでも小さなひなグッズやカードが登場しているが、
それを見ても違和感が充満する。


普通の雛人形の飾り方と逆なのだ。
つまり、お内裏様とおひな様の位置が逆である。
普段見なれているものが左右逆だというだけで、
かなりな違和感が生じる。


私たちは、子供のころからおひな様(め雛)が左、
お内裏さま(お雛)が右という飾り方が普通だった。
普通どころか、それ以外にはなかった。
信号で青なら歩く、赤なら止まる、
というくらいのスタンダードだ。
それが、百円ショップやデパートへ行くと、
いきなり青だから止まれ、
という世界に行ったみたいな感覚なのだ。


全国的には、ひな飾りは、おひな様が右、お内裏様が左、と
いう飾り方なのだという。
逆なのは京都だけらしい。
(奈良や滋賀がどうなのかは良く知らない)

お雛様は昔の宮中の並びに従ったという説がある。
昔は全国的におひな様が左だった。
それが明治時代になって、ある時からおひな様を右に変えた。
(外国の並びを倣ったらしい)
全国的にはその並びが普及したが、
京都だけは昔からの並び方を変えなかった。
それで京都だけ、そのままおひな様が左、という逆並びになっている、
とかや。

とても京都らしい理由である。
たとえ46都道府県が右にならえをしても、
京都だけは昔からの風習をがんとして変えようとはしない。

それなりの理由なりきちんとした訳があるなら、
新しい風習に従いもするが、
さしたる理由も無しには昔からのかたちを捨てることはしない。
我が道をどうあっても行く、人には容易に従わない、
これが京都の特色だろう。


特に宮中のことに関しては、京都は神経質だ。
明治時代に天皇があちらへ移った、
という事実は京都人にとって大変なショックであった。
だから内裏のことに関しては特に譲れない、
という気持ちが明治の京都人にはあったのではないだろうか。
そんな明治京都人の意地がおひな様の飾り方に反映された。
と推測するのだがいかが。


手作りの京人形ならば、
並び方は京都式であるのは当然だが、
しかし、大量生産の安物だと一括して同じ形にするから、
全国平均の「お内裏様が左」形式のみが作られる。
それが京都の百円ショップでも販売される。
だから百円ショップでは逆並びのひなグッズが登場するのだ。


京都の百円ショップだけ、
おひな様が左の置き物を作って下さいと言うわけにはいかない。
大量生産だから。
百円ショップでも、デパートでも、
京都で店舗を構える時はもっと神経を使って欲しいものだ。
逆並びのひなグッズは入荷しないで欲しい。
見ると混乱するから。


これはどら焼にも言える。
最近、京都の各スーパーでもみかさとは言わず、
どら焼という名前であのお菓子を販売するようになっている。
京都で売る場合にはパッケージを変えて、
みかさと書き替えて欲しいというのが望みだ。

奈良で製造されたという表記のあるものは、
みかさという名前になっていた。
さすが奈良だ。
奈良だけは伝統を守って欲しいものだ。
京都はもう駄目だ。どら焼に負けてしまった。


この間、ある百円ショップへ行ったら、
そこにもひな祭りグッズが置いてあった。
例のミニチュアのひな飾りである。
しかしそこは何と、
おひな様が左、お内裏様が右の京都式だった。

手にとってよく確めてみると、
人形が台に糊で貼りつけてあるのではなく、
それぞれが雛台から分離出来る、
自分で飾りつけタイプの雛飾りだった。
それを、
ショップの人がおひな様を左側に置いて飾っていたのだ。

感激した。
わざわざ分離出来るタイプを注文し、それを京都式に飾りつけたのだ。
京都は死せず。
百円ショップではあっても、
このような繊細な気遣いをする店があったのだ。
よくやった、えらい、と心で賞賛しながら何も買わずに帰った。




美術館・ギャラリーランキング


京都府ランキング


フィギュアスケートランキング


↓ブログ村もよろしくお願いします!

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村




手塚治虫没後20年

2009年02月15日 | テレビ
今年、手塚治虫の没後20年だそうで、
どおりでテレビでよく特集をしている。

「創作の秘密」という伝説の番組がNHKで再放送されていたが、
初めあれを見た時、
「丸が書けなくなった。手が震える」
「絵のことで悩んでいる」
「その悩みさえ解決すれば、あと40年は書ける」
「アイデアだけはバーゲンセールするほどあるんだ」
という手塚の言葉にひたすら驚いたことだった。



手塚治虫が出ていたテレビ番組で一番驚いたのは、
「日曜美術館」に出演した時に
「鳥獣人物戯画」について語っていたもの。

語るべき内容をあらかじめ用意して、
ちゃんと段取りなど決めてあったと思うのだが、
用意してあったらしい書き付けなどは殆ど見ることなしに、
まるで評論家も顔負けに「鳥獣戯画」と
その作者の鳥羽僧正(現在では作者としては疑問視されている)について、
べらべらと、立て板に水の如く、水を得た魚の如くに喋り倒していた。


なんて頭の良い人だと舌を巻いたことを覚えている。

あれだけのことを要領良く、
ほんの少しも言い淀むことなくすらすらと言葉が出て来るなんて。

私のような訥々として、
人前で一節でも喋っただけでしどろもどろになってしまう人間には
そう思えた。

言っていることも、分かりやすく説明する説明の仕方も、
評論家よりもすごい。
しかも早口だから、
「日曜美術館」のほかのゲストの人達よりも、喋る量がものすごく多い。

そして言葉が止まらない。司会者が口を挟む暇がない。
サービス精神が旺盛なためか、相手を飽きさせない喋りで、
どんどんと話に引きつけて離さない。
とにかく頭の回転がものすごく速い人だと思った。


あれだけの量の漫画を第一線でずっと描きつづけて来た人だからこそなのだ、
と妙に納得した。


BS放送での案内役に息子の手塚真が出演していたが、
彼の喋り方がまた理路整然としていて淀みがなく、
適切な話ぶりで、かの親にしてこの子あり、という感じではあった。

手塚真はヴィジュアリストという肩書きだけれど、
それで仕事をちゃんとしているのだろうか。
それで暮していけているのだろうか。
手塚治虫の遺産や印税ががっぽり入って、
仕事をあまりしなくても生活出来るのかもしれない。
いかにも育ちの良いお坊ちゃんらしい。


「トキワ荘」のドキュメンタリーも放送されていたのだが、
その中でトキワ荘の仲間で、漫画に挫折したが密かに描き続け、
しかしそれが採用されなかったという不遇の人がクローズアップされていた。
ある意味、残酷なドキュメンタリーだった。

その放送のあと、手塚真は、成功して漫画家になれたとしても
(激しい競争に才能をすり減らさなくてはならない業界だから)
それが良かったかどうか、漫画家になれなくても不幸だとは限らないだろう、
と、語っていた。
その手塚真の言葉が救いだった。

育ちの良い、そして父親の修羅のような働きぶりを見ていた
彼ならではの言葉だったかもしれない。




美術館・ギャラリーランキング


京都府ランキング


フィギュアスケートランキング


↓ブログ村もよろしくお願いします!

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村






バービー鑑定

2009年02月08日 | 人形
バービーの有名コレクターが
「なんでも鑑定団」に登場して、
#1バービーに百万円以上の値がついたらしい。
私はお風呂に入っていてその番組を見ていなかったのだけど、
母が見ていて報告してくれた。
箱つきだったなどと鑑定団にすっかり毒されている。


母は私の集めている人形にも高い値がつくのではないかと言う。
新しいものではないからそんなに高くならないと言うと、
残念そうな顔をする。

昔私が持っていた人形を近所の子供にあげてしまったくせに、
どの口がそんなこと言うねん、どの口が。
というようなことを訴えると、
えー?あたし近所の子にあんたの人形を上げたことなんかないえー、
ととんでもないことを言ってしらばくれる。
もう母には呆れ果てた。
こんな時に認知症のフリするか。

いやー、上げたくせになに言うねん、
ひとつも残ってへんやん。よう言うわ。
となじる。

するとあんたもあの(テレビに出て来た)ように
もっときちんと並べたら良いのではないかなどと、
話を変えようとする。
まったくさかしい親だ。

しかし、これでバービー(人形)に高値がつくらしいことが
母にも分かったようだ。
すぐに忘れるだろうけれど。


少なくとも、コレクションという行為が馬鹿には出来ない、
ということくらいは今度こそ認識したのではないか。
鑑定団を毎週見ているから、
世の中にはいろんなものを集めている物好きがいることは
呆れながらも分かっているだろう。
こうして繰り返しすり込まれて、
コレクションにも値打ちがあるのだということが分かれば、
人形を集めていることを馬鹿にしたりしなくなるだろう。

なんでも鑑定団で値がついたことは、
改めてバービーに箔がついたわけで、感謝するべきだろう。

バービーは最近影が薄くなっていた。
けれどもいざという時はやはり歴史がものを言う。
そこらの人形とは歴史が違うのだ。
いやあ、やっぱりバービーは誇って良い人形なのさ。

現在のバービーは確かにちょっとトホホな面もあったりあったりするが、
決して侮れない存在なのだ。
それにしてもいくらファーストバービーでも百万は高すぎると思うが…。

そして貧乏人だから言うのだけど、
金持ちがお金にあかせて片っ端から集めまくるという行為はどうもなぁ…。
数さえ集まればいいのかな。
それでミュージアムでも作るというなら別に良いのだけども。




美術館・ギャラリーランキング


京都府ランキング


フィギュアスケートランキング


↓ブログ村もよろしくお願いします!

にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ
にほんブログ村

にほんブログ村 美術ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他スポーツブログ スケート・フィギュアスケートへ
にほんブログ村