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「ウルトラマンメビウス」第32話「怪獣使いの遺産」の感想

2006年11月13日 | お気に入り
「優しさ」という精神的なものを「遺産」と呼ぶとは…目からウロコです・・・感服しました。
今回の主役はメイツ星人と園長先生と子ども達で、ミライくんとリュウさんは脇役みたいな類型的な描かれかただと感じました。特に、浅はかな人間の役にされてしまったリュウさんは気の毒でした。照明が壊れたみたいに暗いままの司令室とか、憎しみの感情が黒い雲になって雨を降らせる演出は、これまでのお話とは明らかに雰囲気が違いましたし、独立した一つの作品として見たほうがよさそうです。そのほうが、自分も宇宙人であるミライくんの心情が描かれていなかったことや、ミライくんが宇宙人だと知っているリュウさんの言動に対する不満も割り切れそうです。戦争と武力、無知と偏見からくる恐怖心、憎しみの連鎖など、容易には解決できない問題を示した点では秀逸な寓話だと思いました。
「優しさ」や「思いやり」という精神的なものを「遺産」として伝えていくためには、教育が大切なことに気づかされました。

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