なんでも人生

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化学嫌い2 Chemical hate 2

2023-10-19 | 日記

最初に覚えなくてはならない化学物質がベンゼン Benzeneであった。一般的に言われる「亀の甲」である。

これが私を化学嫌いにした。なぜならこんな雪の結晶みたいな物質を実際に目にすることがないし、これでは何のことがさっぱり分からない。ベンゼンは炭素6個と水素6個が環状連鎖したもので本来下記のように丁寧に表現すべきである。

 これだったらバカな私でも少しは理解できる(本当はこれは書きにくいので6角形亀の甲に略)、立体表現だとさらに分かり易い。

   

 

化学者は教え方が下手で意地が悪い。彼らは我々凡人をさらに差別(バカに)するため、このベンゼンがいくつも繋がると勝手に名前を変え混乱のどん底に落とす。

これも今は中学高校で習うそうだが、こんな命名をした奴のおかげで私みたいな化学嫌いが増える。

もし私が命名の責任者だったら、ナフタレンはダブルベンゼン(または2亀)、アントラセンはトリプルベンゼン(または3亀)、トルエンは困ったぞ?メチールベンゼンでは難しすぎる!6角フライパンかカブトカニだ。

あの猛毒ダイオキシンなどはひど過ぎる。 

私の命名法だと、これは猛毒アリ酸か超危険ゴキブリ酸だ。

おっと実際「蟻酸=ギサン」 formic acid (CH2O2)と命名された化学物質があった。

 これがなぜ蟻酸かと言えばアリの毒の成分がこの物資だからだそうだ。

バカなことを述べたが、実際は国際化学組織が合理的に標準化したIUPAC命名法が使われ、すべての化学物質がCAS に登録され番号が振られている。日本には既存化学物質名簿がありこれに新たに登録するための新規化学物質申請手続きがあり、現役時代にこれにも関わったこともあった。日本では難分解性、高蓄積性及び長期毒性又は高次捕食動物への慢性毒性物質の登録はハードルが高い。

化学大嫌いのぼやきでした。すみません。

 

 

 

 

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化学嫌いだった私  Chemistry hate

2023-10-12 | 日記

私が中学の頃、理科の授業で化学を習った記憶がない。中三の時、学校代表で受けた外部試験にエボナイトは何からできているかの問題があり答えることはできなかった。学校に帰り理科の先生に聞いたら授業時間不足のため化学を教えることができないので自分で勉強するようにと一冊の本を渡され、エボナイトはゴムと硫黄でできていることが分かった。高校でも化学はかじった程度で試験のための丸暗記で嫌いな教科であった。米国大学で経営学を専攻したので理科系の授業とは縁がなかったが教養課程で数学専攻学生と一緒に単位をとるという変わったことはした。帰国して何と就職した会社がスイス化学、製薬企業で、仕事をする内に化学は知りません、分かりません、嫌いですでは通用しなくなった。特に東京勤務で日本から化学品原料(中間体)調達チームの責任者になると取引先は化学会社で彼らも原料を調達して加工(反応)しているのでこちらも否が応にも化学を勉強せざるを得なくなった。会社の化学専攻の先輩に頂いた有機化学の本を家で勉強したが丸暗記主体で理解するにはほど遠い状態。スイスから技術者(化学品製造専門家)が来日して日本の化学会社などを訪問するとき通訳を頼まれたが、化学も化学品製造の知識もないのでヒア汗の連続だった。助かったのは技術者同士が黒板で化学式や構造式で議論してくれたことだが、そんなことが何度も繰り返されるうち私も議論にある程度ついていけるようになった。一番困ったのは日本のメーカーが原料を略称で呼ぶことで、例えばニトベンはnitorobenzene、漢字表現の安息香酸 benzoic acidなど(名前の由来は中国がペルシア(安息)から輸入した香料の成分だそうだ)や、水酸化ナトリウム(NaOH)は苛性ソーダと別名があり英語でも化学式ではSodium hydoroxideだがCaustic sodaとも言われる。その内こちらも知ったかぶりで略称を使うようになった。

その後英国染料製造工場に転勤、仕事も100%英語になり化学より、訛りのきついマンチェスターやスコットランド英語にてこずったが、インドの会社との取引も始めヒンズー英語には苦労した。日本に帰り化学研究所建築プロジェクトマネジャーを任命されスイス本社から渡された建築指示書(英語)に基づきを日本のゼネコン(大林組)と無事研究所を完成させた。定年前は社内の化学品の安全管理責任者や日本化学品協会の委員を仰せつかり最後まで化学を勉強する羽目になった。

先日、水俣病患者として73歳の女性が新たに認定されたが被告の熊本県や日本窒素はそれを不服として控訴した。たしか、水俣病に認定されるには毛髪にメチル水銀(methylmercury CH3Hg)が検出されるはずだが?。

最近はインターネットのお陰でCH3Hgの図解(下の図)を目にすることができるようになった。右が水銀Hgで左に炭素C1つに水素Hが3個ついている。こんな図解が昔見れたら私もきっと化学好きになったに違いない。

さてこのCH3Hgの何が問題かと言うと、右側の水銀が分解されず魚介類に蓄積され、それを食べた人間や猫の体内に蓄積して神経障害などを引き起こす可能性があることだ。

実は私が育った地域でも行商のおばさんが担いできた籠の中の魚は全部水俣湾産だったが、もう私にはCH3Hg検出のための毛髪も無くなってしまった。

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