のんびりかな打ち日記  ini's blog

NikonD7100やSonyRX100M3で撮影した画像と日々の出来事を“ かな入力 ”でのんびり綴るブログです。

オレたちバブル入行組

2007-12-20 00:45:26 | 通勤快読
元銀行員の著者が銀行の体質や内幕を上手く描きながら、上司に失敗の責任を押し付けられて左遷寸前の主人公が、組織の力に逆らって復讐する姿を描いた痛快企業小説。

銀行という組織の不条理さが強く訴えられていますが、実際、どこの会社、企業でもある部分なので、読者はついつい感情移入して引き込まれてしまいます。

ストーリー的にはありふれた勧善懲悪っぽいですが、もうちょっと複雑。

その複雑さの余韻が著者が単に痛快(復讐)小説を書きたいだけじゃないってことを示しているように感じます。

なんかテレビドラマ化されたらぴったりハマりそうな作品で、いじめられ続けた支店長の尻尾をつかむあたりから転じる復讐劇は、まさに目が話せない展開になるでしょうね。

主人公は実質的にはひとりで立ち向かっていくのですが、入社後何年経っても連絡を取り合う同期の仲間がいることが救いで力強い味方になってます。

そういえば25年前に入社オリエンテーションでいっしょだった私の同期たちって、今ごろどこでなにやってるんだろう?
ちょっとそんなことを思いました。

毎パソ

2007-12-16 10:57:09 | かな打ち
毎パソ、正確には「毎日パソコン入力コンクール」のことなんですが、先日久々に公式サイトを覗いてみたら、いつの間にか50才以上のシニアの部がなくなってました。実はちょっとショックだったり。

この「毎パソ」で3年前に和文部門にシニアの部が出来たとき、一般の部ではお話にならない私の「かな入力」のレベルでも、そのまま維持して50才になってすぐにシニアの部に参加すれば、上位入賞も夢じゃないなって密かに狙ってたんですよね。6年越しで(笑)
それが今でもときたまタイピングの早打ちゲームをやるモチベーションの源だったんだけど(^^;)

確かに50才以上限定のシニアの部の参加者数を調べて見ると、シニアの部がまだあった今年2月のWEB大会のときで一番多い中学生の部が4,669人、高校生の部で3,183人、一般の部の1,048人に比べてシニアはたったの68人、これで別途表彰してたら申し訳けないぐらい・・・廃止したくなるのもわかります。

だからこそ、もともと対象が少ないところに持ってきて、中年すぎてタイピング大会に参加するような人もそうそういないということで狙い目でした。
それにいまどき文字入力の大会なんてこれぐらいしか思い浮かばないですしね。

ちなみにこのときの一般の部トップのYAMEさんのスコアが1285点でシニアのトップは695点、YAMEさんは珍しくミスがあって特別点無しでもこれだから、とにかくなんとかYAMEさんの半分まで打てれば十分トップも狙えるハズっていう魂胆?です。

とりあえず私は他のパソコンゲームとか全くしないので、気をとりなおしてこれからもたまにはタイピングゲームに講じながら、シニアの部の復活に微かに期待するか、それよりうちの息子達にでも練習させて挑戦させてみるかな・・・って全く興味なさそうなんだけど・・・(^^ゞ

チームバチスタの栄光

2007-12-14 23:26:05 | 通勤快読
第4回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作の文庫化です。

医療もので、こういうのをメディカル・エンターテインメントって言うらしいですが、一気に読めて面白かったです。
また著者が現役の医師だからこそかける内容じゃないかとも思います。
もちろん専門用語もどんどん出てくるものの、それが全く気にならないのも上手く書かれているからかも知れません。

主人公の田口公平と、上下巻の文庫本では下巻から登場する厚生労働省の役人の白鳥圭輔のコンビを中心に登場人物が上手く配されて軽妙でもありながらよみごたえのある内容になっています。
ハチャメチャなようで、凄くキレル白鳥のキャラが、ちょっとベタすぎる感じがしないでもないですが、褒めちぎりの解説にもある通り、こんなのが新人の作品とすると確かに驚きです。

でも来年早々にも映画化が封切されるようで文庫の帯に「主演:竹内結子 阿部寛」って書いてあったので、竹内結子っていったい誰の役をするんだと思って、サイトで確認してみると、主人公の「田口公平」がなんと「田口公子」となって竹内結子が演じるとのこと。
これまたなかなかハチャメチャではあるが、ビジュアルにするとやはりこういう“華”を作る演出も必要なのでしょうか。
それに原作の小説と映画は完全(と言っていいぐらい)切り離して見たほうが両方楽しめるものでもありますしね。

薔薇

2007-12-08 00:59:13 | カメラ・写真











実は先日出かけた大野自然観察園には『動物園』と『もみじの里』だけでなく小さな『植物園』もあります。
その温室の中で撮ったランと季節はずれ?のバラ園で撮ったバラです。
バラは夏の花だと思ってましたが、12月でも咲いていました。

前回、昨年10月にここに初めて来たときは、バズーカのような望遠レンズをつけたカメラが5~6台ならんで、カワセミの撮影をされてました。
私も一度、翡翠(ヒスイ)とも呼ばれる綺麗なカワセミを撮ってみたいものです。

マイ・ベスト・ミステリー5

2007-12-07 01:28:07 | 通勤快読
結局、読み終わるまでにとても長くかかりました。
何もこの本がつまらなかったからじゃなくて、ちょっと仕事がきつかったりすると通勤快読は進まないのが常です。
それでなくてもいつも満員電車、疲れて目を閉じて立っているのがやっとなんてこともままあります(^^;)

今回の短編ミステリーの面々は、鮎川哲也、泡坂妻夫、北村薫、北森鴻、東野圭吾、山口雅也(敬称略)
そしてそれぞれが選んだ好きな短編作品の作家は、黒輪土風、横溝正史、木々高太郎、泡坂妻夫、松本清張、夢野久作(敬称略)今回は泡坂さんがダブっています。

私の印象に残ったのは、ホラーっぽい恐さで山口雅也さんの「割れた卵のような」と夢野久作さんの「卵」、特に「割れた卵のような」のじんわりくる恐さはなかなかです。
それから本人の作品と好きな作品の組合せの妙で北村薫さんの「ものがたり」と木々高太郎さんの「永遠の女囚」、作品の中で一度読んだことがあったのは北森鴻さんの「邪念仏」と松本清張さんの「天城越え」、でもあらためて読んでも「天城越え」はさすがって印象です。
この文庫の帯に「斬れ味に、酔う」って書かれてましたが、この短編集には的を得たコピーだと思いますね。