衣料輸入統計の数字について、中国が輸入総額の80%シェア-のダントツ1位の状況からすれば2位や3位の順位など意味はないのかも知れません。
ただ、消費者にとっては選択肢が少ないという意味で如何なものかと思っています。
私が昔から買っているアメリカの通販LANDS ENDの生産国を見ていると昔の香港(中国)一辺倒から中米、アジア、南欧、西アジアなど分散してきています。
単にクーターや価格の為でなく適地適品の為の生産国の分散と思います。
昔のカジュアルからビジネス用の商品も増えてバラエティーさが出てきています。
多分生産国の分散化により可能になったのでしょう。
日本のマーケットが今までのように価格、スピード、少量などの、生産の利便性が重要視されるのなら分散は必要なく、ますます中国偏重でもいいのかも知れません。
重視点がお客様の視点でなく供給側の視点であるのが困ったものです。
分散化が必要ならば、2位、3位の国が何処かと言う事も重要かも知れません。
ベトナムがイタリアについで金額ベースで3位でした。(数量では2位)
私がベトナムへ初めて行ったのは「ドイモイ政策」が始まった頃でした。
アメリカがクリントン(民主党)政権時代で特恵国になる可能性が有り、日本の商社も先行的に進出しだした時代でした。
台湾、韓国も為替や人件費高の国内時事情がありベトナムシフトが流行ったときでした。
最初に訪問したときの印象は、市内には米軍の放置した軍用車を無蓋トラック(多分若い人は解らないと思いますが・・・)に改造したり、ホーチミン空港のリムジンバスが京都市営交通のバスが塗装せずにそのまま走っている時代でした。
クチのベトナム戦争時代の地下トンネルを見てベトナムの苦難と忍耐力、団結力や、何か日本人的な創意工夫・器用さに妙に関心し、親近感を覚えました。
歴史的にもフランスとの関係も深く、物造りの文化、センスは、他の新興国とは特異な感じでした。
そういえば、パリのオートクチュールのお針子さんにベトナム人が多く働いていました。
刺繍・手芸のハンカチやテーブルクロス、小物などやインテリ、インテリア雑貨など最近見かけるようになりましたが、ヨーロッパ向けのOEM商品の中に良いものが沢山ありました。
物流のスピードの問題、素材原料が限られて加工中心になる点や言語、商談方法(ドイモイ政策といっても社会主義の国)、遠隔地などの問題もあり、潜在力が生かせていません。
本来であれば商社が機能を発揮できる国と思えますが、クリントン後のブッシュ共和党政権下では期待した特恵国にもならなかったためか、商社もベトナムに重点をおいていません。
繊維の専門スタッフは配置していないような状況と思います。
物造りの潜在的な力や良質の人的な資源などを生かせば、分散のための最有力国になると思います。
私もアパレル退職後はベトナムとも疎遠になっていますので最近の事情は詳しくわかりません。
台湾の友人が10年程前からベトナムでの工場で成功を収めています。
次回は彼のベトナムの経験をブログしたいと思います。
ただ、消費者にとっては選択肢が少ないという意味で如何なものかと思っています。
私が昔から買っているアメリカの通販LANDS ENDの生産国を見ていると昔の香港(中国)一辺倒から中米、アジア、南欧、西アジアなど分散してきています。
単にクーターや価格の為でなく適地適品の為の生産国の分散と思います。
昔のカジュアルからビジネス用の商品も増えてバラエティーさが出てきています。
多分生産国の分散化により可能になったのでしょう。
日本のマーケットが今までのように価格、スピード、少量などの、生産の利便性が重要視されるのなら分散は必要なく、ますます中国偏重でもいいのかも知れません。
重視点がお客様の視点でなく供給側の視点であるのが困ったものです。
分散化が必要ならば、2位、3位の国が何処かと言う事も重要かも知れません。
ベトナムがイタリアについで金額ベースで3位でした。(数量では2位)
私がベトナムへ初めて行ったのは「ドイモイ政策」が始まった頃でした。
アメリカがクリントン(民主党)政権時代で特恵国になる可能性が有り、日本の商社も先行的に進出しだした時代でした。
台湾、韓国も為替や人件費高の国内時事情がありベトナムシフトが流行ったときでした。
最初に訪問したときの印象は、市内には米軍の放置した軍用車を無蓋トラック(多分若い人は解らないと思いますが・・・)に改造したり、ホーチミン空港のリムジンバスが京都市営交通のバスが塗装せずにそのまま走っている時代でした。
クチのベトナム戦争時代の地下トンネルを見てベトナムの苦難と忍耐力、団結力や、何か日本人的な創意工夫・器用さに妙に関心し、親近感を覚えました。
歴史的にもフランスとの関係も深く、物造りの文化、センスは、他の新興国とは特異な感じでした。
そういえば、パリのオートクチュールのお針子さんにベトナム人が多く働いていました。
刺繍・手芸のハンカチやテーブルクロス、小物などやインテリ、インテリア雑貨など最近見かけるようになりましたが、ヨーロッパ向けのOEM商品の中に良いものが沢山ありました。
物流のスピードの問題、素材原料が限られて加工中心になる点や言語、商談方法(ドイモイ政策といっても社会主義の国)、遠隔地などの問題もあり、潜在力が生かせていません。
本来であれば商社が機能を発揮できる国と思えますが、クリントン後のブッシュ共和党政権下では期待した特恵国にもならなかったためか、商社もベトナムに重点をおいていません。
繊維の専門スタッフは配置していないような状況と思います。
物造りの潜在的な力や良質の人的な資源などを生かせば、分散のための最有力国になると思います。
私もアパレル退職後はベトナムとも疎遠になっていますので最近の事情は詳しくわかりません。
台湾の友人が10年程前からベトナムでの工場で成功を収めています。
次回は彼のベトナムの経験をブログしたいと思います。
Blogの持つネット力に今更ながら驚きました。
初対面ながら、そんな気がしない感じでした。
これからもBlogを通じて宜しくお願いします。
貴方のコメントについて:
アメリカはクオーター制の制約の中で多国籍生産をこなしています。
ヨーロッパは香港メーカーをパートナーとして多国籍生産を確立しています。
アメリカと違うのは、ヨーロッパのメーカーは技術者が現地に入り込んで、直接生産管理をやっています。
インドネシアやベトナムなどの工場でドイツやオランダなどのメーカーの技術者が工場に入り込んで指導している光景を良く見かけます。
日本を見ると、商社や外注にマル投げのスタイルです。
メーカー側が現地に根ざしているところは少ないのが現状です。
現地に根ざしたところは成功を収めています。
(ヨーロッパ諸国は植民地化という歴史的な経験がありますアメリカは植民地化の経験が無く、世界通貨の$で植民地化をでいるかも知れません。商社や外注業者を非難するつもりはありませんが、日本は何故か昔のアジアの軍部の植民地政策と似てます。←私の勝手な偏見ですが・・)←貴方の靖国神社問題に触発されました。
アメリカ通販のLandsEndやZARAの原産国は見ると多国籍生産でまさにMade One Earthです。
ベトナムに関する貴方の所見について:
ビジネス上でボランティアというのは「言い訳、逃げ」に通じる面もあるかもしれません。
日本のアパレルの海外での問題点は、契約概念と当事者能力がない商談が多いということだと思います。
日本の不信が先方の不満を生んでいると思います。
さて、本日のお題。海外調達先の分散についてですが、私は以前イギリスのアパレルのバイヤと話した時こんなことを言ってました。コストとL/Tを両方満足させるために、1stオーダーは遠い国で安く作り、2nd
以降はL/Tを優先するため本国の近くで生産すると。
たとえばイニシャルは中国、ベトナムで、2ndは東欧、3rd以は
ポルトガル、最後はイギリス国内で調整、てな具合です。
ロットがそこそこあるから、と言えばおしまいですが、グローバルなモノづくり発想のひとつのお手本かもしれません。
ひるがえって日本はというと、おそらく品質など懸念が優先して上記のような発想には行き着かないでしょう。
何につけダイナミズムや視野に狭隘な感じを受けてしまいます。(W杯もしかりでしたね)
ベトナムですが数年前までは生地供給にボトルネックがありましたが、近年韓国系の機屋、コンバータが実力を付けて来たとのことで、ベトナム国内でモノづくりが完結できる可能性が出てきたようですね。実態がよくわからないところもありますが、やはり実際に発注しないと実感できません。
私のつたないベトナム経験でいいますと、彼らは勝負強く、且つしたたかに生きるすべを知っています。日本人は彼らから見るとやさしく脇の甘い商売人だと思います。その点欧州系人は商売は厳しい。ベトナムに対する何の哀れみもありません。損か得かだけです。日本人がベトナムで仕事をする気分は、まるでボランティアみたいです。単に安い労働力なんですから、遠慮はまったく要りません。靖国問題などでみょうに一見リベラルなことをやっていたら、日本はW杯と同じ結果になりませんか?