伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

京都市学校歴史博物館

2015年05月26日 | 展覧会・絵
京都市学校歴史博物館へ行って来た。

http://kyo-gakurehaku.jp/

ここは、元小学校で、開智小学校と言ったが、
閉鎖され、今は博物館になっている。

京都は日本で最初に番組小学校が出来た都市で、
その小学校の歴史を紹介している博物館だ。
御幸町仏光寺下ルという、
表通りからは少し入った静かなところにあるので、
訪れる人もあまりない。
でも、いろいろ意欲的な特別展示を行ったりしていて、
なかなか面白げなところである。


現在行われているのは、「日本画開拓の時代」というタイトルの、
明治時代を生きた京の画家の作品を中心に展示している。

町の掲示板にポスターが貼ってあって、それに興味を持って見に行った。
私の家からは歩いて行ける距離だ。
御幸町通りを歩いて行く。
静かで、御弓師の柴田勘十郎家の前を通る。

正門は明治時代に建築された旧成徳小学校の玄関車寄せを移築したもので、
国の登録有形文化財。

グラウンドの横を歩いて展示室へ向かう。
料金は200円で、これは特別展示でも同じだから良心的。

もちろん重文クラスの展示はないから、
価格設定もそんなものだろうと思うが、
小学校に寄贈された上村松園の絵だとか、
山口華楊の「凝視」だとかいう、
隠れた小学校のお宝を所持しているので、あまり侮れない。
それらは月替わりに交代で展示される。
エントランスすぐの学校の宝物のコーナーでは、
北大路魯山人の作品もある。


そのほか京都の小学校で使った教科書や石盤、
オルガンやピアノ(スタインウェイだった)など、
小学校関連のものが常設展示されている。
理科実験で使われた島津製の道具類や、
学校給食の歩みといったコーナーもある。
給食が時代によってどんなものだったかを展示している。
私たちの時代の給食もあり、
嫌な思い出がよみがえる(非常にまずかったのだ)。


今回の特集展示は明治を生きた京の画家ということで、
明治時代の日本美術を集めてある。

久保田べいでんとか幸野ばいれいとか、
田能村直入とか、知らない人の名前が並ぶ。

だが、明治時代、日本画に危機を持ち、
懸命につとめた人々の作品が並ぶ。
日本画が、明治に入って来た洋画のせいで
廃れていくことに危機感を持った日本画家が、
子供たちに日本画を理解してもらうため、日本画の教科書を作り、
描き方を指南した教科書なども展示されていて、興味深い。

そのほか、
琵琶湖疎水の工事の様子をスケッチした図も展示されており、
疎水工事の困難さが分かった。

この学校歴史博物館は館長が上村淳之氏で、
彼の談話室が定期的に学校博物館で行われており、
館長のお話が聞ける。
画家として有名な上村氏の話が聞けるのもこの博物館の名物ではないだろうか。

マイナーな博物館ではあるが、京都の底力を感じさせる。
良い博物館ではないかと思った。



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浅田真央の現役復帰

2015年05月19日 | フィギュアスケート2014~
浅田真央が現役復帰の意向を示した。
昨日からトップニュースで各ワイドショーなどが報じる。
NHKでもニュースの中で大々的に報じていた。
夜の9時からのニュースウォッチナインでもトップ扱いだった。

彼女の動向はすでに国民的な一大関心事で、
単に一人のフィギュアスケート選手の動向を
あれこれ詮索するのとはもう違うようなニュースの扱いだ。
彼女は、もうただのスケート選手ではない、
何かとても大きな国民の行事のようだ。

浅田真央選手が復帰するのは、とてもリスクが大きいと思う。
今期からのエッジエラーのルールの厳格化などなど、
心配なことが沢山ある。
何より、もう20代でトリプルアクセルが前と同じように飛べるのか。

ソチシーズンでさえ、何度も失敗していたアクセルを、
もう前のようには飛べまい。
それを覚悟しなければならないと思う。
でも、トリプルアクセルは彼女の代名詞、
アクセルなしには浅田真央を語れない、そんな雰囲気がある中、
果たして彼女はアクセルを挑戦するのだろうか。
そして挑戦して、果たして成功するのだろうか。
復帰する以上は、人々は彼女にアクセルを求めるだろう。
それは、今の浅田選手にとって、残酷なことではないのだろうか。

それでも彼女は復帰を望み、それを選択した。
私はもう、彼女を心から応援することしかできない。
とりあえず全日本が目標で、
先シーズンの世選のレベルまでに戻すことが目標、
ということで、とても冷静な判断であることに少し安心する。

私としては、もう引退するのではないかと思っていた。
彼女が現役に未練を持っていそうなことは分かっていたし、
あのまま終わりたくないということもあっただろう。
でも、復帰はあまりにもリスクが大きい。
そう判断して、私は引退してほしいとも思っていた。

でも、やはり彼女は現役にこだわる人だった。
よほどのことでないと決断は出来ないし、復帰は出来ないと思う。
彼女の精神の強さを感じる。
浅田選手はもはや一人のアスリートというより、
日本のアイコンだ。
彼女が試合に臨む時、
またドキドキしてあれやこれやと気を揉む日が続くと思うが、
アイコンであるより選手を望んだ彼女の決断を、
ただただ影から応援したいと思う。



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葵祭

2015年05月16日 | 京都
5月15日は京都3大祭りのうち、葵祭で、
京都御所を午前に出発、
下賀茂神社から上賀茂神社までを練り歩く、
平安時代から続く祭りだ。

源氏物語にも登場していて、その頃は賀茂祭と称した。

京都でも上の方のお祭りなので、
私たちにはなじみが薄いが、
行列を見に行ったことはないことはない。
京都の祭りは、どれも行列を作って練り歩く祭りなので、
勇壮な感じとか、豪快な感じはなく、ひたすら優雅ではんなりしている。


天気予報では雨の予報もあったが幸い雨ではなく、
晴天の中行われたのは良かった。
でも日中は暑さが増し、
京都では30度を超えたとかで、暑い日となった。
観客の中には熱中症になった人もいて、大変だっただろう。
まだ5月なのに30度とか、今年の気温は並はずれている。
困ったものだ。


葵祭と言えば、
以前はKBS京都ローカル局で必ず生中継されていたのに、
もう中継をやめて何年にもなるのが、残念でたまらない。
時代祭も中継をしていたが、それもやめになった。

今、中継をするのは祇園祭と大文字送り火だけだ。
KBSもしょぼくなったものだ。

私たちのようにわざわざ祭りを見に行かない者は、
中継を楽しみにしていたのに、
多分予算の都合でもう中継を出さなくなったのだろう。
京都の重要な文化だというのに本当に残念なことだ。

そのくせ、京都マラソンには
猫ひろしみたいな3流か5流のタレントを担ぎ出して中継する。
そんな5流タレントにギャラを出すくらいなら、
京都文化の葵祭を発信してくれよと思う。

街に出ていって、
本当の行列を見に行けば一番良いのだけれどもねえ。
葵祭と時代祭の日は、
いつもこんな風に微妙な気分に思いふたがれるのであった。



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聖護院門跡の名宝

2015年05月09日 | 展覧会・絵
何年か前に、西本願寺の向かい側に
龍谷大学 龍谷ミュージアムという博物館が出来た。

向かい側と言っても、堀川通は広いから、
お西を挟んで堀川通の東側、と言った方が正しいかもしれない。

http://museum.ryukoku.ac.jp/

その龍谷ミュージアムで、
「聖護院門跡の名宝」というタイトルの展覧会をやっていたので見に行く。
我が家からは歩いて行ける距離だ。

http://www.shogoin.or.jp/

聖護院と言えば、
聖護院大根とか聖護院八つ橋とかが思い浮かぶが、
れっきとした寺院で、しかも門跡寺院である。

開祖は修行を旨とした役行者とされていて、
その後智証大師円珍に伝わったと言われる。

何にしても行をすることで有名で、
京都市内でも山伏の格好で練り歩いたりするので知られている。
重要なのはここが門跡寺院であることで、
皇室とゆかりの深い寺であるという。
御所が応仁の乱や京の大火で延焼した時など、
仮御所として天皇が住まわれたことがあるのだという。

そんな聖護院の寺宝としては数々の不動明王が伝わっていて、
今回の展示でも重要文化財のいくつかの不動明王像が展示されていて、
不動ファンの私としては嬉しかったのだった。

立像、座像、三尊像などあったが、
聖護院のほか、京都・峯定寺の重文、
不動三尊などが展示されていて興味深かった。
三室戸寺の寺宝もいくつかあり、
聖護院と関連があるのかとそこは不思議に思った。

  
役行者が開祖であるので、役行者像も沢山展示されていて、
また蔵王権現の像もいくつかあり、
ああそっち系の…というのは、修行系というか、
神仏習合系のお寺でもあるのだなあと思った。


ミュージアムはいったん地下へ潜り、
そこから3階へ上がり2階展示室へ降りて来るという方式。

2階では門跡寺院らしい、
京狩野が描いたという江戸時代の襖絵などがずらりと展示され、
旧仮皇居として天皇が住まわれていたという
在りし日を偲ぶ寺宝の数々が展示されていた。

ミュージアムの横には小さいけれど、
ミュージアムショップとカフェが併設されており、
思わずカフェでケーキを食べたいと思ったが、我慢した。

まだ新しい博物館なので、
きれいで地下のエントランスもしゃれていた。
いったん地下へ降りなければならないし、
出るときは階段を上がらなければならないのだが、
おしゃれな感じで苦にならない。

近くには西利の本店があったり、
向かいは西本願寺なので、お参りに行ってもいいだろう。
なかなか良い博物館だと思った。



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忌野清志郎の命日

2015年05月07日 | 音楽
5月2日は忌野清志郎の命日だった。

テレビでは特集を組んでいる番組もあって、
改めて清志郎さんのことを偲んだ。
あの圧倒的なパフォーマンス、ユーモアを忘れない姿勢、
独自のスタイル…、
何もかも彼は素晴らしかった。
逝くのが早すぎた。
何としても残念だった。
残された映像を見て、つくづく思う。


60歳になる前に逝くなんて。神様はなんて残酷なんだろう。

でも彼のパフォーマンスは映像に沢山沢山残されていて、
私たちはいつでも彼の歌を聴くことが出来るし
彼の姿を見ることが出来る。
それはとても慰めになって、とても励みにもなる。

そして彼のすごさを改めて知ることになるし、
彼のチャーミングさをいつでも知ることが出来る。

命日を機会として、改めて彼の映像を見る。
悪いことじゃない。
東京では、命日に必ず彼のトリビュートコンサートが開かれるそうだ。

みんなにこんなに愛された清志郎さん。
そして今でも愛され続けている。
新しいパフォーマンスはもう見ることは出来ないけれど、
いつまでも我々の心に残っている。

偉大なキング・オブ・ロック。
願わくば、いつまでも愛され続けることを。




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