のんびりかな打ち日記  ini's blog

NikonD7100やSonyRX100M3で撮影した画像と日々の出来事を“ かな入力 ”でのんびり綴るブログです。

かな文字入力はおかしいですか?

2007-11-04 11:24:54 | かな打ち
よくお邪魔する悠木さんのシャドールームで1週間ほど前に「かな文字入力はおかしいですか?」っていう、掲示板サイトに書かれた投稿記事を取り上げていらっしゃいました。

こういう問いかけは以前から「かな入力」をしている人からとてもよく耳にした言葉ですね。
今更って感じもあるのですが、久々にこういう投稿を見ましたし、例によってこの投稿へのコメントは「どちらが速い」だの「どちらがムキになっている」だの妙な方向へと進んでました(笑)

この「おかしいですか?」は内容的に「笑われる」ってことを意味しているのですが、今や極めて少数派の「かな入力」利用者が、もの珍しく見られるのは仕方のないことながら、単に少数派であることだけが理由で「嘲笑」の対象になったりはしません。

実は、そこには一部の人、あまり詳しくない人の中にちょっとした認識の「ズレ」があって、それが引きずって違う論争になっちゃったりしていますね。

「ズレ」ってのはキーボードを見ないで入力するタッチタイピング修得難度の違いからきています。

この投稿が「キーボードを見ながら入力していたらおかしいですか?」(笑われますか?)って問いかけなら、「うーん、できることなら今の時代はタッチタイピングぐらいできた方がいいかも?」って答えもあると思います。

「まだ“かな入力”をしているの?」って言う人(意外と30代以上の人に多いかも知れません)の頭の中には、もともと
「かな入力」  =“キーボードを見ながら打つ”
「ローマ字入力」=“キーボードを見ないで打つ”って図式があるので「まだキーボードを見ながら打ってるの?」って言ってるのと同じ意味だったりするんですね。もちろん全員がそうって訳じゃないでしょうけど。

ずっと以前のワープロ専用機全盛の頃は「かな入力」を使っている人の比率はもっと高かったのですが、その頃はタッチタイピングをしている人は、キーパンチャーのような入力の専門家を除いて、まだまだ低い割合でした。
だから、キーボード上でキーが探しやすいように「50音かな配列」などが注目されたりもしています。

ところがパソコンと「ローマ字入力」の広まりとともに、マスターが容易なこともあってタッチタイピングをする人の割合が一気に増えました。それまで「かな入力」でタッチタイピングに挫折した人も「ローマ字入力」に“転向”してマスターした人も多かったと思います。

「かな入力」って聞くと、たどたどしく四苦八苦してキーボードを見ながら打っている人を連想してしまう人に対して「かな入力」でタッチタイピングをしている人が背景を考えずに反論するから話がややこしくなってしまうんでしょう。

そこへもってきて「かな入力」は2倍速い!とか「ローマ字入力」は一度アルファベットから頭の中で変換して打たなきゃいけないなんて、今度は「かな入力」を利用していて、入力のことをよく知らない人のミョウチクリンな意見が挟まるのでどんどんエスカレートする構図です。

とにかく「ローマ字入力」あえて言うなら「2タッチ入力」の最もすぐれている点は、タッチタイピングの容易さだと思います。
これはマスの人達がキーボードに触れる昨今にあってはとても大きなことです。
それだけで「かな入力」が十分不利なのは、利用者比率の推移でハッキリしていますね。
今後もその差はますます広まって変わることもないでしょう。
もし一部で新たに広まるとすればタッチタイピングを完全にあきらめている人のための、それこそ最初から「目視入力」を目的とした50音配列キーボードでの「かな入力」かも知れません。

無いとは思いますが、ともかくいざとなったら「かな入力」で難しいタッチタイピングを修得した人ならその労力の1/3以下(私は1/5以下だと思ってます)で「ローマ字入力」でタッチタイピングできるようになりますし、どうしても「かな入力」を続けるなら、ノートパソコンでもテンキー派がUSBテンキーを外付けして数字を入力しているように何かしら方法はあるものです。

でも幸いにしてまだまだ日本語IMEは、キーの切替だけでどのパソコンでも安心して少数派の「かな入力」方法が使える状態にあります。
「かな入力」を利用してタッチタイピングする快適さをきちんと伝えられないのはとても残念なことですが、自己満足で十分かと思いますし、少なくとも自信を持って使い続けたいものです。

と言う事で久々に「かな入力」のことを書くとやっぱり長くなってしまいました。基本的にこだわるのは少数派の方ですからね(笑)

パンドラ's ボックス

2007-11-04 09:44:31 | 通勤快読
北森 鴻さんの初期の短編集です。

『香菜里屋』シリーズ1.2.3.を一応、全部読んだので、次に4.が出て文庫化されるまで北森さんの作品も読むことがないかなって思っていたのですが、たまたま本屋さんでなかなか買う本が決まらなくてどうも長編を読む元気がなかったところに、文庫の新刊でこれが出てました。

初期のものなのであまり期待はしていませんでした。
やはり『香菜里屋』シリーズの「螢坂」と比べると、初期の作品で荒っぽい感じはありますが、それはそれで気楽に読めたりするものです。
7編あって「小学三年生」に掲載された作品までありましたが、『踊る警官』が面白かったですね。
また作品の間にエッセイが入っていて、作家って言うよりいかにも普通の人っぽい著者の印象がいい。

私の場合、警察小説などの横山秀夫さんや乃南アサさんなど面白い短編も書いてくれる作家は基本的に気に入ってます。
通勤電車の中でしか読まないってこともあるのですが、漫才でも漫才とも呼べないようなショートコントの連続だけのものが流行る昨今、長くじっくりってのが敬遠され、短く楽しめるものの需要って増えているんじゃないでしょうか?