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星野源の感想

2012年12月18日 | 音楽
この一年を振り返ってみると、私の音楽生活で最も幸運だったことは星野源さんの音楽に出会えたことです。
でも、私が星野源さんのことを知ったのは今年の春頃だったので、
今年3枚発売されたシングルのなかで私が買ったCDは「夢の外へ」と「知らない」の2枚です。
どちらの初回限定盤にも70分のDVDが付いていて、コンサートの映像やメイキングの様子などが入っているのですが、
それがとても楽しくて面白くて、星野源さんの人柄や曲に込められた想いなども知ることができるので超お買い得です!
最近、私は周りの知人に「星野源って知ってる?」と聞いてみるのですが、俳優としての星野源を知っている人はいても、
ミュージシャンとしての星野源を知っている人は私の周りにはほとんどいないです。
みんなに星野源の曲を聴いてみてもらいたいと強く思うのですが、その一方で源さんにはマイノリティのままでいてほしいという気持ちもあります。
星野源さんは、もともと俳優活動と音楽活動の両方をしていたみたいですが、自分で歌い始めたのは2年くらい前からのようです。
源さんは歌がすごく上手いとか声量があるわけではないと思うのですが、彼が作り出すメロディはこれまで聴いたことがないほど独創的なのに自然で、
無理なく歌えるのに迫ってくるものがあって、そっと真っ直ぐ心に入ってきて寄り添ってくれる感じがします。
特にその歌詞の世界観はすばらしくて、描かれているのは日常の身近な物語なのに、そこに伝えたいことや想いがしっかりあって、
それを同じ世界に生きる者として同じ立場から歌ってくれている親しみがあります。
現実の世界と妄想の世界が入り混じっていて、そのバランスが絶妙で、
生きていくことの大変さをわかっているうえで、それをコメディのように笑ってみるような優しさがあります。
リアルな現実世界の重苦しさと、その中にある光、誰もが隠しているような心の世界を表してくれている気がします。
源さんはまだ31歳なのに、歌詞の中には常に死を意識しているように感じられるところがあって、
何でこんなに生きるということに対して真摯に向き合っているんだろう、いったい何があったんだろうと思ってしまいます。
情けないことに48歳になっても人生について何もアドバイスできない私は、源さんの曲に慰められながら日々を生きているわけです。
そして、源さんが私と同じ歳になったときに人生に何を感じて、どんな曲を作るのか、とても聴いてみたいと思っています。









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