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谷絹子著「ついに出た!本当に役に立つ中国ビジネス虎の巻」の読後感Ⅰ

2007年04月27日 | アパレル放談
一昨日本屋さんで立ち読みした、ユー・エフ・オー㈱社長の谷絹子女史著の本を購入しました。
早速、立ち読みではなく精読させていただきました。
一昨日は見落としていましたが、タイトルに「真の成功者が語るチャイナビジネス実践術」と書かれていました。
存じ上げている方の著書を読むのは、普通とは違った意味で面白いものです。
反面、著者に気を使ってしまいます。
女史独特の口調の恫喝的な肉声で聞こえてくるような感じがしてしまうからです。

この本を手にして最初に感じたのは、「出版元が幻冬舎」であること云うことです。
幻冬舎の創業者は、先の角川春樹事件の時に角川書店を辞した編集長だったと記憶しています。
石原慎太郎の「弟」、郷ひろみの「ダデイ」、唐沢寿明「ふたり」の話題作や、五木寛之、村上龍等の個性ある作家などの本を出版しているユニークな出版社です。
女房が今日偶然に、幻冬舎が出版している「五木寛之の林住期」を買って読み出しています。
五木寛之は幻冬舎の社名の名付け親と聞いています。
林住期は今年の2月の発刊で既に第4刷になっています。
前から興味があったのですが、女房も団塊世代の林住期で興味があるのだろうが、私はとりあえず谷絹子女史の「ビジネス虎の巻」を読むことにします。

谷絹子女史の著作が、その幻冬舎からの出版ということに驚きを感じました。
どのような経緯で、この本が幻冬舎から出版になったのか知りませんが、谷絹子女史の業界内外での幅広い交流、業界紙とのパブリックリレーション、昨年9月のテレビ東京のワールドビジネスサテライト(WBS)の番組取材など、ネットワークの広さを伺うことが出来ます。

普段とは少し柔和に写っている表紙の顔写真からは想像出来ないような「辛辣な言葉と自信に満ちた仕事の記述」は読む人にインパクトを与えるでしょう。

帯封に書かれている「世の中に出回っている中国ビジネスに関する出版物は山ほどあるが、核心にふれたものは見当たらない。既に中国に進出している日本企業や、そこで働く日本人を見ていて素直に感じるのは、あまりにも中国のことを知らなさ過ぎるということだ。本書は、中国ビジネスの袋小路に迷い込み、身動きがとれず、その解決方法を探していて苦悩されている日系企業や日本人の方々にもきっと役に立つものと思う」と序説に書かれています。
この本を読んで、このブログで書評(読後感想)を書こうとしましたが、30年以上の厳しい香港、中国でのビジネス最前線の激戦を生き抜いて成功された経営者の経験に裏打ちされた記述内容でもあり、それに比べて「友好商社」時代から中国繊維産業と関ってきたと云っても、所詮、アウトサイダー的な関わり合いしかなかった私ごときが、書評を書く事に躊躇します。
中国ビジネスに関心のおありの方は是非購読をお勧めします。アマゾン

  *昨日の日本繊維新聞の一面に、この本の広告がカラーで掲載されています。
   タイミング良すぎて、何だか私のブログが「ヤラセ」のように誤解される
   かもしれませんが偶然の一致です。

ハードカバーの230ページほどの本で、価格は本体1,500円でした。
ビジネス書として読むか、比較文化論的な本として読むかによって異なりますが、
「ソフトカバーで1,000円程度にして、手ごろな価格で、より多くの人に読んでもらえるようにしたほうが良かったのではないか?」と云うのが一読者としての感想です。







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