なんでも人生

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レンジフード化粧 Kitchen Range Hood

2016-08-29 | 日記
取り付けたレンジフードの上部を化粧直しするように家内から強い要望があり造作する。私は個人的にはこのような器具は露出の方が後々のメンテや変更のため良いと思っているが、むこうはそうは思っていない。この経験は私が現役時代に化学研究所建築のプロジェクトを担当した時、欧州の標準(配管露出型)を導入しようとしたが日本のゼネコン(大林組)はダクト類の配管は全て天井や壁裏に隠す方式の設計図しか描けないと言われた。むき出し配管ではきれいな施工(配管を美しく見せる技術)や空調ができないのが理由であった。とにかくここの家主は上部三角仕上げにこだわり欧州規格など聞く耳を持っていない。2-3年前に訪れた新潟の古民家(ドイツ人建築家カール氏)のレンジフードにかなり影響受けている。どうして台形に仕上げるか試行錯誤の結果写真のものが出来上がった。木材でフレームを作り繊維強化石膏スラグボード(軽くて強い不燃材)を貼り付ける。この上に漆喰を塗って完成だがそれは家内に任せる。

さてもう一つの課題は煙突の室内降ろし口化粧である。自在メガネ板を煙突と一緒に注文(これが意外に高価)していたがやっと取り付ける段階になった。サイズ合わせをすると困ったことに板が壁側10cmほど大き過ぎる。プレスしてきれいに折り曲げてある鉄板(ステンレス黒塗り)だが長い分だけ切り落とすしかない。ブリキバサミで切断しようとしたがうまく切れない。シググラインダーでは切れるのは分かっているがその前に古い剪定ばさみをパーにするつもりで切ったら何とか(ギザギザに)切れた。80cm一辺切り落とし角材の角に当てハンマーで叩いて折り曲げ最後はペンチで調整して完成。デコボコだが見えないとこなのでこれで十分。うーんこれは板金屋の仕事だ。天井の梁にこの金属板をネジ止めするための木材加工をして石膏ボードを張って完成。シングル煙突と壁が近いので12.5mm石膏ボード(不燃材)2枚を壁に貼り、レンジにも12.5mm強化石膏スラグボードを直接ネジ止めする。一日中脚立で上を向いての作業だったので首と肩が疲れたが大体やるべきことはやったかな。

今夏は異常気象だった。連日35度以上の猛暑でシンガポールやバンコックの30度が避暑に思える。日照りが続き庭の草木も一部枯れだし朝晩水をかけても根元まで浸透しない。大事にしていた芝桜も半分ほど枯れ家内は半分ベソかいている。いつもこの時期1-2度はやって来る台風も九州や西日本は避け関東以北にたて続けに上陸、関西は極暑で干ばつだったが今日やっとまともな雨が降った。そして急に涼しくなりやっとゆっくり寝れる。
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