●競争から共奏へ
現代は競争社会と言われています。
アメリカ型の市場競争原理と言う、実に古くさくて、世界的に見てもちっともグローバルでは無い、資本主義のモデルです。
このモデルの生み出す成果は、勝ち組と負け組、金持ちと貧乏人という二極に偏った分かりやすい形を作り出すことです。
また、このモデルは、犯罪の増加という副産物を生み出します。
過去のアメリカがそうでしたね。
私は、アメリカも、アメリカ人も大好きです。
特に、フェア、公平と平等、自由、ナイストライという精神構造が好きです。
しかし、国家と言う得体の知れない怪物が前面に出てきたとき、アメリカは、傲慢でアンフェアで自己中心的です。
この、アメリカにあっても、家族的経営・終身雇用、や経営理念を中心すえた理念型経営をしている企業が存在しています。
決してすべてが、市場競争原理主義=言葉を変えると=市場強者原理主義に基づいた経営を行っているわけでもないし、むしろ地域特性を重要視した経済運営を行っているのです。
簡単に言うと、極少数の大企業と圧倒的多数の中小零細企業・自営業・SOHOで構成されている、アメリカ産業構造に適した経済政策を行っている。ということです。こういう構造の場合、多数派を無視した政策は取れません。
選挙に勝てないからです。
鼻持ちなら無いのは、アメリカの全体像を捉えずに、その一部の市場主義を全面的な国の経済政策にしてしまった、極東の弓形に曲がった島国です。
この国では、大企業・銀行支援主義という経済政策を取り、輸出競争力を高め、市場競争原理という名目で、勤労者への所得配分を絞り込み、下請協力会社への発注単価の切り下げを行って、利益を大企業に集中し、設備投資を促して、経済再建を目指しました。
その狙い通りようやく景気の上昇をみる事になりましたが、残念ながら、これらの政策の生み出した、負け組みである、勤労者世帯及び中小零細企業とそこに働く勤労者の所得が伸びない為に、05年上半期をピークとして全世帯の消費伸び率は低下しています。
特に勤労者世帯の消費伸び率は著しく低下しております。
これは、ガソリン価格の上昇に敏感に反応しているのではないかと思います。
その他の要因としては、少子高齢化に伴い、自家用車の購入件数が減少しているのも見逃せません。
あるいは、勤労者世帯そのものが減少し始めているのかもしれません。
この国の経済運営を、このまま市場競争原理主義、競争社会のまま放置していると、目先の利く企業は、本社を税率の低い海外に移転し、多くの人員を必要とするコールセンターやソフト開発部門を海外に設置し、国内には営業部門と広報、渉外部門を残しておくという施策をとるでしょう。
実際既に、製造部門は中国へ移転して、研究開発部門を国内にという企業は沢山あります。
互いに切磋琢磨をする方法論として、競争原理によるのではなく、奏でるハーモニーがよりよいもの、より高いレベルを目指す「共奏」という仕組みを開発すべきです。
この原理は、競争で敗者をふるい落とすのではなく、奏でるハーモニーをよりよくするために、弱い部分の成長を助け、全体としての成長を育むというものです。
これは一見非効率で、非生産的に見えるかもしれませんが、実は、今よりももっと全体が苦しい時に行った日本の経済政策です。戦後復興と高度経済成長の原動力は、この「共奏」という原理で、世界に立ち向かっていった結果起きたものなのです。
中国・インドなど新興工業国がこれからアジア、そして世界の舞台に登場してくるとき、この国は、競争社会から、誰もが住んでみたいと思う「共奏社会」へと変革してゆくことを望んでいます。
◆今日の祈り
全能なる御父天の神様、あなたの豊かな恵みと祝福に心から感謝申し上げます。
主の御前にあって愚かで弱く、罪深いわたしですがどうか許してください。
主の御恵みは、この愚かなしもべに豊かに注がれています。
私たちの国で、地域で強者が弱者を支えるという、社会的伝統が崩れかかっています。
最も弱い、子どもたちの命が危険にさらされています。
どうか主よ、私たちを助けてください。私たちが、隣人を愛することができますように。振り落とし、蹴落とすような社会ではなく、力の無いもの、弱いものを支え引き上げる精神を持つことができますように、どうぞ主よ、助け導いてください。
この祈りと願いとを、尊き御子主イエス・キリストの御名前を通して感謝してお祈り申し上げます。
アーメン。
現代は競争社会と言われています。
アメリカ型の市場競争原理と言う、実に古くさくて、世界的に見てもちっともグローバルでは無い、資本主義のモデルです。
このモデルの生み出す成果は、勝ち組と負け組、金持ちと貧乏人という二極に偏った分かりやすい形を作り出すことです。
また、このモデルは、犯罪の増加という副産物を生み出します。
過去のアメリカがそうでしたね。
私は、アメリカも、アメリカ人も大好きです。
特に、フェア、公平と平等、自由、ナイストライという精神構造が好きです。
しかし、国家と言う得体の知れない怪物が前面に出てきたとき、アメリカは、傲慢でアンフェアで自己中心的です。
この、アメリカにあっても、家族的経営・終身雇用、や経営理念を中心すえた理念型経営をしている企業が存在しています。
決してすべてが、市場競争原理主義=言葉を変えると=市場強者原理主義に基づいた経営を行っているわけでもないし、むしろ地域特性を重要視した経済運営を行っているのです。
簡単に言うと、極少数の大企業と圧倒的多数の中小零細企業・自営業・SOHOで構成されている、アメリカ産業構造に適した経済政策を行っている。ということです。こういう構造の場合、多数派を無視した政策は取れません。
選挙に勝てないからです。
鼻持ちなら無いのは、アメリカの全体像を捉えずに、その一部の市場主義を全面的な国の経済政策にしてしまった、極東の弓形に曲がった島国です。
この国では、大企業・銀行支援主義という経済政策を取り、輸出競争力を高め、市場競争原理という名目で、勤労者への所得配分を絞り込み、下請協力会社への発注単価の切り下げを行って、利益を大企業に集中し、設備投資を促して、経済再建を目指しました。
その狙い通りようやく景気の上昇をみる事になりましたが、残念ながら、これらの政策の生み出した、負け組みである、勤労者世帯及び中小零細企業とそこに働く勤労者の所得が伸びない為に、05年上半期をピークとして全世帯の消費伸び率は低下しています。
特に勤労者世帯の消費伸び率は著しく低下しております。
これは、ガソリン価格の上昇に敏感に反応しているのではないかと思います。
その他の要因としては、少子高齢化に伴い、自家用車の購入件数が減少しているのも見逃せません。
あるいは、勤労者世帯そのものが減少し始めているのかもしれません。
この国の経済運営を、このまま市場競争原理主義、競争社会のまま放置していると、目先の利く企業は、本社を税率の低い海外に移転し、多くの人員を必要とするコールセンターやソフト開発部門を海外に設置し、国内には営業部門と広報、渉外部門を残しておくという施策をとるでしょう。
実際既に、製造部門は中国へ移転して、研究開発部門を国内にという企業は沢山あります。
互いに切磋琢磨をする方法論として、競争原理によるのではなく、奏でるハーモニーがよりよいもの、より高いレベルを目指す「共奏」という仕組みを開発すべきです。
この原理は、競争で敗者をふるい落とすのではなく、奏でるハーモニーをよりよくするために、弱い部分の成長を助け、全体としての成長を育むというものです。
これは一見非効率で、非生産的に見えるかもしれませんが、実は、今よりももっと全体が苦しい時に行った日本の経済政策です。戦後復興と高度経済成長の原動力は、この「共奏」という原理で、世界に立ち向かっていった結果起きたものなのです。
中国・インドなど新興工業国がこれからアジア、そして世界の舞台に登場してくるとき、この国は、競争社会から、誰もが住んでみたいと思う「共奏社会」へと変革してゆくことを望んでいます。
◆今日の祈り
全能なる御父天の神様、あなたの豊かな恵みと祝福に心から感謝申し上げます。
主の御前にあって愚かで弱く、罪深いわたしですがどうか許してください。
主の御恵みは、この愚かなしもべに豊かに注がれています。
私たちの国で、地域で強者が弱者を支えるという、社会的伝統が崩れかかっています。
最も弱い、子どもたちの命が危険にさらされています。
どうか主よ、私たちを助けてください。私たちが、隣人を愛することができますように。振り落とし、蹴落とすような社会ではなく、力の無いもの、弱いものを支え引き上げる精神を持つことができますように、どうぞ主よ、助け導いてください。
この祈りと願いとを、尊き御子主イエス・キリストの御名前を通して感謝してお祈り申し上げます。
アーメン。
もうこうなってしまった以上、そういう風な政策を取ることを期待するのは無理なんじゃないだろうか?
人(私)はどこから来て
何のために生きて
どこへ向かっているのだろう・・・?。
この世界の終末はどうなるのか?
私は、若い頃から人生についていろいろ考え、
人間はどこから来て、何のために生きて
どこに向かって生きているのかを問い続けて来ました。
神の存在、人生の意味は何か、いのちと死の問題」など
について、初心者にも分かりやすくブログでキリストの福
音を書き綴っています。
どうか、時間のあるとき、ご訪問ください。
http://blog.goo.ne.jp/goo1639/
コメントありがとうございます。
社会の流れは、右に左に動いていきますけど、なかなか思い描く理想には近づかないですね。
個人的な価値観の相違もありますから、今がベストという方もおられるでしょうから。
コメントありがとうございます。
しっかりとしたブログですね。
これからもよろしくお願いします。