伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

羽生結弦

2012年05月23日 | 羽生結弦

私は今、羽生結弦に夢中になっている。

最初に注目したのは昨期のNHK杯のチゴイネルワイゼンで、
冒頭、あまりにも見事に4回転を決めたのにびっくりして、
それから羽生の名前を忘れられなくなったのだった。

今期は映画版ロミオとジュリエット、
レオナルド・ディカプリオが主演したバージョンの音楽だ。
これの演技を私はもう何度見たことだろうか。

グランプリシリーズ2戦とファイナル、
団体戦でのショートバージョン、全日本、
世界選手権と録画してある全部をとっかえひっかえして見ては心を躍らせているのだ。

世界選手権のフリーは途中ですっ転んでいるのだが、
銅メダルを獲得した素晴らしい演技でもあり、
最も沢山見ているかもしれない。

現在17歳という羽生自身の若さがロミオという主人公の年齢と重なり、
無謀で、危険を顧みない危うさのようなものが出ていて、
プログラムを奇跡的に見事なものにしたのだとしか思えない。

もう2度と見られないはずの、若さにまかせた、この時期だからこそのロミオ。
それを見たくて私はもう、2ヶ月も前の録画を何度も再生する。

ショックだったのは、
今期から羽生がブライアン・オーサーに師事するというニュースだった。

オーサーといえば忘れもしないあのにっくきキム・ヨナの嫌われコーチではないか。

羽生のロミオは、
ななみ先生の選曲とセンスが羽生の良さを知り尽くしているからこその奇跡だった。
それをまだ記憶も古くない嫌われオーサーにチェンジするとは…。
私のショックは大きかった。

来期から、
羽生を見る時はキスクラであのいやらしいオーサーコーチが隣に座っているのを見なければならないのだ。
今でもこのショックから癒えてはいない。

ただ今期の羽生のロミオは、そういう意味でも私にとって、
滅多にない奇跡を見た、至福のプログラムだったといえる。
あれは一瞬の輝き、一瞬の幸運だったのだ。

もちろん来期も私は羽生を応援するだろう。
彼がオーサーについてどう変化するのか、それは分からない。
是非とも良い方向に変わってくれたらとは思う。

でも今期のロミオは私の中で、羽生選手の、
永遠の青い若さと切なさのシンボルとなっていつまでも記憶に残っていくだろう。