goo blog サービス終了のお知らせ 

ただの偶然なのですか

私のお気に入りと日々の感想  

ドラマ「星ひとつの夜」の感想

2007年05月30日 | ドラマ
5月25日に放送された2時間ドラマ。
山田太一さんが脚本を書かれました。

いろいろなことを考えさせられるドラマでした。
人が生きていくためにはお金は必要ですが、お金って怖いです。
私は証券会社で働いていたことがあるので、マネーゲームみたいに、お金がただの数字になってしまう怖さを見てきました。
お金がありすぎるために他人が信用できなくなって、孤独な世界に生きる青年。
そんな青年の役を、玉木宏さんが好演していました。

一方、渡辺謙さんが演じる男性も、11年間を刑務所で過ごした過去があり、他人との関わりを避けて生きています。
そんな、生活も立場も年代も違う孤独な二人が出会い、お互いを理解し合い、心を通わせていく様子が、とても丁寧に描かれています。
ひとつひとつの台詞がとても心に沁みて、台詞の間から心情が伝わってきました。
ゆっくりめのテンポが、二人の心の内を想像する時間をくれました。
特に渡辺謙さんは、内面からにじみ出る人間性みたいなものが感じられて、素晴らしかったです。

人は他人をどこまで信用することができるのか。
その判断の根拠を何に求めるのか。
ほんとうに、いろいろと考えさせられました。

人は誰もが、誰かに理解してもらいたい、受け入れてもらいたいと思っているのではないでしょうか…。

山田太一さんといえば、私にとっては「ふぞろいの林檎たち」がとても思い出深い作品です。
あの頃は私も大学生で、そこには等身大の悩める自分の姿が描かれていました。
そのころ生活していた大学の寮にはテレビが無くて、自室にもテレビは持ち込み禁止だったのですが、ポータブルテレビを隠し持っている友だちがいて、みんなでその子の部屋に集まって、夢中で見ていました。
ああ、あの頃が懐かしいです…。

子育ては親育て

2007年05月23日 | いろんなこと
このブログには個人的な愚痴は書かないつもりでしたが…

いつの世も人が人を育てるのは大変なことなのでしょうが、子どもを育てるのが難しい時代になったと感じます。
インターネットの登場によって、親の知らないところで、子どもは危険な世界と繋がっています。
そこには大人の欲望による甘い罠が仕掛けられていて、好奇心旺盛な子どもは、自ら危険に近づいていきます。
前回は未然に阻止することができました。今回も危ういところでしたが未然に阻止できました。
しかし、前回のときの私の言葉と思いは、子どもの心には届いていなかったのでしょうか。裏切られた気分です。
子育ての正念場はこれからなのでしょう…。
ネット社会という新しい世界に、親は付いていくのがやっとです。
自分の子ども時代とは比較にならないほど情報が多くて、好奇心を刺激される誘いが予期せぬ相手からやってきます。
常に目を見開いていなければいけないのでしょう。
子どもの様子を注意深く気にかけて、些細なサインも見逃さないように…。
ネットやメールは道具にしかすぎないわけですから、
問題は、親が子どもに価値観や道徳観を伝えることが出来るかということなのでしょう。
子どもを信じて見守ることができればいいのでしょうが、見えないところで近づく悪意の危険性を、どうしたら理解してくれるのでしょう。
たとえ裏切られても、言い続けるしかないのでしょう。
私の気持ちが子どもの心に届いていると信じて。






映画「バベル」の感想

2007年05月17日 | 映画
「神は、人を、分けた。」

なるほど…バラバラな感じの映画でした。

偶発的に起きた一つの事件。そのニュースは世界中に伝えられます。
しかし、メディアやネットで繋がっているように見えても、世界はバラバラ、人は孤独。
人を分けているのは、言葉ではなくて思い込みなのでしょうか。
外国で突然撃たれたら、「テロではないか」と疑ってしまう思い込み。
隣国の人が「怖い人」なのではないかと疑ってしまう思い込み。
そして、自らの思い込みに基づいてしか行動することができない人間の哀しさ。
人の判断・他者に対する処罰が、思い込みによってなされるのなら、その正当性さえも疑わしいのではないでしょうか。
人々は、国や文化や言語のみならず、階層や世代によっても断絶されています。

思春期の娘を持つ私としては、日本人の親子の断絶の様子が身につまされました。
裸のままの自分を受け入れてもらうことが、本当の自分を受け入れてもらうことだと思い込んでしまうほどに孤独な少女。その少女の行動は理解し難い部分もありましたが、その寂しさ、その姿は見ていて身を切られるような思いでした。こんなに哀しいヌードは初めて見ました。少女の母親の最後の姿についても、少女が刑事に語ったことは嘘ではなくて、彼女がそう思い込んでいたのなら、彼女にとってはそれが真実だったのでしょう。

この映画には砂漠で撮影されたシーンが多く映し出されますが、昼間の東京の街並も砂漠のように乾いて見えました。
ラストの、高層マンションからの夜景は、まさに神の視点のようでした。
光輝く孤独な魂…抱きしめてほしいと思っているのは、この少女だけではないでしょう…。

ゆっち

2007年05月14日 | お気に入り
私と中丸雄一くんとの運命の出会。
それは1年前、娘に付き添って行ったKAT-TUNのコンサートでのことでした。
私の足元に落ちていた1枚のウチワ。それを拾うと、
そこには「ゆっち」と大きな字で書いてありました。
「ゆっちって誰?」と言っていた私は、
コンサートが始まって中丸くんを見た瞬間、恋に落ちました。
中丸くんの優しい眼差し、優しい笑顔。
見た目の美しさだけでなく、心も優しくて美しい中丸くん。
この1年間、中丸くんを見てきて、彼の他者に対する思いやり、
優しさ、その気配りに、いつも胸が温かくなりました。
ビートボックスやダンスも上手くて、努力家の中丸くん。
1年振りに、また中丸くんに会えて、私は幸せです。
今回のコンサートには、私も自分で作った「中丸」と書いたウチワを持って行きました。
そんな私に気付いて、中丸くんは手を振ってくれました。
彼の目は確かに私の目を見ていました。
ああ、中丸雄一くん、大好きです






ドラマ「松本喜三郎一家物語~おじいさんの台所~」の感想

2007年05月10日 | ドラマ
このドラマは、5月4日に放送された2時間ドラマです。
妻に先立たれた80歳のおじいさんが、一人暮らしをする覚悟をして、初めての家事などにとまどいながらも生活していく様子を描いた物語です。
私の母も数年前に亡くなり、父は一人で暮らしているので、ドラマの内容が実感として伝わってきました。
おじいさんには四人の娘がいるのですが、その四人の個性がハッキリ分かれています。
長女は、裕福な旦那に依存しがちな主婦で、お金は出すけれど、実際の世話などはしない感じです。そして、息子のことで悩みを抱えています。
次女は、若い頃に家出をして、外国で我が道を歩んでいます。
三女は、キャリアウーマンで、おじいさんに家事の特訓をして、生活するうえでの注意書きを部屋じゅうに貼ったりします。そして、おじいさんから「鬼軍曹」とよばれます。このあたりの、親子の力関係の逆転が切ないです。自分より上の立場の親に、あれこれ口うるさく注意する…それは心配しているからなのですが…。
そして、四女は我がままな感じで、おじいさんに「お金を貸してほしい」と言います。四女は三女とは対照的に、親はいくつになっても親であり、頼って当たり前と思っいるような様子で、これもまた親子関係の切ない一面だと思いました。
おじいさんは、そんな四人の娘達のことを全て分かっていて、深い愛情で包んでいます。
家の庭には、それぞれの娘達が生まれたときに植えた桜の樹があって、おじいさんは嵐の夜にその桜の樹を守ろうとします。
この場面を見て、私が子どもの頃に住んでいた家にも、私が小学校に入学したときに植えた松の木があったことを思い出しました。小学校の入学式で、新入生全員に松の苗木が配られたと記憶しています。当時はどこの家にも庭があって当たり前だったのでしょうか…私の記憶違いかしら…。その松の木は、二十年で電柱よりも高く伸びて、切る切らないと言っているうちに我が家は引っ越してしまいました。あの松の木は今はどうなっているのかしら…。
このドラマでは、奥さんが亡くなってから一周忌までの、おじいさんの暮らしが描かれているのですが、その間の季節の移り変わりが、日本的な風情にあふれています。
そして、この四季の移り変わりも見ていて切なかったです。私の母が亡くなってからの一年は、季節が変わるごとに「昨年の今頃は…」と思い出してばかりいました。そして一番辛かった季節はお正月でした。紅白歌合戦を見ながら、母のことを思い出して泣いていました。
このドラマのおじいさんは、初めて独りで年越しをします。生きていくことの辛さ、人はみんな独りなんだという思いに、涙があふれました。
一年間一人で暮らしたおじいさんは、これからも一人で暮らしていくことを家族に宣言します。その姿は、穏やかな中にも、たくましさが感じられて、人生をいとおしむ気持と、娘達への愛情の深さが感じられました。
三國連太郎さんの存在感と、人生経験に裏打ちされた風格が、とても素晴らしかったです。

映画「プルートで朝食を」の感想  (DVD)

2007年05月04日 | 映画
なんだかフワフワした感じの映画でした。
観ているこちらが、はぐらかされているような…。
でも、主人公の人生は、かなり痛くて辛いです。
それを「真剣」に描いたら、救いようのない話になりそうなほどです。
映画自体がエピソードごとに章に分けられていて、
主人公の人生が“物語”として語られていきます。
どんなに辛い人生でも、自分を物語の主人公として客観的に見ることができれば、辛い出来事も物語のエピソードの一つにすぎないということでしょうか…。
悲劇の主人公ぶって暗く生きるよりも、明るく受け流していこう…。
頭の固い世の中を、「真剣、真剣って嫌になっちゃう」と言いながら、自分らしさを貫いて生きていく。
そんな主人公の生き方に、人生に対する考え方のヒントを見た気がしました。