伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

1/6の受難

2008年09月27日 | 人形
久しぶりに京都のT島屋という
デパートのおもちゃ売り場へ行ったら、
バービーがなくなっていた。
リカちゃんだけになっていた。


しかもおもちゃ売り場の他のコーナーは、
子供で賑わっているのに、
リカちゃんのコーナーの前には子供がまったくいない。
そのうちリカちゃんまで撤去されてしまうかもしれない。
売っているリカちゃんもミスドの新しいのがなく、
古いのばかりだ。



リカちゃんは最近テレビでCMをやったり、
番組に取り上げられたりして、宣伝に力を入れ、
マスコミで話題になる機会も多かった。

神戸で展示会があった時も話題になってた
(一億円リカちゃんだとか)。

しかしおもちゃ売り場の惨状を見たら、
テレビでの話題に反してリカちゃんもお終いじゃなのないかと
不安にさえなって来る。
それくらい、子供に無視されているのだ。


それから、JR京都I丹のおもちゃ売り場を覗いた。
ここもバービーとリカちゃんだ。
ところが、
バービーがレジカウンターの後ろ上方にまとめてディスプレイされている。

リカちゃんの方は普通の売り場で、
ぽぽちゃんやシルバニアの隣にあり、
普通に手に取って商品を確めることが出来る。

だが、バービーははるか彼方にあって、
手に取るどころか、
近くで見ることさえ出来ない状態だ。


支払いをするレジは広くて、カウンターになっていて、
一方向が壁に面しており、
残りの三方向で支払いをするようになってる。

そのレジの壁の上に、コレクターバービーが飾ってある。
はるか2メートルくらい上方だ。
どれだけ接近しても、目の前で見ることが出来ない。
そもそも接近することが出来ないのだ。
普通なら、商品はレジの後ろに置いたりしないだろう。
ストック品でもないのに。



飾ってあるバービーを見ようと思ったら、
レジ付近を用もないのにうろうろしなければならず、
まるで不審者だ。

沢山のコレクタブルが置いてあって、
ここでしか見られないものも多いのに、
近くで見ることが出来ない。
伊勢丹はバービーを売る気があるのか。

ないのだろう。
あんなに沢山のコレクタブルを置いておきながら、勿体無い。
置いている意味なし。
あんな置き方をするなら置かないほうがマシだ。


いや、何かの契約で、ある期日までは
バービーを置かなくてはならない決まりになっているのではないか。
それで、その日までしぶしぶ置いている。

売る気はない。
ノルマはないから売れなくても構わないのだろう。
そんな風に考えるしか、納得の行く理由が思いつかない。
実に1/6ドール受難の日々である。


それでもビックカメラに行ってみると、
ミスタードーナツのリカドレスや小物が置いてあり、
プレイラインバービーもあって、ひと安心した。

ミスドの小物はちょっとがっかりしたので、
買っていないのだが。
ビックカメラにはそれだけではなく、ジェニーまである。
売れ残りだけど…。
去年(2年前?)のジェニーがそのまま、まだあるのだよ。
悲しすぎる…。




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クリームパンダ

2008年09月24日 | 一般のニュース
現在、日本国の新しい総理大臣がアソーさんに決まり、
その話題で持ちきりだが、
ほんのちょっと前まで三笠フーズの事故米でえらい騒ぎになっていた。
と思っていたら、間髪を入れず、
次にメラミン混入の問題がふって涌いた。


メラミンと言えばメラミンスポンジというのがある。
スポンジ成分がお米(?)に交ざっているのなら大変なことだ。
そんなことを言っている場合ではないのか。
このメラミン混入のニュースでさんざん出て来たのが
「クリームパンダ」。


他にも「角煮パオ」だとか「もっちり肉まん」などがあった。

これらの商品をスーパーで見たことがないので、
ニュースで初めてそういう商品が売られているのを知ったのだが、
NHKの真面目なアナウンサーが、とても真面目な、
神妙な顔をして「もっちり肉まん」だの「クリームパンダ」だのと
発音するのが面白くて、ニュースに釘付けになっていた。


ニュース映像では、箱入りの商品の箱が写る。
もっちり肉まんだのクリームパンダの箱がさんざん写る。

中でも「クリームパンダ」が気になる。
箱にぬいぐるみのようなパンダの顔の写真があしらわれている。
あれはどういう商品なのだろう。
パンダだからパンなのか?
クリームパンだ、というしゃれなのだろうか?
で、パンダの顔の形をしたパンなのか?
謎が謎を呼ぶ。


他の商品は「肉まん」だの「角煮」だのと、
ちゃんとした商品名が名づけられているのに、
クリームパンダだけ、何のことか分からない。

商品そのものの映像が写らないので、
実際のところどういうものなのか、一向に分からない。
分からないと思うと、余計気になる。
どうしても気になる。


と思っていたらこの前、
とうとう「クリームパンダ」の中身が放送された。
箱を開けて、その中味がずらりと並んださまが写っていたのだ。

まさしくパンダの顔。

それらがアップになって、
ながながとニュース映像で写ったのだ。
私はその映像に爆笑したのだったが、
それが病院で出され、食べた人がいるのだからちょっと不謹慎だった。
でも、どうしても笑いを禁じえなかったことは確かだ。



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バービー新作

2008年09月15日 | 人形
何となくPCの「お気に入り」を整理しようと思って、
バービーのリンクを辿ってみたら、
ものすごく沢山のサイトが既に消滅していて、なくなっていた。
かなりショックだ。
バービーがいかに衰退しているかという証を目の当たりにしてへこむ。


バービーの2009年の新作が発表されている。
それによると、リプロダクションの嵐。

http://www.barbieinchiba.com/showcase/2009/index.html

ヴィンテージ時代から、
70年代のスーパースターフェイス時代までリプロダクトするようだ。

1959バービーのリプロは
バービーの35周年を記念して94年に発売されたが、
今また発売されるのはなぜだろう、納得出来ない。

よく考えたらバービー50周年だから、
それを記念しての再発売(再々発売?)のようだ。
でも、あまりにも芸がなさすぎるような気が。


しかも、FMC版の1959バービーなんていうのもある。
これがもう、まったく理解出来ない。
意味が分からないよ。

多分素体が違っていて、FMの方が細くて小さいボディで、
リプロのオリジナルボディとはサイズが違うのだろう。
それで両方出してみようという魂胆か。


今回のリプロはギフトセットという名前なので、
すべて着せ替え衣裳がひとつ付くようだ。
その分値段も高いだろう。
着せ替えを付けて、
前回35周年の時とは違うということをアピールしているのかもしれない。


しかしどんなにしても、たとえ50周年だとしても、
このリプロ尽くしはいよいよネタが尽きたかと、
バービーも落ちるとこまで落ちたという感じの、
バービーの断末魔のような気がしてならない。


…と思っていたのだが、
バービー発売35周年、40周年、45周年という風に、
5年ごとに記念発売をして来たマテルだから、
しかもリプロを発売して祝う、
という慣習になっていたようだから、
きりの良い50周年には大々的に
記念祝いをしてもおかしくないのかもしれない。

だけども、もう少し別の祝い方がないものか…。
バービーがこんなに駄目になって来てるのに。
リプロと言っても、どうせガチガチにくくりつけられた、
箱出しなんて出来ない状態のものに違いないし。



私にとって、Momokoみたいな貧弱ボディとは違い、
バービーは堂々とした豊満なボディが魅力だった。

ぴっちりしたドレスを着て様になる、
バービーのボディラインが好きなのだ。

最近のバービーは、そのボディさえ放棄してスリム化していた。

可動はまったくなく、むしろその逆で、
腕も足も動かない、
椅子に座ることさえ出来ない堅いボディになり、
時代に逆行していた。
(体が堅いどころか、箱から出すことさえ困難なのだが)

顔もへんてこりんなものばかり。
現代バービーでも90年代のバービーは、
オープンマウスでさえ魅力的なルックスだったのだが。


今のバービーには文句ばかり言いたくなる。

楽しみだったはずのFMコレクションが、
すっかり駄目になったことなど、
懲罰ものだと言ってもいいだろう。

FMが出始めた時の魅力的なルックスのペイントは
まったくどこかへ消えてしまい、
商品化される前のFMの見本段階ではとても可愛かったのに、
それが製品化されないで、悪い方向へ加速して行った。
昔も今もバービーが好きな私には、残念で仕方がない。


飽きっぽい性格だと思っていたが、
自分でそう思っていただけかもしれない。
バービーに飽きることがない。

部屋に飾ってあるソロスポだとか、
リプロ、90年代バービーは毎日見ていても飽きない。

良い時のバービーは、どんな人形よりも良い。

だから今持っているバービーで、
ある程度満足だから、今さら新しく求めなくても構わない、
という考えもないことはない。
ただやはり動向が気になる。
バービーの良さを知っているからこそ、
バービーは駄目だ、
流行遅れのださい人形だと決めつけられることがつらい。


今のバービーは殆どフィギュアのような人形で、
メイクもヘアスタイルも衣裳に合わせてあり、
ポーズも一定で、箱から出さないで飾るタイプ。

それに対して、現在大人に受けている人形は、
自分でカスタムしたり衣装を作ったり、
自分で工夫して、アレンジして楽しむタイプばかりだ。
だってその方が楽しいから。


他社の流行を追いかけろと言うのではないが、
メーカーは、もう少し、
こういう大人のファンが欲しているものを汲んで、
商品を展開してくれないものかな。
ただ飾っているだけでは、大人のファンはつまらないのだ。



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巨匠の対決

2008年09月08日 | 展覧会・絵
もう終わってしまったかもしれないが、
東京の国立博物館で巨匠の対決という展覧会があって、
話題になっていた。
それを知ったのは、だいぶ前、
京都の博物館にチラシが置かれていたからだ。




「風神・雷神」の宗達、光琳の対決から、
応挙対芦雪、若冲対蕭白、永徳対等伯などなど、
日本の巨匠と言われる画家たちの代表作が勢揃いした、
ゴージャスな対決だ。

でも、この展示は、
名作が見られるというほかには大したメリットのない展覧会という気がした。
というより、デメリットの方が大きいのではないのだろうか。

だが東京だから見には行っていないが、
もし近くでこの展覧会があれば行っていたかもしれない。

とにかく、
巨匠の名だたる作品がずらずらと展示されているのだから、
それだけで目が眩んでしまう。
でも、それでも複雑な思いがしたと思う。


博物館の学芸員にとっては、
こういう企画は一度はしてみたいものだろう。
企画しながらワクワクしていたのではないか。
しかし、結局それは学芸員の自己満足だけだと思う。

第一に、「巨匠」たちは、
自分たちが誰それと比較されたくて、
対決したくて絵を描いたわけではない。

「風神・雷神」すら、宗達は、
のちに光琳がこれをなぞって描く、などと思いもしなかっただろう。
光琳はともかく、
宗達にとっては、並べて飾られることは本意ではないはずだ。


永徳と等伯の対決は、
確かに彼らはライバル同志だったので、
ある程度意味があることかもしれない。

だけど、その作品を並べて飾ることで、互いが引立つのだろうか?

互いが相殺されて、
その絵画の本来の値打ちが両者とも下がってしまうような気がしてならないのだ。
その前に、その二つの作品が、
並べて飾られることに意味のある作品だろうか?


結局博物館の、
ウチはこんなに沢山作品を持ってますよという自慢か、
これだけ集めましたという自慢にしかすぎないのではないだろうか。
とても、作品にやさしい展示の仕方とは思えない。
まあこんなことを思うのは、
東京の博物館に対する僻みなのかもしれないけれども。





僻みといえば、
他にも東博では六波羅蜜寺の仏像を展示しているようだ。

さすがに空也上人の像は出品されていない。
でも教科書に載っている、平清盛像や運慶像、
毛を持っている地蔵菩薩像など、
六波羅蜜寺の代表的なものが一堂に会している。





そして秋には大琳派展があるそうで、
それには光琳の燕子花図から、
宗達の風神・雷神から何から何までずずずいっと出るようだ。

何と、私の大好きな宗達・光悦のコラボ「鶴下絵三十六歌仙」が、
そして、何と何とあの養源院の宗達の板絵の白像図が、
板戸をはずして持って行くようなのだ。





京都からそれだけ根こそぎ持って行くのは、まあ構わない。
いくらでも持って行くが良いさ。
けれど、京都にも貸してくれよと思う。

光琳の燕子花図、酒井抱一の夏秋草図屏風、
光琳の風神雷神、光琳の八つ橋硯箱。


京都からいとも気軽に持って行くのだから、
そういうのを京都に貸してくれても良いだろ。
一度でも良いからさあ。

「紅白梅図屏風」貸してくれよう。
減るもんじゃなし(減るかもしれないが)。

自分らだけ勝手に借りやがって。
ちょっとは貸せよ。
なに、檜図と唐獅子を貸してやっただと?
それはそれ、これはこれ。
琳派を貸せっての、この野郎。


京都からあんなにいろいろと持って行くんだからさあ。
京都からだけじゃない、
奈良からも、阿修羅像が出ていくんだぜ。

こんなの許せる?
断じて許せねえ。

よし、分かった。
京都から広隆寺の弥勒菩薩を貸してやろうじゃないの。
それと、東寺の不動明王だ。
何なら兜跋毘沙門も持ってけ。これでどうだ。

だから貸してよう。
「燕子花」と「八橋」と「紅白梅図」と「夏秋草図」をさあ。

いけねえ、ガラが悪くなって来たのでこの辺で




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「KAZARI」展

2008年09月05日 | 展覧会・絵



「KAZARI」展へ行って来た。

のだが、会場の中に置いてある展覧会目録を、
ソファに座ってただ見してみると
(高いので、通常は目録は買わないことにしてる)、
展示していないものの写真が沢山載っている。


展示場の解説にも、
彦根屏風みたいな女の人の「舞踊図」は、
6枚あると解説されているのに、
2枚しか展示されていない。

6曲一双の屏風の、一隻しか展示されてない。
展示場の解説には、もう一隻の方の解説もしてあるのに。
どこにあるんだもうひとつは、と探したぜ。

目録には載っている、
茂山千五郎氏所蔵のゴトクみたいなのの模様の肩衣がどこにもない。


というふうに、
この展覧会は東京からの巡回のようだが、
東京で展示されたものを全部展示してなくて、
すごくはしょってあるようだった。
展示替えをするとは書いてあったけれど、
それを考慮しても少なすぎる。


チラシにも、ポスターにも掲載されている
、秀吉着用らしい、黒バックに黄色い山、
その上に神火が灯っている、
あの不思議な文様の陣羽織が展示されてない。

「浄瑠璃物語」という絵巻も影も形もない。
なんだこれ。

かなり期待して行ったのに、すごくがっかり。
どうしても時間が取れず、
後期になってから行ったのが悪かったのか。


京都文化博物館の4階でこの展示があり、
3階は別の展示、2階は常設、
一階はエントランスと売店や食べ物の店が並んでいる。
展示スペースが小さいのなら、
3階でも「KAZARI」をやってくれたら良かったのに。


一番印象に残ったのは石見神楽の毒々しい装束だ
(平成の新しいものだが)。

ビデオで神楽の様子も上映されていたが、
中国と日本の文化のちゃんぽんのような、
悪趣味なあくどさにげっぷが出そうになる。


かざり、というのは「過剰」であることによって、
存在を示すものだろう。
石見神楽の装束を見ると、過剰が行き過ぎて、
ついに悪趣味に陥っているという部分に、興味が涌く。


「悪趣味」と「粋」は紙一重かも知れず、
その紙一重の部分で留まるか、突き抜けてしまうか。

その境目の危ういところで発展して来たのが
日本の「KAZARI」であって、
また、過剰を形式の中にうまく閉じ込め、
限られた枠の中でどれだけ逸脱し、
どれだけのものを盛り込めるかに、
日本人のテクニックがあったのではないだろうか。

工夫を必要とする小手先の技術に関しては、
日本人は、憎いほどにその手先の器用さを発揮した。
そこが日本人の腕の見せ所だった。




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