のんびりかな打ち日記  ini's blog

NikonD7100やSonyRX100M3で撮影した画像と日々の出来事を“ かな入力 ”でのんびり綴るブログです。

マイ・ベスト・ミステリー5

2007-12-07 01:28:07 | 通勤快読
結局、読み終わるまでにとても長くかかりました。
何もこの本がつまらなかったからじゃなくて、ちょっと仕事がきつかったりすると通勤快読は進まないのが常です。
それでなくてもいつも満員電車、疲れて目を閉じて立っているのがやっとなんてこともままあります(^^;)

今回の短編ミステリーの面々は、鮎川哲也、泡坂妻夫、北村薫、北森鴻、東野圭吾、山口雅也(敬称略)
そしてそれぞれが選んだ好きな短編作品の作家は、黒輪土風、横溝正史、木々高太郎、泡坂妻夫、松本清張、夢野久作(敬称略)今回は泡坂さんがダブっています。

私の印象に残ったのは、ホラーっぽい恐さで山口雅也さんの「割れた卵のような」と夢野久作さんの「卵」、特に「割れた卵のような」のじんわりくる恐さはなかなかです。
それから本人の作品と好きな作品の組合せの妙で北村薫さんの「ものがたり」と木々高太郎さんの「永遠の女囚」、作品の中で一度読んだことがあったのは北森鴻さんの「邪念仏」と松本清張さんの「天城越え」、でもあらためて読んでも「天城越え」はさすがって印象です。
この文庫の帯に「斬れ味に、酔う」って書かれてましたが、この短編集には的を得たコピーだと思いますね。