ただの偶然なのですか

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「僕の歩く道」第7話の感想

2006年11月22日 | ドラマ
親は子どもの幸せを願っているのに、いつのまにか自分の価値観を子どもに押し付けてしまう…。そして子どもは、そんな親に反抗しながら成長する…。愛しているから距離がとれなくて、愛しているのに我が子の姿が見えなくなってしまう…。親子の関係は、人生において最も難しい宿命だと思います。今回は幸太郎くんの真樹さんへの「はじめての反抗」でしたが、思春期になったら、どこの家庭も修羅場ですから…。学歴社会という競争社会の中で追い詰められる親子…。その一方で、輝明さんを通して、テスト勉強だけではない、別の世界があるのではないかと気づいてくる幸太郎くん。動物園の動物達が、あるがままに生きている穏やかな様子。大学には行かなかったけれど、一生懸命に出来る事を頑張っている輝明さんの姿。競争社会に疲れた人々に、「こんな世界もあるんだよ」と知らせてくれているようです。
それにしても、このドラマ、最初はピュアな輝明さんが周りの人たちを幸せにしていく癒しの物語かと思って見ていたのですが、こういうドラマだったとは…。真樹さんがメガネ店で輝明さんに「笑った顔」と言われて、自分の顔を鏡に映すシーンがありましたが、輝明さん自信が鏡のように周りの人たちの本性を映し出していく…。家族の姿やセリフが、けっこうリアルだと思います。輝明さん自信は表情とかほとんど変わらないので、なおさら周りの人の感情やエゴが際立って感じられます。深いです、怖いです。毎回、いやでも自分自身の姿と向き合わされます。なんだか、この感想文も、どんどん深刻になってきているような…。

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