ただの偶然なのですか

私のお気に入りと日々の感想  

「僕の歩く道」第8話の感想

2006年11月29日 | ドラマ
「ありのままの自分でいられない」
「フリをしなくちゃいけない」
「一生懸命頑張るだけじゃダメなんだ、結果を出さなくちゃ…」
「男は出世しなくちゃいけない、負けたと思われたくない」
「いいなぁ、大竹さんは…」
穏やかな世界に見えていた動物園でも、園長には来園者数を増やすという、利益至上の経営の責任があったのですね…。
障害者に理解があるのは、最初は“フリをしていた”としても、今では、ほんとうに理解しているのですから、“フリ”をするということが“そうありたい”と思っている姿であるなら、それは悪いことではないのでしょう。園長を偽善者だと嫌っていた古賀さんとも、心が通じたみたいですし。輝明さんのお母さんから感謝の手紙をもらって後ろめたく感じたような園長でしたが、最後に書いた返事は、ありのままの気持ちだったと思います。

「父親たちの星条旗」クリント・イーストウッド監督の感想

2006年11月28日 | 映画
これほどまでに誠実に正直に戦争を語った映画を、私はこれまで見たことがありませんでした。クリント・イーストウッド監督の誠意と崇高な精神に感服しました。
戦闘シーンは真に迫るほどの臨場感がありましたが、それ以上に、作りものではない、ありのままの出来事と思われるほどの戦争の真の姿が語られていました。戦争には英雄はいない。この映画にもヒーローはいない。そして、淡々と語られているからこそ、個人としての人間の戦争に対する虚無感がリアルに感じられました。この映画を見て、戦争について理解したなどとは思いません。それは、実際に体験した者にしか分からないことであり、この映画でもその点の虚しさが語られていました。でも、クリント・イーストウッドは戦争というものを理解したうえで、客観的に描ききっていると思います。
感動したわけではなく、悲しくなったわけでもないのに、魂が揺さぶられたように涙が止まりませんでした。
『硫黄島からの手紙』も、覚悟して見に行きます。

「ウルトラマンメビウス」第34話「故郷のない男」の感想

2006年11月27日 | お気に入り
「その涙は、なんだ!」うお~!熱い、熱いです~!
個人的には、ミライくんの涙や弱っちいところが可愛くて萌えツボなんですけど…。
汗の沁み込んだ胴着、足蹴りで丸太を折る特訓、原始的な火起こし、お坊さん(?)の格好…。あまりの熱さに、今回は体育会系のギャグ編かと圧倒されてしまいました。しかし、ファンの皆様は絶賛されているので、この熱さとストレートなメッセージは、特撮ならではのものなのですね。私が乗れなかったのは、レオを見たのが初めてだったのもあるのでしょう。メビウスの本編に兄さんの人間体が出たのは初めてですから、ファンの思い入れも強くなりますね。昔に見ていた記憶の懐かしさや歴史的体験の共有感が、今回のシリーズの重要な要素であることを改めて感じました。私も、タロウが出た回では燃えましたから…。

冬が来た

2006年11月23日 | 日記
昨日から雪が降っていて、今朝には薄っすらと積もっているんです~。
雪が降ったからといって、毎年のことですし、ブログにわざわざ書くほどのことでもないのですが、「ついに来たか…」と思ってしまいます。
子どもの頃は雪が降るのが待ち遠しくて、初雪が降った朝は嬉しくて、いつもより早く登校したりしていました。それが、大人になると、歳を重ねるほどに寒さが体にこたえます…(そんなに年寄りでもないですが…)。もともとアウトドア派ではないので、暖かい部屋の中で落ち着いて過ごせる感じがするのはいいですね。
ということで、テンプレートも冬バージョンに変えてみました。

「僕の歩く道」第7話の感想

2006年11月22日 | ドラマ
親は子どもの幸せを願っているのに、いつのまにか自分の価値観を子どもに押し付けてしまう…。そして子どもは、そんな親に反抗しながら成長する…。愛しているから距離がとれなくて、愛しているのに我が子の姿が見えなくなってしまう…。親子の関係は、人生において最も難しい宿命だと思います。今回は幸太郎くんの真樹さんへの「はじめての反抗」でしたが、思春期になったら、どこの家庭も修羅場ですから…。学歴社会という競争社会の中で追い詰められる親子…。その一方で、輝明さんを通して、テスト勉強だけではない、別の世界があるのではないかと気づいてくる幸太郎くん。動物園の動物達が、あるがままに生きている穏やかな様子。大学には行かなかったけれど、一生懸命に出来る事を頑張っている輝明さんの姿。競争社会に疲れた人々に、「こんな世界もあるんだよ」と知らせてくれているようです。
それにしても、このドラマ、最初はピュアな輝明さんが周りの人たちを幸せにしていく癒しの物語かと思って見ていたのですが、こういうドラマだったとは…。真樹さんがメガネ店で輝明さんに「笑った顔」と言われて、自分の顔を鏡に映すシーンがありましたが、輝明さん自信が鏡のように周りの人たちの本性を映し出していく…。家族の姿やセリフが、けっこうリアルだと思います。輝明さん自信は表情とかほとんど変わらないので、なおさら周りの人の感情やエゴが際立って感じられます。深いです、怖いです。毎回、いやでも自分自身の姿と向き合わされます。なんだか、この感想文も、どんどん深刻になってきているような…。

ドラマ「のだめカンタービレ」の感想

2006年11月21日 | ドラマ
このドラマは面白いですね。楽しくて、笑えて、センスいいです。原作の漫画は未読ですが、ドラマのイメージを大切にしたいので、読まないかも…。
上野樹里ちゃん、可愛いです。あの話し方、もし他の人がやったら、私の神経にはうるさく感じそうですが、樹里ちゃんだと可愛くて、ほのぼのしていて癒されます。『出口のない海』にも出ていたんですね。同一人物だとは最初気づきませんでした。あと、瑛太さんもカッコイイです。『嫌われ松子の一生』も見たのですが、こちらも同一人物とは気づきませんでした。
そして、もう一つ、私としては新発見だったのが、玉木宏さんです。ドーナツのCMを見ても今までは興味が無かったのですが、こんなに素敵な人だったとは…。白いシャツが似合いすぎです~。髪の色を黒くしたら見違えました。今の髪型もいいです。
三人とも、役によって、こんなにイメージが変わるなんて、俳優さんってスゴイです。
ストーリーもいいですね。お互いを高め合いながら上を目指していく関係、憧れます。第6話で、のだめちゃんと千秋さまが一緒にピアノを弾くシーンには感動しました。
でも、一緒に見ていた私の娘は、千秋くんの高慢な台詞と、のだめへの暴力が不愉快だったようです。
でも、やっぱり千秋さま素敵…。これから二人がどうなっていくのか、もう目が離せません。

「ウルトラマンメビウス」第33話「青い火の女」の感想

2006年11月20日 | お気に入り
今回は「火」のお話。特に、テッペイさんの恋の炎が熱すぎて、見ているほうは寒かったです…。あまりにもベタな恋バナでしたが、最後の切ない展開には、ほろりとさせられました。
夜のコンビナートの火が綺麗でした。その炎の中で戦うメビウスの姿が美しかったです。特撮ってスゴイと、あらためて思いました。メビウスの洗練されたデザイン、上品な感じで好きです。
そして、やっぱり萌えツボは、サコミズ隊長です~!優しい先生のようにテッペイさんを諭すシーン、素敵です~。
「なんの代償がなくても、最後まで諦めないで頑張る」という、ウルトラマンシリーズの根底にあるメッセージが、サコミズ隊長からテッペイさんに伝わったお話で、ラストのテッペイさんの言葉が心に沁みました。

「僕の歩く道」第6話の感想

2006年11月15日 | ドラマ
今回は、飼育係の古賀さんが自分にも自閉症の息子がいることを都古さんに初めて打ち明けました。古賀さんは、自分の子が自閉症だと認めることができなくて、そのことが原因で奥さんと離婚していました。
我が子に障害があると知った時、親は強いショックを受けます。絶望と不安の中で、この苦しみを分かってくれる同じ立場の人と話をしたいと思います。一番身近に居る同じ立場の人は、妻であり夫であるわけですが、二人とも気持ちが混乱しているので、すぐには我が子の障害を受け入れることができないこともあります。日頃からちゃんと向き合って会話をしている夫婦なら慰め合い支え合うこともできるでしょう。しかし、語り合うことに慣れていない夫婦の場合は、問題に触れることさえできず、お互いの心にも触れられず、孤独感の中で夫婦でいることの意味さえも問い直さなければならないのです。誰もが、家族から逃れることはできません。自分の子がこうあってほしいというエゴを捨て、世間体も捨てて、ありのままを受け入れることができたとき、道は開けるのでしょうか…。
古賀さんは、自分の息子に会いに行くことができるのでしょうか…。

「ウルトラマンメビウス」第32話「怪獣使いの遺産」の感想

2006年11月13日 | お気に入り
「優しさ」という精神的なものを「遺産」と呼ぶとは…目からウロコです・・・感服しました。
今回の主役はメイツ星人と園長先生と子ども達で、ミライくんとリュウさんは脇役みたいな類型的な描かれかただと感じました。特に、浅はかな人間の役にされてしまったリュウさんは気の毒でした。照明が壊れたみたいに暗いままの司令室とか、憎しみの感情が黒い雲になって雨を降らせる演出は、これまでのお話とは明らかに雰囲気が違いましたし、独立した一つの作品として見たほうがよさそうです。そのほうが、自分も宇宙人であるミライくんの心情が描かれていなかったことや、ミライくんが宇宙人だと知っているリュウさんの言動に対する不満も割り切れそうです。戦争と武力、無知と偏見からくる恐怖心、憎しみの連鎖など、容易には解決できない問題を示した点では秀逸な寓話だと思いました。
「優しさ」や「思いやり」という精神的なものを「遺産」として伝えていくためには、教育が大切なことに気づかされました。

「僕の歩く道」第5話の感想

2006年11月08日 | ドラマ
今回は、結婚について考えさせられました。
都古さんは河原さんと結婚しましたが、河原さんはその前に奥さんと離婚したわけですから、こんなにすぐに結婚していいの?と思ってしまいました。都古さんが河原さんのプロポーズをOKしたときも、「する」って、そんなあっさり軽い感じで決めていいの?って違和感を感じました。現実感が無いっていうか、ドラマなので、こんなふうに論じること自体が次元が違うのかもしれません。都古さんが結婚することは、ドラマの展開としては重要な要素だと思いますが、その前の不倫の関係を描くことが何故必要だったのかが解せません。これからのストーリーの中で、結婚の意味を解っていない二人が、輝明さんと関わっていくことで、その意味を知っていくということなのでしょうか。まあ、どんなことでも、その立場になってみて解ることってありますしね。結婚して10年経ってからやっと解ることもありますし、15年かかって見えてくることもありますから…。
それに比べて、輝明さんのお母さんの「結婚は、する人もいるし、しない人もいる」という言葉に込められている思いは切ないです。泣きました…。結婚の意味について理解しているかどうかさえ分からない我が子…。結婚って、ほんとうに「いいこと」なんでしょうかね…。そう考えたら、人生だって…ということになってしまいそうですが、それが人それぞれが「歩く道」ということなのでしょうね…。