伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

スケートカナダの羽生

2016年10月30日 | 羽生結弦
カナダのリンクで大山式が復活していた。
目障りだ…。

家のテレビは毎日確認して、何とか写っていたのに、
土曜日になって写らなくなってしまった。
でもレコーダーの方は、何とか録画出来ていたようだ。


カテゴリーに羽生結弦があるので、
カナダの羽生だけの感想だ。

ショートでは、4回転に二回とも失敗し、
コンビネーションもつけられず、79点どまりだった羽生。
成績は4位、

練習はつんで来ていると自信を見せていたのに、
本番ではなかなか練習通りが出来ないということなのだろうか。
それともまだ、怪我の影響があるのだろうか。
さすがにインタビューは大人しかった。ほっとした。



フリーでは、冒頭のループを転倒、後半のサルコウが2回転になり、
二本の4回転を失敗した。
でも、サルコウのあとに3回転はつけ、
あとはジャンプのミスもなかった。
最後のスピンでよろめいた。
体力がいっぱいいっぱいのようだった。

結果は2位、予想通りだ…
でも、男子選手の中で、ひとり透明な浮遊感というか、
美しさがあった。
決まったジャンプも透明感と浮遊感に満ちていて、
ふわりとしていて力みがない、
この頼りなげな羽生選手がいい…
最後のよろめいたスピンがいい…
それでもラストのポーズをとる彼がいい…

あのよろめきが心を打つ…
よろめきさえが美しい
何もかもが満足だ

ショートでもひとり、白い衣装の羽生は華やいでいた。
華やかなステップ…彼には華がある

これであの口が何にも言わなければいいのだが
大人しくしていればいいのにあの口は。

私は音楽の雰囲気に左右されてしまうのかもしれない。
いい音楽が、演技を助けるように見えるのかもしれない。


優勝してほしかったという気持ちもあったことに気づいた。
グランプリは捨てて欲しいと思っていたのに。


…体操の内村選手は、捻挫のしすぎで足がぶらぶらしていて、
テープで常に足首を固定していないといけないらしい。
肩も痛めているので、子供に高い高いも出来なかったと言う。

トップのスポーツ選手は、そんな中で競技を続けている。
泣き言や、言い訳は通じない世界なのだろう。

最初に羽生の靭帯損傷が発表された時、
長年の酷使により…とかなんとかと書かれていた。
まだ21歳なのにもう「長年」なのか…、
と慄然としたのを覚えている。

これから羽生選手は、自分の体の具合と、
心の中の闘争心とを、
どう折り合いをつけていくのだろうか。


新聞に、山極寿一という京都大学総長が、こんなことを書いていた。
「近ごろ、どうも人々は勝ち負けにこだわりすぎるような気がする」
と。

「最近何でも勝つことに生きがいを感じる人が増えた。
それは社会が効率化に走り、個人の利益や価値を重視するように
なっているせいだと思う。
勝利はそれを称えてくれる仲間がいなければ意味がない。
仲間の反感を買って勝利を収めても孤独になるだけである」


一瞬、私はこれは羽生のことを書いてるのかと思った。
羽生に読ませたいとも思った。

勝つことに貪欲な人の極北に羽生がいるような気がする。
みんなそうなのかもしれないが
私が羽生しか見てないからそう思うのかもしれないが、
彼のすさまじいくらいの闘争心に、
狂気めいたものを感じることがある。
今回のフリーの落ち着いたプログラムの曲は
それを少し和らげてくれているような気がする。

仲間が称えてくれるような人になって欲しいと思う。





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COMMENT:
AUTHOR: よろ
DATE: 10/30/2016 15:11:47
ジャンプのあとの柔らかい手が印象的なフリーでしたね。
コレオやステップに近いジャンプを成功させたことで曲を壊さずに滑り終えた。
美しかったですね。
でも、私は刹那に命をかけて身を削るように生きる彼に寄り添って
一緒に落ちていきたい気持ちもあるので、
今回のように自分をコントロール出来た様子を見ると
嬉しくもあり寂しくもありでした。
ファンの中では邪道ですよね。
私は彼の言葉、好きですよ。
1流アスリートになるとコメントのレクチャーなど受けるようだけど、
彼は自分の言葉で語って愛おしい。特に試合直後の興奮時は。
怒りなど激しい感情、消化しきれていない自己分析、あるべき理想の姿、
パンパンの頭の中で色々ごちゃまぜになって整理できないのに、
体裁を整えようと頑張って助詞の使い方とか変になっている様子とか愛しくてたまらないです。
つっこみどころ満載でマスコミやアンチの玩具になること
経験的に知ってるだろうに自分を語ることをやめないところ・・、
破滅型の男の特徴で、ツボります。



COMMENT:
AUTHOR: 伊佐子
DATE: 10/31/2016 10:00:56
よろ様は、本当に深く羽生選手を
よく知り尽くして、そして愛してらっしゃるのですね。
覚悟を決めて…
破滅型…そうですよね。その通りですね。
彼の馬鹿げた発言、またあのバカと思いながら
私も…つい聞いてしまいます



COMMENT:
AUTHOR: よろ
DATE: 10/31/2016 19:16:45
いえ、羽生さんのことなど本当は知りません。
でも自分の世界の中の彼を確かに愛してます。
EXみました?あれは現世のものではありませんよ。


COMMENT:
AUTHOR: 伊佐子
DATE: 11/01/2016 09:41:52
すごい言葉ですね…
彼のことなど知らない
それがすべてです。知らなくてもいい、
自分の世界の中で自分が愛しているのだから
エキシ、いろいろ考えさせられました…



スケカナ男子ショート

2016年10月29日 | フィギュアスケート2014~
スケートカナダ、
ロシアのライストを見ることが出来たので、
男子ショートをライブで見ていた。

情報だけを上げているブログがあって、
そこが手取り足取りで、逐一新情報を上げてくれる。
大助かりだった。

パトリック選手は、最初の4-3が大きくて素晴らしかった。
滑りもたぶんすごいのだろう。
でもビートルズは、私にはどうしても、
音楽の方が耳について、演技に集中出来ないのだ…

2位は、素晴らしい。無良選手だ。
あの振り付けは多分ナハロさんではないだろうか。
後半のリズムだけになるところのステップ、
音楽に合わせた素晴らしいプロだ。
無良選手はまだ滑り練れてないのかもしれないが、
(ステップは良く分からん)
今期男子のショートでも屈指のいいプロのような気がした。

ケビンは復調してきたようだ。
4回転を2回入れる高難度のプログラムを、頑張った!
復調して、また競技に参加してくれるのは嬉しい。

羽生選手は、4位だった。
私が予想したよりもまだ下だ…。
4回転のループは途中で軸が曲がり、膝をついたので、
転倒扱いかと思ったけれど、転倒にはならなかったようだが、
殆んど点数は入っていない。
そして、サルコウからのコンビネーションが出来なかった。
しかもサルコウは3回転になってしまった。

こんな低い得点と、順位は久しぶりなのではないだろうか。
原因は、分からない。
6分間練習では、きれいなループを飛んでいた。
タイミングが、むつかしいのだろう。


実は、いろいろ考えてた。コメントを。
羽生が1位だった時、2位だった時、
ボロボロだった時…。

とくにボロボロだった時、
これでいいのよと強がりモードか、
大口叩いてそれかとツンデレモードか、

今回はまあボロボロと言っていい出来なのだろうが、
もう、どうでも良くなった。

羽生のインタビューはあんまり聞きたくないが、
キスクラの彼は悪くない。

こういう時に、私は本当に羽生が好きなんだなと思う。
もう衣装がダサいとも思わない。
ヘアスタイル、すてきだった。
どんな成績でも、彼がすべっていると嬉しくなる。
こんなにすてきな人はいない。

競技に出る以上、
私はやっぱり彼にトップを取って欲しかったんだなと
思った。
みんな、私の強がりだった。

誰に、何を言われようと、たとえ羽生が犯罪者だとしても
私は羽生を盲目的に応援する。
そう決めた。
羽生しか見えない。もう羽生しか、興味を持てない。





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COMMENT:
AUTHOR: リル
DATE: 11/07/2016 21:04:35
初めましてヾ(*´エ`*)ノ リルと申します。
しばらくブログ読ませていただいておりました。
フィギュアスケートに関してはど素人です。
ただ羽生君が好きで情報を追っていました。
私…感じ入ってしまって。
この方はありのままの羽生君を愛してくださってるんだなぁと。
とても嬉しかったのです。
それだけお伝えしたくてメールしてしまいました。
すみません。またお伺いしてもよろしいでしょうか?



COMMENT:
AUTHOR: 伊佐子
DATE: 11/08/2016 09:24:57
リル様、初めまして!
読んでくださって、とても嬉しいです。
私の羽生選手への感じ方も、思いも、
まだまだ整理がつかず、試行錯誤していて、
いろいろ気持ちも揺れ動きますが、
それでも自分の気持ちになるたけ忠実に
彼を追おうと思っています。
奥底で愛していることは変わりないと思います…
彼は人気がありますね。

またぜひおいでになってください!
励みになります♪


COMMENT:
AUTHOR: リル
DATE: 11/08/2016 17:34:48
うわぁ♡お返事くださった!ありがとうございます!
伊佐子さん。
私はこのスケカナショートの記事を読んで、胸が熱くなりました。
ラブレターのようにみえたのです。人の心は揺れるものです。
美しいものには惹かれます。
色々なブログを拝見しておりますが、
一緒に彼を見つめていきたいなと思ったのは伊佐子さんだけです。
出会えて良かったです。
またNHK杯頃に記事が上がるでしょうか?楽しみにしております。
あっ。私も盲目的に応援しますよ!


COMMENT:
AUTHOR: 伊佐子
DATE: 11/09/2016 13:44:39
リル様、この記事はいろいろ切羽詰まった気持ちの時で、
かなり追いつめられた状態の時書いたので、
実はとても恥ずかしかったりするのですが…
それでも羽生選手を見ていく気持ちは変わっていませんが、
まあいろいろ今も揺れ動いていて、
今思うとあまり盲目的なのもどうかなと思ったりね。
あまり思いつめず、緩い気持ちでいようかなと。
でもNHK杯は見ますヨ。




ルキノ・ヴィスコンティの肖像

2016年10月27日 | ルキノ・ヴィスコンティ





8月、京都でもルキノ・ヴィスコンティの「山猫」と
「ルートヴィヒ」の上映があったが、
オリンピックやらなんやらですっかり忘れていて、
気づいたら、「ルートヴィヒ」はまだ上映中だったが、
10時から4時間だったので、あきらめた。

縁がなかったなあ…。


「ルキノ・ヴィスコンティの肖像」キネマ旬報社
1300円

この本は、ヘルムート・バーガーのミクシィで紹介されていて、
始めてその存在を知った。
ありがたい。

それを知ったのは9月くらいのことで、すぐにこの文を書いたが、
今までいろいろな都合で放置してしまっていた。
やっと、アップする…


生誕110年、没後40年とある。


大垣書店へ行くついでがあったので、探してみたらあったので、
ぱらぱらめくったあと、思わず買ってしまった。

もう本は買わない、増やしては駄目、と決心していたのにこれだ。
どうしようもない。

やはり、ヴィスコンティ関連はどうしても買ってしまう。



表紙はキネマ旬報社らしくペラペラで、全然豪華でないけれど、
でもこの本は、とても面白かった。


以前に様々な評論家や作家たちが書いた文章を再録したものだが、
確かに、昔読んだものも含まれている。

だが、三島の全文(「地獄に堕ちた勇者ども」に関する)
を始めて読んだし、澁澤龍彦の「家族の肖像」の評論も
初めて読んだ。


とにかくすごい。

澁澤の、「家族の肖像」批評の冒頭で、
「私は年来のヴィスコンティ・ファンである」
という大見得きりの一文には感動した。

そうだったのか…
澁澤は、ヴィスコンティのファンだったんだ…。
感動で言葉もない。



彼の享年は1987年、
その文章に、パリで「ルードウィヒ」を見た、と
書いてあったから、澁澤はあの映画を見たのだ、
ルードウィヒ王の好きだった澁澤は、さぞかしあの映画を
楽しんだのだろうなあ…と、
しばし感慨に耽った。



そのほか、海野弘、松田修という私の好きな評論家も
ヴィスコンティについての文を寄せている。


海野弘は、「ヴィスコンティ集成」に文を寄せていた。
が、「熊座の淡き星影」に関する論は初めて読む。




そして巻頭の彼の文の冒頭、
「ヴィスコンティは私の映画世界の中心であった」
ああやっぱり、彼もそうだったんだ、と感激…。


松田修の文はペーパームーンのルードウィヒ特集からの
再録となっていたが、その本を私は買っていたのだが、
松田氏の文章のことは失念していた。





でも、私の好きな人たちが、みんなヴィスコンティのことを
書いていた、
ということが、とても嬉しい。

みんな、ヴィスコンティのことを好きだったんだ。
多分、やっぱりみんな、こちら側の人だったんだ。

そのことに、ただもう感動する。



海野弘の確か「世紀末の街角」というタイトルの本…、
だったと思う。
中公新書から出ていた…

あれを読んだ時は、まるで自分がそのまま世紀末の街角の
カフェにいるような気分になり、
ああ、素敵な本だと私のお気に入りになっていた。


松田修は国文学者で、彼の本もよく読んだ。

「闇のユートピア」「刺青・性・死」…
今でも手に届くところに置いてあって、
いつでも読めるようにしている。

好きだったなあ…。
松田氏ももう故人なのだ…。

松田修の刺青に関する文章から、明らかにインスパイアされて
書かれたのが赤江瀑の「雪花葬刺し」だったなあ…
と、果てしなく連想が広がっていく。

みんなどこかで繋がっていたんだなあ…。



三島が激賞した「地獄に堕ちた勇者ども」、
なぜあの映画を三島が絶賛したか、それに関する考察が、
「三島とヴィスコンティ」という新たな一文に
掲載されている。


前に自宅の物置をあれこれと探していた時、
「わが友ヒットラー」があってびっくりした。

私はそんな本を買ったことすら忘れていた。
でも、買ったのだからきっと、それも読んでいたのだろう。
もう何一つ思い出せないが。
多分、読んでなかったのかもしれない。

だが、あの時期、三島の自決のすぐ前だ…
彼が、「地獄に堕ちた勇者ども」に魅せられた理由は
何となく分かる。

三島は「ベニスに死す」も「ルードウィヒ」も
見ることなく死んでしまったが、
ぜひ見て欲しかったなあと思う。




「ドイツ3部作」以降、
ヴィスコンティはズームを多用するようになった、
それは肉体の衰えによるもの、と断言する証言もあり、
そういう話は聞いたこともあったが、
実際の文章で断言されていたのを読むのは初めてだ。

「肉体の衰えを示すにすぎなかったズーム」、とある。
ドイツ3部作以前のヴィスコンティ映画を真剣に見ていない
自分としては、何とも言い難いが、
確かに初期作品はパンが多くて
ズームはあんまりなかったかもしれない。
私としては、彼のズームは好きだったが…。
でもひとつだけ言いたいと思うのは、
ズームを使うようになったのは
例によってヘルムート・バーガーがいたからだろうよ…




そして、ヴィスコンティの、アメリカ映画へ
ひそかにあったらしい影響に関する一文も面白かった。

晩年作品のヴィスコンティは、アメリカではまったく
評価されておらず、もう過去の人扱いだったらしい。
日本では、ドイツ3部作が熱狂的に受け入れられ、
(というか、それらによって初めて日本で受け入れられたという話だ)
ブームにもなったのだったが。



が、イタリア系アメリカ監督には、それでも確かに
ヴィスコンティからの影響があったらしい。
コッポラ(「ゴッドファーザー」)への影響すら、
言及されている。


マーティン・スコセッシが、「山猫」の4K再現に
尽力したらしいことは知っていたが、
彼は映画の講義の時、この「山猫」を学生に見せて
テキスト代わりにしていたそうだ。

スコセッシもイタリア系監督。
イタリア系アメリカ監督に、ヴィスコンティの影響を
感じ取るといった内容の論考だった。



スコセッシが「エイジ・オブ・イノセンス」という
19世紀の時代劇を作った理由が何となく分かった気がした。
(映画は未見だが)

またスコセッシが、イエスの映画「最後の誘惑」を
撮ったことも思い出し、
その理由も何となく分かった気がした。


多くのイタリア監督がイエスの映画を撮った。
「奇跡の丘」「ナザレのイエス」…


「レイジング・ブル」に「若者のすべて」を、
「タクシー・ドライバー」にもそれを引用していたことを知り、
スコセッシがまた違う人物に見えて来たりもした。
スコセッシをほとんど見たことはないのだが…


そして、その論考の中で、マイケル・チミノにも触れられていて、
「ディアハンター」や「天国の門」での大作志向が挙げられていて、
やはりそうだよな、と、一人で合点した。

「ディアハンター」での長々としたパーティーのシーン、
やはり敏感な人はあそこにヴィスコンティの匂いを嗅ぎ付けていたよな…

チミノもイタリア系、のちに「シシリアン」という
イタリアを題材にした作品を作っている。

彼もディノ・デ・ラウレンティスに拾われ、
イタリアと関係を深くした人だ。




そして何よりびっくりしたのが、
故・増村保造がヴィスコンティについて語っていたことだ。

増村氏は大映の名監督で、雷蔵さんや、勝新太郎の名作を
次々と発表していた人だ。

その彼が、初期のヴィスコンティのネオリアリズム映画に
多大な影響を受けていたたという。

イタリアに留学していたそうで、その時に見たイタリア映画の
影響があったらしい。

その彼が、誰もが賛美していた「地獄に堕ちた勇者ども」を
失敗作として酷評している。

これが何より面白かった。

これについては、また時を改めて書くことにしたい…。
(またつづく、なんだよ)







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COMMENT:
AUTHOR: よろ
DATE: 10/30/2016 14:37:52
これ、10月あたまから我が家にもありますよ。
105頁まできたところ。古い友人が澁澤が好きで、
別の友人が寺山が好きで、昔の男が三島に傾倒してました。
自分の青春が溶け込んでいて、ちょっと怖い。


COMMENT:
AUTHOR: 伊佐子
DATE: 10/31/2016 16:46:36
え、よろ様もこの本お持ちですか。
105頁というとルードウィヒのところ…
昔の男というのが意味深…。
青春…ですかあ。私もある意味青春だった…
澁澤の信奉者だったし
でも三島は「仮面の告白」とか
「フォービドン・カラー」とかそんなのばっかり(笑)


スケートアメリカ

2016年10月24日 | フィギュアスケート2014~
浅田真央は、ひざの具合が良くなかったらしい。
フリーでは、とても苦労している様子が分かった。
新聞では体力不足と書かれていたが…


フィンランディア杯は結局テレビで見ず、
動画を見ただけだったが、
今年のショート、
見た途端、彼女の手が長い、足が長い、美しい、
その美しさがいかんなく発揮されてるプログラムだと
思った。
フリーも、同じようにステップで終わる、
とても素晴らしいプログラム、
美しくて、かっこいい。
凛としていて、気品がある。
あとはジャンプだけ、と思っていたが、
足の故障で練習がつめなかったのだろうか。

みなが3-3を飛んで来る中で、セカンドループを
3回転にするのは大変だろうけれど、
それでもループを入れて来る。
一時はセカンドにトウを飛んでいた時もあったと思うけど、
もう練習してないのだろうか。
でもセカンドループ、私も好きだし、
飛ぶ人はあまりいないし、真央で見られるのは嬉しいのだが…


こんな時もインタビューに答えなければならない、
真央は大変だなと思う、
もうファイナルへは行けないけれど、
故障を抱えているならかえって良かったのかも。

現役を続けると決めた以上、ファンとしては
結果も欲しい。
でも彼女の不調の時もずっと見て来たから、
こんなこともある、とも。
こんなに美しい真央を見られるなら、
それだけでもいいかな、とも。


ゴールド選手は、報われないな…。
何が良くないんだろう。実力はあるのに。
彼女もファイナルぎりぎりだ、
でも次に踏ん張れば、可能性もあるよね?



男子のフリーは真夜中にやっていたけど、
あれはライブ?ではなかったようだが
9時半ころ寝たのだが、途中で目が覚めて、
眠れなくなり、フリーを途中から見ていた。



男子は見応えがあった。
宇野選手は、フリップをもう、自分のものにしたようだ。
他に誰も飛ぶ人のいないジャンプなのに、
当たり前のように飛んでいて、びっくりする。
フリップには加点もついているし!

そして、4回転トウループも2度成功し、
もう4回転を3度成功する選手になってしまった。
そしてスピン、ステップでも評価をもらってるし、
総合力がある。
すごい勢いで成長をしているようだ。


ボーヤン・ジン選手はショートで出遅れて、
あれは表現力やステップなどを強化するために、
ジャンプが手薄になったかと思ったりしたけれど、
フリーは雄大なルッツが見られてよかった。
フリーの「道」、高橋大輔にそっくりの振り付けが
あったけど…もしかしてオマージュ?
面白い選手だな。

彼はファイナルがむつかしいのかな。
でも4大陸、出るよなあ。出て欲しいなあ。
ぜひリベンジを。


でも何と言っても、ジェイソン・ブラウン選手、
感動した…。
4回転、すごい、降りた、でも回転不足?
いや、でも、それでも初めてジェイソンが成功するのを
見たよ…。嬉しかった。

そして、エレガントな滑り…、ただ見とれるだけだった。
本当に素晴らしい選手、
スパイラルとか、女子のする技をとてもきれいに入れて、
初めから終いまで、うっとりしていた。


それから同じアメリカのアダム・リッポン選手、
この人は今まで、見るたびにヘアスタイルが違う、
髪の色が違う、リッポンルッツを飛ぶ、
これくらいのことしか思っていなかったのだが、
ショート、フリー、ともに、
ジェイソンに優るとも劣らない独自の世界観で、
素晴らしくエレガントな滑りをする人なのだと、
改めて知った。

彼の滑りも、うっとりとして見ていた。
スケート・アメリカ、いいものを見たなあ。
幸せな気持ちになった。
(滑走順は成績順ではなかったようだ)


次はカナダ、羽生結弦が出る。
本人がノーミス、と大見得を切ったので、
まあとにかくそこそこはやるだろう。
でも、やっぱりチャンに負けて2位、
NHKでは再びボロボロでファイナル逃し、
でも本気でやればオレが一番なんで、なんて、
インタビューで言って顰蹙を買い、
というのが予想、というか、私の理想の展開なのだが。

ファイナルを3連覇しようが4連覇しようが、
何の勲章にもならないし、四大陸より値打ちないし…、
本人は大そうなことと思っているらしいが、
多分それしか誇るところがないからか知らんが…、
ファイナルはもういいじゃんか。

と思う今日この頃であった。
…というか、最近私の部屋のテレビが具合が悪くて、
どうもコンセントが傷み始めているようで、
映らないことがしばし。
予約録画していても、録画出来ていないこともある。
このままではカナダが録画できないかもしれない、
悲痛だ…。

コンセントを変えればいいのだが、このコンセントが
もう全然動かない壁際のタンスの向こう側に延長してあって、
手が届かない。
どうしたもんか。





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西本願寺伝道院

2016年10月21日 | 京都の社寺と文化財
やっと、憧れの西本願寺伝道院へ行って来た。
毎日散歩の時に外観は見るのだが、
中へ入るのは初めてだ。





というより、普段は立ち入り禁止なので、
中へ入れるということさえ知らなかった。
ちゃんと、若手僧侶たちの修行場所みたいな
感じで使われているらしい。(不確かな情報)


とにかく、この伝道院を撮るためだけにカメラを買った。
今の私にはとても痛い出費だ。
だけどもどうしても写真に撮りたくて、カメラを買った。




伝道院の中ではアート展示。
10月13日から16日までの内部公開だった。

この同じ期間、何だか良く分からないが、
「京都国際映画祭」と連動しての企画だそうで、
京都市内各地で映画関連のイベントが行われていた。
二条城まで使ったそうだ。
http://kiff.kyoto.jp/




この京都国際映画祭というのは、吉本興業主催なので
何だか胡散臭いのだが、
もとは映画監督中島貞夫が主導して京都で始まったものだ。
(2004年のことらしい)
それは「京都映画祭」という名前だったらしい。

それが資金繰りがうまくいかず、2014年に吉本に主催をゆずった、
ような感じだ。
中島貞夫は、名誉監督とかなんとかいう形で、
この吉本の京都国際映画祭にも関わっている。

しかし吉本が主催になったとたんに、
こんなわけの分からない、アートも含んだ
妙なイベントになってしまった。
サイトを見たらもうむちゃくちゃだ。

でも二条城では名取裕子などを招待して宣言させたり、
大々的にやったようだ。

三船敏郎賞という、俳優に贈る賞があって、
役所広司や仲代達矢が受けているので、
それなり…かとは思うのだが(今年は阿部寛)、
どうもうさんくささが漂うのはなぜ。


11月に「京都ヒストリカ国際映画祭」というのもやるので、
ややこしい。(これは世界各国の時代劇を集めたもの)
今回はニンジャ特集で雷蔵さんの「忍びの者」も上映だ。


中島貞夫監督は京都在住なのか、以前KBS京都で、
日本映画の昔のB級ばかりを集めた映画番組の解説を
やっていた。あれは面白かった。
雷蔵さんの「初春狸御殿」なんかやったりして。
京都と京都の映画を愛する頼もしい監督だ。



話を伝道院に戻す。

伝道院は、これは市指定文化財だったのが、
何年か前に重要文化財に格上げされた。



以前西本願寺周辺を撮った時には、
http://isabea.web.fc2.com/archi/nishi/nishi.htm


親鸞聖人の750回忌のための本山の修復に合わせてか、
伝道院も修復中で、テントに覆われていたため、
写すことが出来なかった。
それが大変残念だった。


今回はたっぷり
もう写したいだけ写した



周囲に動物の石の彫刻が随所にあり、それが特徴的だ。







設計したのは伊東忠太、彼の初仕事は平安神宮である。

明治に入って天皇や公家がいっせいに東京に移り、
衰退を懸念された京都を何とか活性化させるべく、
博覧会が岡崎地域で開催された。

その、パビリオンとして建てられたのが平安神宮。
平安時代の大極殿を5/8のスケールで再現した。


伊東忠太は建築研究のため、中国やインド、トルコなどに
渡ったという。
彼の建築が一風変わっているのはそのせいかもしれない。

東京の人には、築地本願寺を設計した人と言ったら
分かりやすいかもしれない。
こちらも、重要文化財に指定されている。



西本願寺伝道院は、私はインド・サラセン風?
などと自分のページで書いていたが、
ものの本にはインド風とヴィクトリアン・ゴシックの折衷
とも書かれていて、とても摩訶不思議な外観だ。





ものの本


中は、撮影禁止だった。

でも、予想通り、内部もものすごく素晴らしい。
階段が、見事な曲線を描いた木製の手すり、
写したかったがどうしても無理だった。

天井は意匠を凝らした凝ったつくり


すみませんすみません
目を盗んで写してしまいました



アート展示は、一階でなぜか明和電機の展示。
久しぶり。まだ健在なのですね
オタマトーン各種を売っていた。
かわいい。

http://kiff.kyoto.jp/art/art_nishihonganji.php#meiwadenki


隣の部屋は、何だか曲線だらけのオブジェ多数、
くねくね曲がったステンレス製のオブジェが…
と思っていたら、それらは遠藤秀平という現代建築家の
作成したモデルで、実際の建築模型のようだった。

実物の建築の写真がオブジェのうしろに飾ってあって、
こんなものが現実の空間の中に巨大化して、
建てられているのかと驚いてしまった。



レトロな階段を登って2階へ行くと、
ミニチュアの各国の有名建築や有名観光地が、
何の説明もなく整然と展示されている。

世界の観光地で、土産として売られているミニチュアだそうだ。


何の説明もついてないので、凱旋門やエッフェル塔などがあると
ああパリか、
サクラダ・ファミリア寺院があるからああバルセロナ、と
分かるが、
他は何となくあそこかな…という具合で、
まあ世界各地のおみやげミニチュアが飾ってあるのだった。

ほかにはローマや、マーライオンがあったのでシンガポール?
世界一高い建物らしきもの、
いろいろあった。

元来ミニチュアが好きなので、
これは予想外になかなか面白かった。


この伝道院のある正面通界隈は、「伝灯奉告法要」の
のぼりで盛り上がっている。


この行事が終わると、伝道院はまた、本来の
「僧侶の教化育成の道場」として使われるのだろうが、
時々こうして内部公開などして欲しいものだ。

この伝道院については、Art Maniacsのサイトで、
久しぶりに更新して詳しく上げるのだ。

http://isabea.web.fc2.com/walk2/dendoin/dendoin.html






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